ひろゆきさんの『このままだと、日本に未来はないよね。』をお読みになられた方はいらっしゃいますでしょうか?
個人的には少子高齢化問題等今後の日本の行先に、不安を感じざるを得ないのですが、世の中の風潮はまだまだ日本は先進国、という認識が強く、テレビのバラエティも日本が海外から評価されている、といった趣旨の番組が散見されます。
前述のひろゆきさんの著書や、各界の著名人の方々の鳴らす警鐘に、世間一般の人達は耳を傾ける雰囲気はありません。ガラケーと同じと言うか、日本文化は世界と一線を画したものになっていくと、個人的には思っています。

ただ、これは日本という国に限ったことではありません。一般企業においても起きているのです。
私の前職は地銀でした。衰退する地方金融業界において、たしかにそれでも事業を継続し得るだけの経営資源はありました。しかしながら世間がグローバル化、IT化によってとんでもないスピードで変化していく中で、その変化についていけない地銀から順番に衰退していっています。
世間の皆様からみてどうでしょう?
そうは言っても一応地方銀行は東証1部上場の会社、地銀ならどこだって内部では、それらの問題に行員一丸となって対処、また対策を検討していると思いますよね。
でも私が勤めていた地銀は週刊誌ダイアモンドで度々ワースト5から10以内で経営の危険度を示されていたこともあってか、まさにそういった諸問題に対し、何も対処していませんでした。
頭取、役員からのメッセージとして"激動の世の中で銀行業界は厳しいが"とは折々で触れられてはきました。ただそれだけなのです。当行の固有の問題については議論が全くなされないのです。更には今後の改善策も具体的に示されることはありませんでした。
私自身、管理職として部下や後輩に色々な施策が発される度、その意図については噛み砕いて説明してきておりました。しかしながら、私たち管理職に対しては説明はおろか、意見すら耳を貸さない、というのが役員の基本姿勢でありました。
そのような局面においても銀行の社内報は、当行がいかに優れているのか、といったようなVTRを流すことに終始し、ある種の麻薬で行員の組織に対する懐疑心を緩和させようとしているようにしか思えませんでした。

長くなりましたが、国や会社という組織、また個人においてもそうなのですが、聞こえの良い言葉や気休めの高評価に流されることなく、本質的に成長することを目指すにはまず、弱点とどう向き合い、いかにして改善していくかということが非常に大切であり、これから実践していくべき基本姿勢なのだと思うところです。