住宅街の外れに小さな森があります。
昨年の春まで、森の池の畔にカワセミが住んでいました。
毎年、春から夏の繁殖期になると奥さんがやってきて、夫婦で子育てをしている姿を見ることができました。
ところが昨年の春、カワセミ君の奥さんがノスリに食べられてしまったのです。
その時から、カワセミ一家はこの森から姿を消してしまいました。
先日、久しぶりにその場所へ散歩に出かけたところ、カワセミ君がいるではありませんか。
奥さんを亡くした後、傷心の旅に出ていて、戻ってきたのでしょうか。
それとも、別のカワセミなのかもしれません。
ひっそりとした森がパッと明るくなりました。
どこに止まっていても絵になります。
この日は雪がチラついていました。
ここは薄暗い森の小さな小さなため池。
岸辺には緑の葉っぱや花がちらほら。
空飛ぶ宝石ことカワセミ君のおかげで、池は枝の模様が施された宝石箱みたいになっています。
こちらは昨年春のカワセミです。
このあと姿を消してしまいました。