KATO製品の車輪交換 | ダイス・クエイドのブログ

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先日メイクアップシール貼り付けを終えたKATOの14系「さくら」。
実は購入直後に取り付け済だった室内灯の不点灯が多発していました。

最初は室内灯と集電シューがきちんと接触していないだけかと思ったのですが、室内灯ユニットをきちんと装着しても改善せず、車体を押さえつけるとうっすら(ぼんやり)と点灯し、強く押し付けるとしっかり点灯するという状態。

走行履歴はそれ程無いはずですが、車輪や集電板の汚れが原因と考えられます。

14両全て台車をバラして車輪表面の他、車輪の軸→台車金具の車軸受け部分の穴→台車金具と全て無水アルコールで掃除。さらには床側の集電金具まで清掃したのですが、一部の車両を除いて全く改善されませんでした。

そもそも車輪等の汚れが原因の場合、室内灯のチラつきという症状が多く、車体を押さえつけないと室内灯が点灯しないということは今までありませんでした。

改めて車輪を見ると、汚れではなくて表面が劣化して通電具合がかなり悪くなっている…そんな気がしました。

この写真を見ると

「汚れてるだけだから、無水アルコールを付けた綿棒できれいにすれば済む」

ように思えますが、この状態で掃除をしても、綿棒側に汚れが全く付着してきませんし、車輪表面もキレイになりません。

そこで車輪を交換して改善するかどうか試してみることにしました。

KATOの金属車輪は手持ちがあったのですが

この、11-606 中空軸車輪は製品名の通り、ビス止め台車用の黒車輪。

今回の14系に使われている車輪と並べてみると……
▼右の14系の車輪に比べて、軸の長さが完全に違うことがわかります。

当然、この製品は今回使えません。

本来交換するのはこちらの黒染め車輪になります。

▼11-611 中空軸車輪(スナップ式台車用・黒) <車軸短>


ただ黒車輪自体が劣化しやすいという可能性もあります。
(この14系「さくら」は購入したのが2014年7月。もしかしたら現在の黒車輪より2014年頃の黒車輪が劣化しやすい仕様だった…ということも考えられるのですが……)

その為、銀車輪も一袋だけ購入してみました。

▼11-610 中空軸車輪(スナップ式台車用・銀) <車軸短> 


リアルに見えるのは黒染め車輪ですが、

個人的には、銀色車輪の方が汚れがハッキリ見えるのでメンテナンス面では楽だと思っています。

▼車輪交換前のオロネ14。比較でスカ色のサロを右に置いてあります。

この状態でオロネに触れると一瞬点灯することもありますが、すぐに消えて真っ暗になってしまう状態です。

▼車輪交換後。

点灯しているのは勿論ですが、レールの上で動かしても消えることもない上に室内灯のチラつきさえも全くありませんでした。やはり車輪が原因でした。


今回は試験的な車輪交換なので、
オロネ14 3(9号車)は黒車輪、オハネ14 706(10号車)は銀車輪に。

比較の為に異なった車輪に交換して、台車付近を撮影してみました。

▼オロネ14 3(黒車輪)


▼オハネ14 706(銀車輪)

勿論、足元が落ち着いて見えるのは黒車輪ですが、これ位の違いであるのなら、走らせて楽しむことを優先して、劣化(?)した車輪交換を機にいっそのこと銀車輪に変えてしまうのもアリなのかな…と思ったりします。

今回の14系の車輪、車軸を掃除した時に綿棒の先が黄色っぽい色になったのが気になりました。汚れがあると大抵綿棒の先に黒っぽい汚れが付着するはずなのですが、これが通電不良と関係あるのかは不明です。

とりあえず今回の車輪の通電不良。

1.私の整備不良や保管状況が悪かった為に車輪表面が劣化した。
2.購入後9年経過している為の車輪の経年劣化。
3.この頃の製品の黒車輪に問題があり、仕様変更されて現在は改善されている。
4.台車の集電金具等、車輪以外の箇所に何かしら問題があった。

等々理由は考えられますが、果たして……。

とりあえず、交換用車輪は8個入って定価550円なので、1両あたり275円で確実に改善するので
車輪を清掃してもダメな時は、車輪を交換してしまった方が良いかもしれませんね。

 

今回の14系、特に通電が悪い車両に絞って車輪は全て交換する予定です。