今回は「蛾」の話しです。
幼虫、蛹が出ますので
苦手な方は
無理をされませんように。
…………………
昨年10月
我が家でシンジュサンの幼虫を
育てました。
殆どの子が
コマユバチの寄生でダメになり
なんとか2匹が
無事に繭を作ったのですが…
初めての蛾の飼育。
どう越冬させたら良いのだろう?
考えあぐねた末
やはり同じ鱗翅目ということで
アゲハの越冬蛹と一緒に
冷暗室(温度10度・湿度40%)にて
越冬させました。
そして、4月初旬。
アゲハの蛹と共に起こしたのですが…
繭はカサカサの乾燥状態。
果たしてこの中で
シンジュサンは生きているのか?
生死を確認するために
思い切ってハサミを入れてみました。
中に蛹が見えますね。
ちょっと繭を揺すってみると
ブルブルと振動が…
良かった!
生きていました
それにしても
一体どれだけの糸を吐いて
この繭を作ったのか。
相当な労力を費やしたに
違いありません。
生きていることが確認できたので
そっとしておいたのですが
5月になっても音沙汰なし。
羽化の兆候は
「蛹の色が黒くなる」
ということで
ちょっとだけ見えるように(笑)
(苦手な方ごめんなさい)
それにしてもよく動く
その後、色が黒くなり
パキラの枝に付けたところ…
羽化しました!
開帳が15cm程ある
大きなシンジュサンです。
左右の翅の先端には
美しい蛇が潜んでいます。
少し緊張しながら手に乗せると
フカフカの可愛い脚で
ギュッと掴んでくれました。
蝶とはまた違った感触
そして2匹目も羽化!
触角が太いのでオスなのかも?
シンジュサンは口が退化していて
成虫として生きられる期間は
僅か1〜2週間。
この短い期間に交尾をし
産卵しなければなりません。
子孫を残すためだけに
厳しい冬を乗り越えるんですね。
切ないですが
これが彼らの一生なのです。
三日月と蛇をまとった
神々しいシンジュサン。
またいつか
どこかで会えますように