【三陸こざかなネット通信】vol.4 | 被災地より、子供達の未来の為に。

被災地より、子供達の未来の為に。

◆東日本大震災を乗り越える親子の記録「三陸こざかなネット」Blogです。
◆2011.3.11〜約1年間の記録は、記事一覧よりご覧下さい。

10月11日金曜日。
東日本大震災から2年7カ月が経過いたしました。
皆さま如何お過ごしでしょうか?
三陸こざかなネット代表の中山奈保子です。

三陸こざかなネット通信第4号をお届け致します。

我が家の子供達は毎月11日を“お祈りの日”と呼んでいます。
大震災の犠牲となった全ての方々に、自分たちが毎日元気で過ごしていることを報告し、
これから先も、元気で過ごしていくことを誓う日にしております。

また今日は、自宅に保管している“緊急時持ち出し品”と“非常食”の定期点検日でもあります。
月1度は大袈裟かもしれませんが、飲食物については消費期限の確認をし、
「いざとなったら」のことをイメージする時間をもつことにしています。

我が家で持ち出し品や非常食を準備する際に参考にしたのは、
神戸市にある、人と防災未来センターが作成した“非常時持ち出し品チェックリスト”です。

http://www.dri.ne.jp/oyakudachi/knowledge01.html
(ここからダウンロードすることができます)

ダウンロードして印刷をすると、折り畳んで持ち出し品の袋に入れておくこともできます。

リストにある全ての物を準備しているわけではありませんが、
子供達の成長にあわせ、定期点検の際に追加してきたものもあります。

「『これだけは絶対に準備しておいた方が良い!!』という物はありますか?」
ということを他県からお越しの方に聞かれることがあります。


私は「油性マジックと布ガムテープ」とお答えしています。例えば、

家族が別々の場所に居る状況で、自宅から何処か別の場所への移動を強いられた場合、

「私たちは今、ここに避難しています」という情報を玄関先等に掲示するために使います。

…他に、おススメの道具や、その使用目的などありましたら、お知らせください!
三陸こざかなネット通信で紹介をさせて頂きます。


さて、今回お届けする内容は以下の2つです。

・I Know What Happenedの英語劇について

・協力団体様よりお知らせ(20世紀アーカイブ仙台様/復興支援団体STEP様)


秋の衣替えを済ませて間もないにもかかわらず、猛暑日を記録する地域もありました。
今日の石巻は、朝から曇り空。小雨が降ったり止んだりしています。

相変わらず、不安定な気候が続いておりますが、どうか皆さま、ご自愛くださいませ。


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◆ 英語劇「I Know What Happened」製作中です!

震災記録漫画「ねぇねぇしってたぁ?」の英訳版、「I Know What Happened」の英語劇制作が、
英訳者の1人である米坂スザンヌ先生(北海学園大学・人文学部教授)指導のもと行われています。

現在、録音が全て終了し、編集作業の段階に入っております。
英語劇の“声”を担当するのは、米坂先生率いる北海学園大学の学生9名の皆さんです。


学生さん達は、それぞれ「ママ」「こよみ」「よしき」等の声を担当。
一生懸命、英語版の漫画を読み、発音の練習をし、最後にそれぞれの気持ちを表現しながら、録音しました。

編集が終わり次第、ウェブ上に公開予定です。
みなさん、録音を聞きながら、 I Know What Happenedを読んでみませんか?どうぞお楽しみに。





NPO法人20世紀アーカイブ仙台 様より

【市民が撮った3.11大震災「3.11キヲクのキロク」を全国の図書館へ贈ろう!】

「市民が記録した写真を後世に残す」ことを目的に、
震災直後の3月22日からTwitterを通じて募集された、
約18,000枚のうち、約1500枚を地区別に掲載した写真集。

掲載写真のうち50枚の写真については、撮影者地震の震災体験も記録されています。

市民が残した、“震災後の暮らし”の記録は、
「東北だから起きた自然災害」という切り口ではなく、
全国どこでも起こりうる、汎用性の高い災害時の心構えになり得ることでしょう。

この度、21世紀アーカイブ仙台では、
この「3.11キヲクのキロク」をクラウドファンディングを活用して全国から寄付を募り、
47都道府県立図書館(57ヵ所)と東京都内中央図書館(51ヵ所)に、
市民が撮った震災記録集を寄贈するプロジェクトをスタートさせました!

Amazonでの内容紹介ページ・購入ページはこちら:http://p.tl/lNah
三陸こざかなネット代表の投稿写真と体験記も掲載されています。

多くの方々からのご支援をお待ち致しております。


◆復興支援プロジェクトSTEP 様より

「一歩を踏み出すお手伝い」をテーマに震災直後から復興支援活動を継続中のSTEP。
活動拠点は多岐に渡っておりますが、現在特に、「閖上側溝捜索」活動で協力者を募集しています。
詳しくは上記のwebサイトかFacebookページをご覧ください。