離婚の協議中に通帳と印鑑を取り上げに行ったら、相手が金庫の前に居座っていて、口論のあげく阻止された。
ワイドショーのドロドロ愛憎劇ではよくある話ですが、維新の党の国会議員同士の争いと聞くと、耳を疑ってしまいます。
しかも、取り合っているその金は自分たちのものでもなく、国民の金です(次の助成金が振り込まれるのは10月20日です。維新は年間26億円)。
既に使い道が決まっていたり、何かで契約をしてしまった分は仕方が無いかもしれません(各国会議員も何かしらあるでしょう)。
しかし、国民が投票した政党としての体をなしていない現状では、解党をして、それ以外の残った金額は全て国民にお返しをするべきだと、もう一度提言させて頂きたいと思います。
私が約1年前、「みんなの党は解党しかない」との考えに至り、有志を結集して推進し、実現にもって行った時は、正直怖かったです。
解党をして政党助成金を返納するというのは日本憲政史上初の試みでしたし、一部の国会議員や関係者たちから凄まじい批判と脅しを受けたりしました。
(その時のブログです →「断腸の思いですが、みんなの党は解党しかありません」 2014年11月17日 http://ameblo.jp/koutamatsuda/entry-11953434900.html )
安保法案の修正時もそうでしたが、国民にとって正しいことを実現しようとするとき、必ず利害関係者から攻撃を受けることになります。
時には、その意図が正しく伝わらないことによって、一般市民からも非難されたりもします。
仲間だと思っていた人も飛び火を避けるために離れていき、本当に孤独な気持ちになってしまいます。
しかし、ことが過ぎてから、少しずつその意義を理解してくれる人は出てきますし、何よりも信念と正義を貫くことで、国民との約束を守り、自分に対しても尊厳を保つことが出来ます。
私は、維新の中からも「解党するべきだ」という議員が出てくるのではないかと期待を持って見ています。みんなの党も、維新の党も「税金のムダ削減、身を切る改革、既得権益と戦う」ということを党是として拡大してきたわけですから、一人ぐらいは愚直にそれを実行しようとする者が出てきてもおかしくないはずです。
(そろそろ橋下さんから鶴の一声があっても良いのでは…)
とにかく、通帳や印鑑の取り合いなど、情けない姿をこれ以上国民に見せるのをやめて頂きたい。国民の政治家への不信を増幅させるだけです。
同じ国会議員として、多くは以前一緒の政党にいた同僚として、金を取り合う姿はあまりにも悲しいものです。