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「全体の仕組み」



昨日の続きです。



ユーンデ村で始まったバイオマスのコジェネ発電施設。
原料はトウモロコシと家畜の糞尿です。
冬はトウモロコシがとれないので補助的なボイラーを動かす為に、周辺森林から集めた木質チップを使います。


酪農、農業、林業、運輸業(原料の)・・・すべて自分たちの村で自己完結できま
す。


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「市内にあるバイオガス発電所」




電力は固定価格買取制度(FIT)によって販売し、このプロジェクトは初年度から黒字を出すことも出来ました。




そして、温水料金が低くなったことによって、住民たちは年間7~8万円の節約が出来ているそうです。結果的には、配当を得られなくても、数年で出資分を回収できることになりました。




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「ユーンデ村のバイオガス・コジェネ施設」





この成功事例の素晴らしいことは、二つあると思います。
一つは今まで村が外(化石燃料産出国)に支払っていたエネルギーコストを、自分たちの村の内に還流させることが出来るようになったこと。
それによって、疲弊し始めていた村の産業が、息を吹き返しました。







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「視察後、ゲッティンゲン郡長・市長・市議会議員等との懇親会」




もう一つは、「自分たちは小さな存在なので、地球温暖化などの問題には何も貢献できない」と思っていた人々の意識を「やれば出来る!」に変革させることが出来たことです。
今となってはユーンデ村が見本となり、ドイツに100以上のバイオ村が誕生しています。
ゲッティンゲン・カウンティ―(群)では、2030年までに電力の100%、熱供給の50%を自然エネルギーで賄うという目標を設定し、住民を中心に積極的に推進しているそうです。



元々は地球温暖化を何とかしたいという研究者の気持ちから始まったイニシアティブが、ドイツ全体に広がっています。是非、この動きを原発や化石燃料から脱却しなくてはいけない日本、そして世界に広げたいと思います。