昇と雅也は峠道で心霊スポットを探していた。
すると、木の幹に無数の藁人形が打ち付けられているのを見つけた。
「これ、誰かが呪ってるのか?」昇が言うと、雅也は「うわ、気味悪いな」と答えた。
興味本位で藁人形の一つを取ってみると、中から赤い髪の毛が出てきた。
その瞬間、背後から「やめろ」と男の声が聞こえた。
振り返ると、黒い着物を着た男が立っており、二人に近づいてきた。
慌てて逃げ出した二人だが、その夜、昇は高熱で倒れ、雅也も悪夢に悩まされるようになった。
数日後、昇は突然行方不明となり、雅也は藁人形の呪いだと確信した。
再び峠道を訪れた雅也は、藁人形の前で手を合わせたが、その時、背後から「見つけたぞ」という声が聞こえた。
振り返ると、黒い着物の男が再び現れた。翌日、雅也の遺体は峠道で発見されたが、彼の手には藁人形が握られていた。