アジサイとハンゲショウ | コザクラの日々蝶々

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蝶の飼育を中心に、身近な自然や我が家のペットの紹介をします。

時々訪れる公園の道沿いに

アジサイが

花を咲かせています。

 

ずっと昔から日本に自生している

「ガクアジサイ」です。

 

花のように見えるのは

ガク片が発達した言わば飾り花。

本当の花は

中央に集まった粒状のものです。

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これはよく見かける
「ホンアジサイ」
ガクアジサイを品種改良したもので
花は中に隠れて見えません。

 

ガクアジサイはいつも

美しい飾り花を

空に向かって広げていますね。

 

飾り花をよく見ると

小さな花が咲いていますが

雌しべが退化して

生殖機能を持たないそうです。

 

ではなぜ
この飾り花があるのでしょう?
 
それは
受粉させる虫を
呼び寄せるため
なんです
 
きれいな花がここにあるよ
と、虫たちを誘い込む
言わば花の看板のようなものです。
 
 
それに釣られてやって来た
マメコガネ。

 

小さなハチも花粉まみれ(^^)

 

さぁ、これで一安心。

秋になれば種子を

沢山作ることができますね。

 

 

 

 

こちらは

アジサイのお隣に群生する

「ハンゲショウ」

 
ハンゲショウ(半夏生)の花は
白くて細長く
地味であまり目立ちません。
 
さてどうする?
 
そうね、
花の咲いている下の葉に
白くお化粧を施して
花をもっと
際立たせてみようかしら?

 

それに惹かれて
小さなハエやハチたちが
やって来ました。

 

 

 
 
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「まだウラがあるだろ?」
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実は葉が白くなるのは

虫に受粉をしてもらう必要のある

開花時期のみ。

 

花が終わると葉は

元の色に戻ってしまうのです。

 

まるで

用が済めば

虫との関係もこれまでよ

 

と言わんばかりの冷ややかさ(^^)

 

 

 

 

 

アジサイとハンゲショウの

見事な戦略は

長い時を経て獲得された

進化の賜物

 

いかに花や虫たちが
互いに切磋琢磨しながら
生きてきたのか
 
知ることで見方が変わり
小さな生き物たちの世界が
もっともっと好きになる
 
 
そんな気がしています照れ