「フェライトコアはオーディオ機器に使わない」なるほど ぱっちんタイプの謎 | Qt5、KiCadとモジュールで遊ぶ電子工作の初心

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たしかにフェライトコアは 非線形素子です。だからオーディオ使うとだめだという理屈です。

技術屋が考えすぎるとそんな結論になるのはわかります。

これは 極端なことをいうと 商用電源使ってはならないということにほかなりません。

トランスが たくさん使われていて つまり鉄のコアを通った電源が 各家庭に供給されているからです。

 

前回の記事は撤回はしません。それはただしいからです。

 

 

 

でネットをみるとフェライトコアの使いかた 全く間違ってるのをみます。まちがってるというよりそもそも目的が不明にみえるのです。

 

 

コモンモードノイズフィルタとしての使い方

 

フェライトコアのターン数に関する誤解

フェライトコアを使用する際に生じる一般的な誤解は、ターン数の定義とその効果に関するものです。日本語感の「1T(ワンターン)」は、ケーブルがフェライトコアを一回転通過することを指しますがこれは英語というかフェライトコアの「1 turn」とは異なります。日本語語感のワンターンつまり一回転は技術用語のターンに換算すると2ターンとなります 。あくまで用語ではなく語感の話しです。一回転がフェライトコアの2ターンってところから誤解が多い話しです。

この違いは、フェライトコアの使用方法に関する理解に混乱をもたらす可能性があります。

ペア線とコモンモードノイズフィルタの差異

ペア線をフェライトコアに通す方法とコモンモードノイズフィルタの巻き方には重要な違いがあります。ペア線を通した場合、巻き数が増えるとインプットとアウトプット間で干渉が生じ、ノイズ対策効果が低下することがあります。これは、素人には理解しにくい複雑な側面です。

これも細かいことをいうとコモンモードノイズフィルタの巻き方もインプットとアウトプット間で干渉がおきるのですが ペア線をターンさせるよりは 当然この干渉は小さくなります。

効果的なノイズ対策とフェライトコアの使用

コモンモードノイズフィルタの効果は巻き数によって大きく変わりますが、単純に巻き数の2乗で効果が増すわけではありません。実際の効果は、フェライトコアの特性、ケーブルの種類、周波数特性など、多くの要因に依存します。特に、RSを対象にコアに巻く場合、ペア線をそのまま回転させるとコアの通過周波数が低い方にシフトする傾向があります。

 

 

 

なぜかノーマルモードフィルタとしてフェライトコアをぱっちんするひとがいます。コスパ悪いです。

 

やってもいいですけど コスパ悪いです。

そんなことに R S にそれぞれ 1000円近くかけるなんて信じられません。

この改造は メリットがよくわかりません やる意味がそもそもないです。

ノーマルモードの電源ノイズには殆どの製品はかなり強いですからね

 

 

 

ぱっちんタイプは会社では使用禁止命令でています。

 

400Vサーボ80Aのモーターが 12台とか24台とか唸る現場でノイズ対策をさせられてきたというのが経歴私の経歴です。そもそもあとから現場にいくことが不自然でそもそも最初から設計をすべきだったのですが、古い仕組みの設置は其の点がずさんだったのはあります。最近の設計はそんなことはありません。 でもことがおきると出かけることになります。

 

勿論現場は そんなモーターだけではなくそのとなりで パソコンがとかサーバーがとか動作もします。 工業用ですからEMCについても しかたないという甘い現場というとそれまでです。

3KWのサーバーが 少電力の部類ですから感覚は2桁ほど家庭からずれています。

ぱっちんタイプは会社では使用禁止命令 です あれって ちょっとしたゴミを噛んでも 効果はボロボロにおちるからです。  整理整頓 埃のない モデルルームとはちがうのです。ほこりや あれやら これやら飛びまくります。 いわゆる積もる現場というが実態です。
 ぱっちんタイプは 見た目でゴミの噛み込みがチェックできないので禁止していました。 オーディオされている人は ゴミが無い現場なのでしょうか? 


 

 

 

目的はある程度あいまい

オーディオのノイズ対策での 正確性ですが 何MHZを ナンデシベル減衰させたいなんって設計仕様もないですから其の点はザックリのなんちゃってとなります。

 

全ては感覚ですから。

さきほどの村田社の資料にある が本来のコモンモードフィルタです。図2-5 コモンモードチョークコイルの働き 

 

それとフィルタはノイズ源のノイズを止めるもの

真っ先にとりつけるのは 冷蔵庫 エアコンでしょう。

オーディオ機器はその後です。

 オーディオ機器にノイズをいれない という選択肢はあるでしょうけど 

 冷蔵庫、エアコンがどう見ても先です。

 

そして オーディオ機器本来の設計不良 電源のアンパランスを改善させるしか無いのが現状なのです。

 そして ここから先は オーディオ伝送ケーブルも コモンモードノイズをブロックするのは其の次です。これは賛否以前に 究極の選択です。

 そもそもフィルタは 非線形ですから 交流ノイズに対して非線形です。

 オーディオケーブルそのものにフェライトコアをつかうと なんといいますか 音楽信号線に重畳してるノイズに 非線形にがくん がくんと ノイズをブロックします。

 これを感知する耳の持ち主でこれが気に入らないといなると もっというと ドッチを選択するのという 究極の選択をすることになります。

 

 しかしながら 日本人のほとんどは ノイズにまみれて音がわるいのか フェライトによる非線形の方が音が悪いのか 限界レベルではわかりはしません。

 電源のケアをするだけで そこで やめておくがいいでしょう。

 

 なにをどうあがいてもオーディオシステムが 本物の現場を再現するものではないです。

 どこまでいっても妥協が発生するのは当然なのです。

 

 ゴミが入らないという意味では きちんとループした固定のトロイダルコアに2ターン程度以上4ターン以下のものを直列接続すると電源がクリーン? いや コモンモードノイズがクリーンになってきます。 電源そのもののノーマルモードノイズはどの製品もそれほど弱いものがないのでそこにコストをかけるよりは コモンモードノイズ対策をすべきです。

 

 

 3ピンの電源をそのままそのアース戦ごとフェライトでやってるのは 本来のコモンモードノイズ対策とは異なりますから 評価に値しません

アンバランスです でも何かしら音は変わります 変わるってだけです

いい音になったのかどうか もう主観だけでしょう!

よくなったと本人が思うのならこちらの知ったことではないと言うことです

でも 何かしら変化してるでしょう

 耳のいい人は日中 の時間変化も感じるはずです

 

 

纏め

 

フェライトコアの非線形性とオーディオシステムへの影響

フェライトコアは非線形素子であり、オーディオシステムでの使用はしばしば問題とされます。一部の技術者は、フェライトコアの使用がオーディオの品質に悪影響を与えると考えています。これは、商用電源を利用する際にも同様の問題が生じることを意味します。トランスが使用される電源は鉄コアを通過するため、家庭に供給される電力も非線形性の影響を受けます。

フェライトコアの使用方法に関する誤解

インターネット上には、フェライトコアの誤った使用方法が多く見られます。特に、コモンモードノイズフィルタとしての使用方法が誤解されています。日本における「1T(ワンターン)」の誤解や、ペア線を使用する際の巻き数と効果の関係が理解されていないことが多いです。巻き数が多すぎると、特にインプットとアウトプット間での干渉により効果が低下する可能性があります。

ノーマルモードフィルタとしての誤用

多くの人がフェライトコアをノーマルモードフィルタとして使用していますが、コストパフォーマンスは悪いとされています。特に、「ぱっちんタイプ」のフェライトコアは、ごみの噛み込みがあると効果が大幅に低下するため、工業用途では使用が禁止されていることがあります。オーディオ愛好家は、この点を理解していないことが多いです。

現場でのノイズ対策の実体験

400V 80Aのサーボモーターを多数使用する現場でのノイズ対策を経験してきたことがあり、そこではフェライトコアの適切な使用が重要でした。このような現場では、パソコンやサーバーも動作しており、EMC(電磁両立性)の問題に対処する必要があります。

オーディオシステムのノイズ対策の限界

オーディオシステムでのノイズ対策は、しばしば感覚的であり、明確な設計仕様がないため、効果の評価は困難です。多くの場合、電源ケアのみに注力し、フェライトコアの使用は慎重に行うべきです。オーディオシステムは、現場を完全に再現するものではなく、どこかで妥協が必要となります。

 

オーディオシステムに対する個人の感受性

24ビットDACの最下位ビットがショートしているかどうかを聞き分けられる人は、永遠にオーディオシステムの改善を続けることになります。逆に、最下位数ビットがショートしていても気づかない人は幸せかもしれません。これがオーディオシステムの面白いところです。