いろんな事が決まり、ようやく本格的に動き出す事になった。


でも、私は結婚が決まった事を、親にも友達にも言わなかった。

ってか言えなかった。

『このまま上手く進むはずない。結婚するかまだわからない』

って心のどっかで思っていた。もっと確実にいろんな事が

決まってからじゃないと報告しちゃダメだって。


そんなんで、一人でちょこまか動いていた。

ゼ○シィ買って式場選んだり、家の物件探してみたり。


ショウは相談には乗ってくれるけど、何にも動いてはくれなかった。

「KAORIが式場の候補決めたら下見に行こうな~」ってな感じで。


そんな中、ホントに結婚ってのが現実になり、

またまた新たなショウの価値観を見ていく事になる。


特に親関係で。


この時住んでいたマンションは私の実家にかなり近い。

そんなんで、よく私の両親に食事に誘われた。

けれど、人が苦手なショウはあまり参加をしない。

私の両親はそれを知っているから何も言わないけど。

でも、これから家族になるんだから、出来れば来て欲しい。

それを伝えると・・・


「KAORIは全然俺の実家に顔出さないじゃん。

それなのに何で俺はお前の家に顔出さなきゃ行けないんだよ」


(えっ・・・そうゆー決め方なの!?回数の問題!?

そもそも、ショウの家には誘われてないし。)


「ってか、結婚したら、実家に顔出すのはいいけど、

それと同じ回数俺の実家にも顔出せよ!

自分の実家より、俺の実家を優先させろよ!」


はぁ・・・なんか嫌・・・。


それに、新たな家も今のマンションの場所と同じ駅でいいと思っていた。

(必然的に私の実家とまた近い)

ショウの仕事にも近いし、なりより便利な土地だし。

だから、そこら辺の物件を見ていた。

でも・・・・


「はぁ!?なんでKAORIは自分の事しか考えないの!?

お前の実家に近すぎるじゃん!

そしたら俺の親は遊びに来難いだろ!

もっと俺の両親の事も考えろよ!

新しい家はKAORIの実家と俺の実家の中間点しかありえないから」


はぁ・・・。彼の実家と私の実家は同じ市内。

便利な駅なのに、私の実家があるからって事で、

私達はそこを離れなくちゃいけない。。。

なんか釈然としない・・・


これが結婚なのか!?

すべてにおいて、彼の実家を立てなくちゃいけないのか!?

そもそも、そこまで気を遣う程のレベルな事なのか!?

二世帯に住むよって一回でも言った人の発言とは思えない!


そんな嫌悪感でいっぱいだった。

でも、私の気持ちは『結婚しなきゃ』に変わっていた。

結婚が決まって安心したのも本音。

世間に乗り遅れずに済んだって。

自分が作ったレール通りになれるって。


結局、私は自分に負けたんだ・・・

納得できない事は納得するまで折れない性質なのに、

我慢して目を背けても『結婚』ってものがしたかった。

これ以上揉めて、破局するのも怖かった。


だから、喧嘩しても最終的に私が折れる事も増えてきた。

でも、価値観レベルの喧嘩はハンパなく多かった。

結婚するのに結婚について喧嘩する。

その度、お互いうんざりしてたのも事実。


そんな中、結婚準備と並行してショウの環境に変化が起こってたんだ・・・


「でさー。いつまで私、生活費半分だすの?

もうパートなんだけど・・・少しは考えてくれてるの?」


「そうだな・・・。結婚決まった事だし、今月からは俺の給料でやっていこう。

KAORIのパート代には手を付けず、俺のだけでやって。」


「えっ・・・。そうすると、二人共おこずかいゼロだよ!」


「しょうがないじゃん。子供出来たら働けないんだし、

今のうちからパート代はあてにしないで、慣れておいた方がいいだろ。

結婚するならそれくらいの覚悟してもらわないと。

俺の給料少ないんだし。もう贅沢は出来ないんだからな」


ちょっとカチンときた。ショウの言う事には一理あるけどさー。

ショウは給料少ないのに、残業も断るし、休日出勤も断っている。

せめて結婚して家族を背負うなら、嘘でも、口だけでも、

「これからはお前達の為に仕事頑張るよ」ってな気概を見せて欲しかった。

まぁ向上心ない人だからしょうがないけど・・・


なんか話せば話すほど、また嫌悪感がしてきた。

この人と結婚しても幸せになれないって。

でも、もう決心した事って思って、話を進めた。


「じゃあさ。早めにこのマンションじゃなくて、もう少し安い所に移ろうか」


「そうだな。あのさ・・・・・・。

やっぱ俺長男だし、KAORIの家の二世帯住宅には住めないよ」


(えーーー!今更!?ってか半年前に再度確認したよね!?)


でもね、家の事はどっちにしても、私も住む気はなかった。

私は実家の二世帯で楽だけど、ショウには辛いって知ってたから。

ただ、発言内容がコロっと変わった事にムカついただけ。

いつだってその場の感情だけで答えて、問題を先延ばしにするから。

現実が近づいてからじゃないと、真剣に考えないから。


「いいよ。実際ショウには無理だと思ってたから。

そのかわり、今ショウの実家で同居も嫌だよ。先の事はわからないけど」


「それはいいよ。俺達で家買おう」


「じゃあ、このマンションの更新4ヶ月後だから、それまでに、家も決めたいね。

これから忙しくなるね。」


「そうだな」


こうやって、いろんな事の時期が決まり、動き出す事になった。。。


あっさり結婚する事に決まった。

でも、まだまだこれから決めなくちゃいけない事が沢山。


「じゃあ、これからの予定としてはどうする?

式の時期とかさー。あとせめてちゃんとプロポーズもしてよ」


「はぁ!?今更プロポーズなんていらないだろ!

ってか、やっぱ結婚式するの?」


(・・・・・・。ってか、何の為にお金貯めてた訳!?

婚約ネックレスと結婚式代って事で金額決めて貯金してたよね!?)


「はぁ!?前にプロポーズはするって約束したよね。

ショウが高級レストラン予約して、その時私にネックレス代渡すって。

もう無かった事にするつもり!?

ってか、結婚式だってさ、『結婚式は女の為のものなんだから、

KAORIの好きなようにしな』って言ってたじゃん!

それももう無かった事なの!?」


既に喧嘩モード・・・結婚っておめでたい話なはずなのに・・・


「わかった。プロポーズはするよ。レストラン探しておく。

ってか、もう俺のお金下ろしてさ、好きなネックレス買ってきていいし。

結婚式もするよ。けどさ、身内だけってのじゃダメかな?」


(えーー。婚約ネックレスも私が勝手に買ってくるの!?)


ショウは人と接するのも会話も苦手。結婚式を嫌がるのは知っている。


「私は友達呼びたい。けど、盛大にやるつもりはないよ。

お互いホントに仲良い友達と身内だけってのでどう?」


「うん。それなら我慢するよ。

もう結婚式はKAORIの為だけにやるんだから、

KAORIが好きなように全部選んで。決まったら教えてくれればいいから。」


「ってかさ、友達も呼ぶなら、式までにお前痩せろよ!

人前に出すの恥ずかしいから。」


「・・・・・・。なにそれ・・・。もちろん痩せるつもりだよ!

でもさ、恥ずかしいって何なの!?どんだけ見栄っ張りなんだよ!

ってかさ、人の目そんなに気にするのも!?

ショウは私の何が好きな訳!?体型で判断するの?中身じゃないの?」


ここからは、このネタでしばし喧嘩。

ホント人の気持ちが分からない人・・・

その後、また結婚ネタに戻る。


「じゃあ、スケジュール決めていこうよ」


「いつでもいいよ。入籍も結婚式時期もKAORIが好きに決めて良いよ。」


「はぁ?じゃあ明日入籍とかでも良いわけ!?」


「別にいいよ。それか記念日が無い月とかにしてもいいし。」


(・・・・・・・・・・。はぁ。。。やっぱ全部私なんだ・・・・。

ってかそうゆー人だからしょうがないか・・・)


「じゃあ、11月中にプロポーズ、12月中に両家顔合わせ、

3月の私の誕生日に入籍、6月に結婚式。これでどう?」


「いいよ。わかった。」


ひとまず、おおまかには決定した。


長くなるので、続きは次の記事に。


そして一夜明けた。
その日は二人共、休みだった。


知っての通り、心はモヤモヤだから私の態度は冷たい。

そして彼はとゆーと・・・
返事についてはなにも言ってこない・・・
けどいつも以上に、私のご機嫌取りをしていた。


なんか二人の態度の温度差があり過ぎて、微妙な空気が漂ってた。

まぁ暫く様子見てみるかと、淡々と過ごしていた。
相変わらず、ご機嫌取りはするけど、返事は何も言ってこない。

そうこうしてる間に気付けば夕方に。


なんなの!?忘れてるの!?

それとも私がまたお伺いしなきゃいけない訳!?

って思いながらも、白黒はっきりのせっかちな私は、

待ってる事に我慢ができなくなった。


そして・・・


「ねぇ。今日中に返事聞かせてって言ったよね!

なんで何も言わないの!?」


「KAORIが聞いてこないから」


やっぱそうなんだ・・・ホントこの人ズルイ!

大事な事はいつも私発信かよ・・・


「そう。で、返事は?」


「結婚するよ」


「そう。ねぇ。もし私が決断迫らなかったらさ、

いつまでこうしてるつもりだったの?」

「わからない」


「ショウからは何も言わないつもりだったの?」


「うん。だって、KAORIが何も聞いてこないし、言ってこないから」


・・・・・・・・・・・・。


「はぁ!?なんで私が決めるの!?ってかショウは考えてた訳!?」


「俺はもとから結婚するつもりだったし。

ただ、KAORIが何も言わないから、決心まだかと思って。

したくなったらKAORIが言うだろうと思ってさ」


・・・・・・・・。言ってる事は一理ある。

だけど・・・やっぱズルイよ・・・・結局、人任せじゃん!

でも、まぁ元からそうゆー人だ・・・知ってるさ。。。


「なんかズルイね!でもまぁいいや。

じゃあ、結婚するって事で話進めるよ」


「いいよ」


『結婚』ってゆー、一応、一生に一度の事なのに、

ロマンチックな雰囲気も無く、プロポーズもなく、

こんな感じで淡々と結婚する事が決まった。


そしてこの時、私の覚悟も決まった。


でもね、今は知ってるよ。

ホントは全く何も考えてなかったよね。

私に言われたから返事しただけだよね。

私が言わなければ、ホントにずっとこのままだったよね。

絶対自分で決めないズルイ人だよね。


このまま、結婚についての会話は続く。

それは次の記事に。