『 今週のカレンダー 』
7月 8日 (日) ~ 今日は、「 大安の日 」 です。
『 今週の記念日 』
7月 10日 (火) ~ 1981年に 代表曲の
哀しみ本線日本海 が発売されました。
この曲は、 昌子さんがデビューされてから10年間で
はじめて こんな曲を歌ってみたい と
ご自分の意思を会社スタッフに申し出た
大きな決断の1曲 でした。
結果として 「 昌子さんの運命の1曲 」 となりました。
新曲制作 から 紅白初の紅組トリ までを振り返ってみますと
① 10周年記念曲
「哀しみ本線日本海」の制作ストーリー
『 歌手森昌子 』 を少女から大人へ の
路線転換をめざしていた キャニオンレコード は
まず、当時37歳でCMソングを主に手がけておられた
作詞の 荒木とよひさ先生 に声をかけました。
荒木先生 にお会いした 昌子さんは、
新曲への想い や
22才の恋する女性像
を熱く語り、 その結果
「北の海・・・北の町」にたたずむ女性
をテーマにダイナミックな詞が出来あがりました。
荒木先生 の詞を受けて メロディーをつけた
浜 圭介先生 も連鎖反応の形で
過酷な厳しい冬の姿 を想像させてくれる曲調で
すぐにメロディーが浮かんだそうです。
昌子さんの高音の伸びを生かした
にほんか~い~~♪
のエンディングは素晴らしいです。
そして 曲のイントロでは、
岸壁に激しく襲いかかる冬の荒波 の
迫力ある音響効果をアレンジされた
竜崎孝路先生 の手腕にも驚かされました。
この時のことを 昌子さんは、スポニチ連載 「 我が道 」 で
「 イントロが流れるだけで、心が揺さぶられ
涙があふれそうになります。 」
と述べられています。
② 「哀しみ本線日本海」 で見せた
昌子さん・ホリプロ・キャニオンレコード
の三本の矢
1981年は ホリプロ 、 キャニオンレコード ともに
『 昌子さんデビュー10周年記念 』
という節目の年に 会社として勝負を賭けていました。
新曲発表イベントが多く行なわれ、
夏以降には、 石川県、富山県、新潟県 など日本海沿岸をめぐる
海沿いキャンペーン も組まれました。
特に 新潟県では、新潟 ~ 佐渡島を運航する
「 佐渡汽船 」 様が、フェリーの乗船下船の際に
哀しみ本線日本海 の曲を フルコーラス で
流していただき、また テレビCM にも放送するなど
全面的な協力で 昌子さんをサポートしてくださいました。
昌子さんの一生懸命な姿は、音楽関係者にも伝わり 年末には
日本レコード大賞・・・・・・・『 金賞 』
FNS歌謡祭・・・・・・・・・・『歌謡音楽賞』
日本テレビ音楽祭・・・・・・・『特別賞』
古賀政男記念音楽大賞・・『優秀賞』
以上の各賞を受賞することができました。
この年の紅白の晴れ舞台では
白組トリの 北島三郎 さん歌う 「風雪ながれ旅」に堂々対抗して
昌子さんは、 哀しみ本線日本海 で
見事 「 初の紅組トリ 」 を務め上げ、
大人の一流歌手の仲間入りを果たしました。
(注)申し訳ございません
一番大切な紅白の動画は現在
YouTubeでは使用出来ない状態と
なっています。
復活され次第掲載したいと思います。
トリで歌われた時の昌子さんの写真を
掲載しましたのでよろしくお願いいたします。
『 今週の話題曲 』
今回は 昌子さん 6月20日発売 の新曲
『 最後の乾杯 』 を取上げたいと思います。
この曲は、カラオケ好きの 昌子さんファン にとって
たまらない曲ですね。
なぜなら、曲のテンポが 4分の4拍子 で歌いやすく、
メロディーも 高低の広がり がなくて、昌子さんになりきって
歌えそうだからです。
いまの 昌子さんは、声帯も復活されて
柔軟さ や 重厚さ を持ち合わせていますので
歌いだしから キーが高くて、美しい声 が
出せますから、 淡々と自然のままの声
も逆に 魅力的です。
今回 作曲された 浜 圭介先生 は
昌子さんの一番の魅力である
『 高音部 と 声の伸び 』 を
あえて 封印しました。
昌子さんにとって、 加藤登紀子 さん指導の
『 歌っちゃダメ。語り部にならないと 』 を
はじめて 「聴き手に情景を委ねられた曲」 のように感じましたが
いかがでしょうか。
しかし、昌子さんの「サビ部分」のない曲ほど
難しい曲はないと思います。
この曲だと、
歌いやすさで、自分の声に酔ってしまいますと一本調子になったり
適度に「ブレス」をとらないと、最後の見せ場の
「ラララわかって いてほしい」で声を伸ばせません。
私流
~『 最後の乾杯 』 の歌唱ポイント~
『 最後の乾杯 』 の
歌詞全編をワンコーラス と考え、夕陽とともに流れていく
感じで歌うと、終わりの 「ラララわかって いてほしい」 が
一層 輝いて聴こえるのではないでしょうか。
まず、歌いだしの
「ありがとう これ以上 言葉にできないわ」 で
昔の彼(ひと)をイメージしながら
気持ちをこめて、歌ってみたいですね。
( ワンコーラス )
♪ありがとう これ以上 言葉にできないわ~
( わ~では、ビブラートをし過ぎず、少しブレスをして )
海にしずむ 夕陽を見つめて
最後に 乾杯しましょう~
( う~のあとも、少しブレスをして )
いつもお互いを そっとかばいあい
愛の強がり 言ったけど~~
そうよ あなたなら きっと わかるでしょ
今日で さよなら するけれど~~ ♪
( 間 奏 )
( ツーコーラス )
♪まぶしいわ 想い出が 心を支えるの~
たったひとつ 確かなこの愛
夕陽に 乾杯しましょう~
広いこの空も 碧いこの海も
ずっと終わりが ないように~~
そうよ あなたなら きっと わかるでしょ
今日で さよなら するけれど~ ♪
( ど~のあと、すぐ次のコーラスへ入りますので、少しブレスして )
( ラストコーラス )
♪ いつか振り返り そして立ち止まる
愛は何度も 何度でも~~
そうよ あなたなら きっと わかるでしょ
今日で さよなら するけれど~~
そうよ あなたなら きっと わかるでしょ
ラララ わかって いてほ ・ し ・ い~~♪
フレーズの最後の語尾 (みどり色部分、あか色部分) に
メリハリのある歌い方ができますと、
お友だちから、「ブラボー!」 の歓声があがると思います。
「最後に」 昌子先生の歌で 一緒に
「乾杯」 しましょう