拓也と真一は、霧の中に架かる吊り橋を渡ることにした。
夜中の2時、吊り橋の前に立つと霧が濃く、橋の先が全く見えなかった。
「行けるか?」真一が尋ねると、拓也は「怖いけど行こう」と答えた。
二人は吊り橋に足を踏み入れたが、次第に霧が濃くなり、足元も見えなくなった。
途中で引き返そうとしたが、後ろを振り返ると霧で何も見えない。
「先に進もう」と拓也が言い、二人は足早に橋を渡った。
しかし、橋の中央に差し掛かったとき、背後から誰かの足音が聞こえた。
「誰かいるのか?」真一が声をかけると、「…るな」と不気味な声が返ってきた。
二人は恐怖に駆られ、必死で橋を渡り切った。
しかし、その夜、真一は突然行方不明となり、翌朝、拓也は橋の上で失神しているのを発見された。真一の遺体はその後、吊り橋の下の川で見つかったが、彼の顔には恐怖の表情が凍り付いていた。