【東京国立博物館】
2月下旬、VR作品の鑑賞日、東洋館や本館も少しぶらぶらして帰りました。
その時、新たに展示されていた作品や、印象に残ったものを投稿します。
※画像は撮影作品。作品内容は公式HPなどを参考にしています。
〘東洋館〙
《粉青鉄絵魚文瓶》朝鮮 伝韓国忠清南道公州鶴峯里出土 朝鮮時代・15~16世紀
⇧目の大きな魚がぐるっと瓶をとりまいている画。
刷毛を用いて白土を全面に塗り,そこに鉄絵文様が描かれている。その技法を韓国の忠清南道にある産地の名をとって鶏龍山と呼ばれている。
《梅花天目(ばいかてんもく) 》中国・吉州窯 南宋時代・12~13世紀
⇧日本ではこうした黒釉の器を「天目」と呼ぶ。
現在の浙江省にある天目山に学んだ日本の禅僧が茶碗を持ち帰ったといわれることに関係する。
江西省にある吉州窯は黒釉碗の生産で知られ、梅花文や文字文、木葉文などをあらわした製品が特徴なのだそうです。
《雀猫図軸》卞相壁筆 朝鮮 朝鮮時代・18世紀
残念ながら【展示期間:~3/5】までの展示でした 猫の日の頃の展示だったからかな。可愛かったので📸
⇧卞相壁は猫を描く名手として知られる宮廷画家。東洋において、猫は吉祥の画題、雀は立身出世の意味があるそう。
※東洋館の作品の展示期間は、変更の場合があります。展示終了していたらごめんなさい🙇
〘本館〙
時期的に、お花🌸の作品が気になって撮りました。一部だけ
《桜蒔絵香箱》江戸時代・19世紀
⇧昨年”蒔絵”の世界に魅了され、今も続いています
《花車置物》江戸時代・19世紀
⇧赤銅地に金消象嵌で唐草の文様を表わした車に花瓶を載せ、花や葉を銀や金銅の薄板で作った牡丹を賑やかに生けられている。色調の異なる金属を使い、牡丹の花の豪華さが表現されている。
金属板を接着して作品を作る技術は、江戸時代後期に簪(かんざし)の製作により発達した。
《色絵枝垂桜図皿》鍋島 江戸時代・18世紀
⇧鍋島焼は肥前鍋島藩の藩窯。染付と赤の上絵具で枝垂桜が描かれ、背景は濃で塗り込み、夜の様子が表現されている。高度な技術や洗練されたデザインで、鍋島焼の優品と言われる。
転写紙を用いて同図をあらわした組皿で、10枚のうちの5枚が展示。
《桜花図》広瀬花隠筆 江戸時代・19世紀
⇧桜の品種は江戸時代、京都や江戸で急速に増え、幕末期には二百数十種あったと。落款の傍に書されている「玉桜」「小翠桜」は品種名。広瀬花隠は京都の人で、桜の花をもっぱら描いたそうです。
《扇面雑画 桃》酒井抱一筆 江戸時代・18~19世紀
⇧酒井抱一の”扇面雑画” 季節ごとに展示作品が変わっています。
★下記2作品は【展示期間~3/19(日)】だと思います。
《異端(踏絵)》小林古径筆 大正3年(1914)
⇧寺院の蓮池を背に、踏絵を踏まんとするキリシタンの女たち。三人の眼はキリスト像一点に向けられ、信仰という内面に正面から向き合う。運命を自ら選択し、自己に目覚めた新しい女性像として描かれている。
《春雨》下村観山筆 大正5年(1916)
↑(部分)
↑(部分)
⇧画面を貫く橋の欄干を真横からみた大胆な構図に、蛇の目をさす夫人とそれを振り返る女性三人の一瞬を描く。
こういう何気ない一瞬の情景を描く感性が、日本の絵画に惹かれる所以かなあ~。とても美しくて好きだったので、しばらく眺めていました
上野に行く時は、時間がある限りトーハクに寄りますが、毎回何か新しい作品が展示されていて楽しいです
※本館の作品の展示期間は、変更の場合があります。展示終了していたらごめんなさい🙇
(2023/2 撮影)
春の恒例企画
博物館でお花見を
3/14(火)~4/9(日)