文集・かたつむり | ダイス・クエイドのブログ

ダイス・クエイドのブログ

書きたいことを、書きたい時に書いていく予定です。

かたつむり のろいなぁ 動かないのとおんなじだ

のろくったって のろくったって とまらなけりゃ いいんだよ


私が小学生だった頃、教科書に載っていた詩です。

このフレーズと、作者が中国の方であることを覚えていたのですが、ネットで検索すると、リューイという方が作者の詩で、今(21世紀)でも教科書に載っていたり、学校で朗読することがあるみたいです。


何故こんなことを突然書いたのかと言うと、部屋を整理していて小学校の時の文集が出てきたからです。



その名は、ずばり『かたつむり』。


担任の先生が一年間発行していた学級通信の名前が『かたつむり』。


この学級通信は半分が父兄への連絡事項、もう半分がクラスの児童が書いた詩とかグループ日記からの抜粋で構成されていて、それを一年分まとめて綴じて、『かたつむり』という文集にしたわけです。


表紙は確か三学期の図工の時間に作った版画。計画性のある先生でした(^^)

この時のクラスは文集を読んでいくと35人程度いたようです。つまり35種類の表紙のついた『かたつむり』がこの世に存在するわけです。もちろん捨ててしまった方もいるでしょうから、果たしてこの2015年現在、何冊存在するのか? そんなことを考えたりしていると、ブログで書いておきたいなと思ったわけです。


表紙を開くとこんな感じ。



この頃はパソコンもワープロもないので先生の手書きの文字が、わら半紙の上を走っています。


この文集が作られた、私が入学した小学校は昨今の少子化で既に廃校になっています。そんなこともあり、懐かしさひとしお。何かうまく言えませんが、すごく切ない気持ちになります。秋だから……かもしれませんが。



黒瀬先生、まだお元気かなぁ……。



何かまとまりがつかなくなったので、文集の最初のページの内容を、原文通りにここで引用して、ブログを終えたいと思います。


文集をタイプしていて思ったのは、意外と漢字で書きそうな言葉を平仮名で書かれていること。小学生のレベルに合わせていたのかな? とも思いましたが、たぶんパソコン・ワープロで文章を打つと、難しい・または書くのが少し大変な漢字も変換で簡単に出てきてしまうだけで、手書きの時代はこんな感じの文章が多かったのかな……。そんな気もしました。


文中にも垣間見えますが、とても厳しい先生でした(悪口ではないですよ)。それでいてクラスの児童には慕われていたという、今はこんな素晴らしい先生、小学校にいるかなぁ。





---------------------------------------------------------------


三年生が始まってまるまる二週間。ようやく通信を始める心の中のゆとりができてきました。
いちおう一週間に一どのつもりでがんばってみます。ご愛読のほど、おねがいいたします。
名前は国語のとびらの詩からとりました。リズミカルでユーモアな楽しい詩ですので全員に
暗誦してもらいました。かたつむり・・・じみで動きのにぶい小動物ですが、その体型から、
鈍い動きからねばり強いいのちの営みが感じられ、この詩を読むと気持ちが明るくなり
学習意欲もわいてきます。


「かたつむりの勉強をした次の日でした。和代さんが学校の裏で見つけたといって
ほんもののかたつむりを一つ教室に持ってきてくれみんなでじっと観察することができました。
和代さんは、体育の一時間、目を離すのも心配なほど気づかって大事に大事に扱っていました。



かたつむり のろいなあ
うごかないのと おんなじだ
のろくったって のろくったって
とまらなけりゃ いいんだよ

この受けとめ方、ねばり強さで一年間、がんばりたいものです。



-初めての漢字テスト-


きょう三年生になってはじめて漢字テストをしました。口で言って簡単にするテストですが、
十問全部できた子は男六人、女六人 計十二人。
一問しか書けなかった子一人、二問が二人、三問も二人。
勉強して間もない漢字ですし、二日前から予告し、毎日帰りの会の時、おけいこしてくるよう
言ってあったので、これほど書けない子がいるとは思いませんでした。授業中、注意集中
できないということ、くりかえし練習をおこたっているというところからきているのかなと思います。
今のうちに、ばんかいしておきたいと思います。お家の方でもよろしくおねがいします。