植木屋の日曜
ジンゴの書く映画の脚本。
実生活を下敷きにしている。
ジンゴセイズ
「やっぱりね、東欧出身の亡命作家の作品が好き。なんつーかね、現実をぶっ壊そうって力があんの」
そうそう、アンドレブルトンの言う『ガラス張りの家』
ジンゴセイズ
「『芸能人にもプライバシーはある』、え? まあね、芸能人にはあるんじゃん。言っとくけどアーティスト、芸術家さんじゃなくて表現者ね、アーティストにはプライバシーなんて存在しないと思うよ、悪いけど」
サリーセッド
「生活感漂うのは格好悪い」
分かるよ、当たり前。
さじ加減、知ってる知ってる。
セキグチセッド
「知ってるつもり」
アイノウ、
実生活を下敷きにしている。
ジンゴセイズ
「やっぱりね、東欧出身の亡命作家の作品が好き。なんつーかね、現実をぶっ壊そうって力があんの」
そうそう、アンドレブルトンの言う『ガラス張りの家』
ジンゴセイズ
「『芸能人にもプライバシーはある』、え? まあね、芸能人にはあるんじゃん。言っとくけどアーティスト、芸術家さんじゃなくて表現者ね、アーティストにはプライバシーなんて存在しないと思うよ、悪いけど」
サリーセッド
「生活感漂うのは格好悪い」
分かるよ、当たり前。
さじ加減、知ってる知ってる。
セキグチセッド
「知ってるつもり」
アイノウ、
日記ティカテングア
メルクルディ。
風呂の中で考えうる。
海に囲まれているから、島の人の歌は強く響くのだろう。
距離はそこで、数字ではなくて海になる。
どれだけ遠く離れても、どんなに時が経っても、わたしとあなたの間にはただ海があるだけ。
暗い波が連なって、どこまでも続く。
せつないのは繋がっているせいか、そのためか、繋がっているのに触れることが出来ないから私達は。
終わりが。
見上げれば。
◆
「ねえ、ビワの葉っぱってこんなに入れといて大丈夫なの?」
ジンゴは枇杷風呂に浸かりながら硝子戸を開けて居間の恋人に声をかける。
枇杷の葉たちは大きめ洗濯ネットに詰め込まれたまま、もう三日間湯船に浮かんでいる。
お湯の色は薄い麦茶といったところか
(突然変異の車といったところか)
(ミュータントヴィーグル)
(五次元)
(木戸ヒロタカ、彼の話はマリコがする)
「真っ黒になるまでは平気らしいよ」
サリーがダイニングテーブルの上の硝子窓に向かって笑いかける。
「三日か、四日」
「本に書いてあったの?」
「うん、何人で入るか、どのくらいの回数入るかで変わるんだろうけど、『四人家族の家で三日か四日、時間が経てば経つ程ビワの葉の色が濃く出てきて効果的』って書いてあったよ」
「効果的、、、」
冷戦時代、東欧の芸術家たちは文字通りガラスの家の中で戦っていた。
ガラスの家、アンドレブルトンの思想。
大いなる客観視、普遍性。
鉄道を南下する。
車窓の両側に茶畑が広がる。
懐かしい風景、何故今頃そんな光景が頭に甦るのか。
フラッシュバック。
マリコの家、シーナがピアノを弾きながら歌う。
悲劇が繰り返される情景を描写した美しい歌が古民家に響く。
肥大化された敏感なこころを鯨の髭でギシギシと擦られるような。
あなたの名前を教えて下さい。
フランス語では何て?
フラッシュバック。
もうこれ以上、知っては戻れない。
葬列は、土手の上を歩く、草の香り。
赤い矢印の上に乗ってあなたは笑う。
マリコの家のトイレ、
檜の香りに包まれる
暗闇の中、突然目の前にオレンジ色の空間が浮かび上がる
風呂の中で考えうる。
海に囲まれているから、島の人の歌は強く響くのだろう。
距離はそこで、数字ではなくて海になる。
どれだけ遠く離れても、どんなに時が経っても、わたしとあなたの間にはただ海があるだけ。
暗い波が連なって、どこまでも続く。
せつないのは繋がっているせいか、そのためか、繋がっているのに触れることが出来ないから私達は。
終わりが。
見上げれば。
◆
「ねえ、ビワの葉っぱってこんなに入れといて大丈夫なの?」
ジンゴは枇杷風呂に浸かりながら硝子戸を開けて居間の恋人に声をかける。
枇杷の葉たちは大きめ洗濯ネットに詰め込まれたまま、もう三日間湯船に浮かんでいる。
お湯の色は薄い麦茶といったところか
(突然変異の車といったところか)
(ミュータントヴィーグル)
(五次元)
(木戸ヒロタカ、彼の話はマリコがする)
「真っ黒になるまでは平気らしいよ」
サリーがダイニングテーブルの上の硝子窓に向かって笑いかける。
「三日か、四日」
「本に書いてあったの?」
「うん、何人で入るか、どのくらいの回数入るかで変わるんだろうけど、『四人家族の家で三日か四日、時間が経てば経つ程ビワの葉の色が濃く出てきて効果的』って書いてあったよ」
「効果的、、、」
冷戦時代、東欧の芸術家たちは文字通りガラスの家の中で戦っていた。
ガラスの家、アンドレブルトンの思想。
大いなる客観視、普遍性。
鉄道を南下する。
車窓の両側に茶畑が広がる。
懐かしい風景、何故今頃そんな光景が頭に甦るのか。
フラッシュバック。
マリコの家、シーナがピアノを弾きながら歌う。
悲劇が繰り返される情景を描写した美しい歌が古民家に響く。
肥大化された敏感なこころを鯨の髭でギシギシと擦られるような。
あなたの名前を教えて下さい。
フランス語では何て?
フラッシュバック。
もうこれ以上、知っては戻れない。
葬列は、土手の上を歩く、草の香り。
赤い矢印の上に乗ってあなたは笑う。
マリコの家のトイレ、
檜の香りに包まれる
暗闇の中、突然目の前にオレンジ色の空間が浮かび上がる
雨の日
雨。
休み。
午前中には雨止む。
ヤフーニュースを見る。
正確にはヤフージャパンのトップページに表示された見出しをチェックする。
九州で大雨 土砂災害警戒情報[photo]
→大変だなあ。九州出身の友人多し、家族は大丈夫か?
暫定税率廃止10年度から 民主
→暫定税率。興味無し。知ってる?
大学HP改ざんで中大職員逮捕
→逮捕されるだろ、興味無し。
ギネス契約切れエビスに託す[photo]
→へー
タミフル効かない新型初確認
→タミフルってそもそも禁止されてるんじゃねえの
イチローに4割狙えるライバル[photo]
→すげー。でもあんま興味無し。
ドアラが勝手に九州親善大使[photo]
→やべー、ドアラ
マイケルさん葬儀は死因判明後[photo]
→なるほどなるほど
大雨情報のみクリック。
福岡などに土砂災害警戒情報。大分で242.5ミリ。
朝、かかりつけの接骨院に行って胸のレントゲン取る。
水道局に行って四ヶ月分の水道料金を払う。
銀行に行って入金する。
薬局で買い物する。
久々にブーツを履いて靴擦れする。
お昼前に帰宅。
ベッドの上で本を読みながら本格的な眠りに備える。
眠る。
十四時起床。
最初の食事、サンドイッチを作って食べる。
洗い物をして晩ご飯の支度をする。
部屋の片付けをする。
午後の作業中にジンゴはある感覚にとらわれる。
全ての書物は一冊の本の焼き直しだ。
だとしたら、詰まる所は一つ。愛。
諸行無常も、盛者必衰の理も。
おとんも、おかんも。
産めや増やせや。
全ての作品に敬意と感謝を捧げつつ。
誤解を解く為には、
間違いが無ければ、物語は生まれない。
失敗の積み重ねの上に、
継続する事、
学者は意見を変えられない、
アクロスザスペクトラム、
庭師は失敗を恐れない、
親方はすぐに意見を覆す、
なぜなら、
それは間違っているから、
世界は変わり続けると直感で理解しているから、
梅酒をラムで作る。
花梅と白ラム、ザラメ。
雑味に期待。
クンデラの短編集を読んで、古典を紐解く。
彼の言葉を租借する。
十年前のぼくらは胸を痛めて、、、
休み。
午前中には雨止む。
ヤフーニュースを見る。
正確にはヤフージャパンのトップページに表示された見出しをチェックする。
九州で大雨 土砂災害警戒情報[photo]
→大変だなあ。九州出身の友人多し、家族は大丈夫か?
暫定税率廃止10年度から 民主
→暫定税率。興味無し。知ってる?
大学HP改ざんで中大職員逮捕
→逮捕されるだろ、興味無し。
ギネス契約切れエビスに託す[photo]
→へー
タミフル効かない新型初確認
→タミフルってそもそも禁止されてるんじゃねえの
イチローに4割狙えるライバル[photo]
→すげー。でもあんま興味無し。
ドアラが勝手に九州親善大使[photo]
→やべー、ドアラ
マイケルさん葬儀は死因判明後[photo]
→なるほどなるほど
大雨情報のみクリック。
福岡などに土砂災害警戒情報。大分で242.5ミリ。
朝、かかりつけの接骨院に行って胸のレントゲン取る。
水道局に行って四ヶ月分の水道料金を払う。
銀行に行って入金する。
薬局で買い物する。
久々にブーツを履いて靴擦れする。
お昼前に帰宅。
ベッドの上で本を読みながら本格的な眠りに備える。
眠る。
十四時起床。
最初の食事、サンドイッチを作って食べる。
洗い物をして晩ご飯の支度をする。
部屋の片付けをする。
午後の作業中にジンゴはある感覚にとらわれる。
全ての書物は一冊の本の焼き直しだ。
だとしたら、詰まる所は一つ。愛。
諸行無常も、盛者必衰の理も。
おとんも、おかんも。
産めや増やせや。
全ての作品に敬意と感謝を捧げつつ。
誤解を解く為には、
間違いが無ければ、物語は生まれない。
失敗の積み重ねの上に、
継続する事、
学者は意見を変えられない、
アクロスザスペクトラム、
庭師は失敗を恐れない、
親方はすぐに意見を覆す、
なぜなら、
それは間違っているから、
世界は変わり続けると直感で理解しているから、
梅酒をラムで作る。
花梅と白ラム、ザラメ。
雑味に期待。
クンデラの短編集を読んで、古典を紐解く。
彼の言葉を租借する。
十年前のぼくらは胸を痛めて、、、