ヤクザの収益になっているとか、外国人がろくに説明されずに除染活動に従事させられているとか、補助金詐欺だとか、ニュースなどで様々な問題が伝えられてはいますが、そういう問題をなくし不正を防止するために除染活動には地元の組合を通さなければならないということになりました。
それで問題が解決したかというと、新たな問題が出てきました。
地元の組合の人たちは補償金をもらっているから切迫感がなく、積極的に動かないんです。
だから除染作業も捗りません。
ベーシックインカムを導入すると人は働かなくなると主張する人たちの意見ももっともだと思えるような、そんなやる気のなさが福島の復興を阻み、国の原発政策と東京電力に対する反対運動が盛り上がらない要因の一つであるように思います。
当事者が金で懐柔されては、このままなし崩し的に現状が追認されてしまいそうです。
安倍政権になってから特に、「〇〇よりマシ」と現状をより良くしようという意識がなくなり、徐々に病気が進行していることから目を背けている、というか目を背けていることにすら気付かなくなっているようです。
ほんの半世紀前までは、「未来」を修飾する言葉は「明るい」とか「薔薇色の」だったんですが…。
今では「未来」を修飾する言葉は暗い単語しか思い浮かびません。