フェライトによるノイズ対策:DFと音質への驚くべき効果 - 聞こえないノイズを消す」 | Qt5、KiCadとモジュールで遊ぶ電子工作の初心

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音楽鑑賞や語学学習は、私たちの生活に欠かせない要素です。

これらの経験を最大限に引き出すためには、しばしば見過ごされがちな要素、

つまりオーディオシステムの品質が重要です。ノイズ、ダンピングファクター、スピーカーケーブルなど、多くの要因が音質に大きく影響します。では、どのようにこれらの要素を最適化し、最高のオーディオ体験を得ることができるのでしょうか?
意外と見落とさがちな聞こえないノイズの問題があります。

ノイズ対策は、言語学習だけでなく、音楽の聴取体験においても重要な役割を果たします。

言語学習や音楽鑑賞におけるノイズの影響を軽減する方法として、フェライトコアの効果的な使い方の重要性を考えてみましょう。

特に、アンプやオーディオ機器の選択は、音楽鑑賞や語学学習において中心的な役割を果たします。適切なダンピングファクターを持つアンプや、適切なリッツ線を用いたスピーカーケーブルは、音質を大きく向上させることができます。しかし、これらの技術的な側面には、多くのオーディオの嘘や誤解も存在します。

本記事では、これらの重要な要素について詳しく解説し、音楽鑑賞や語学学習をより豊かなものにするための具体的なアドバイスを提供します。オーディオの世界は複雑でありながらも、正しい知識と選択によって、あなたの日々の学習や娯楽の質を劇的に向上させることができるのです。

フェライトを使用することのメリット

 

フェライトを使用する最大のメリットは、通常耳にすることのできない高周波ノイズを効果的に抑制し、それによって言語学習や音楽鑑賞の品質を顕著に向上させることです。

このノイズは、アンプ回路の入力に不要な汚染を引き起こし、混変調を複雑にする原因となり得ます。直接的にはシステム内の非線形コンポーネント(特にアンプの回路など)が高周波ノイズによって影響を受け、結果として低周波信号の再生が正確に行われないためです。

この現象は、無線従事者にはよく知られていますが、多くのオーディオファンは意外と認識していないことが多いのです。

 

フェライトによるノイズ対策を行うことで、これらの潜在的な問題を排除し、クリアな音声信号や音楽を確保することができます。これにより、言語学習者や音楽愛好者は、より純粋で、深みのある音響体験を享受できるようになります。特に、言語の細かいニュアンスや音楽の微妙な表現を捉えることは、成功に向けた重要な一歩です。

 

したがって、フェライトを使わないことは、実は大きな損失を意味しています。

ノイズによる干渉を許してしまうことは、語学学習や娯楽の機会を逃すことに他ならず、最適な音質から遠ざかることになるのです。フェライトの使用は、これらの問題を効果的に解決し、あなたのオーディオ体験を大きく向上させる重要な鍵となるでしょう。

 

 

電柱追加コストをカット

 

オーディオの世界では、極上の音質を追求するために、オーディオ専用の電柱を設置し、特注トランスを使用する熱心な愛好者もいます。これらの方法は、電源からのノイズを極限まで減少させ、最高の音質を実現するためのものです。しかし、驚くべきことに、このような高度な対策と同等の効果を、フェライトを使用することで手軽かつ経済的に得ることが可能です。

フェライトは、高周波ノイズを効果的に抑制し、低周波信号の再生の正確性を保ちます。これにより、巨額の投資をせずとも、クリアで純粋な音質を楽しむことができるのです。フェライトの使用は、高品質なオーディオ体験を実現するための、手軽で効果的な手段と言えるでしょう。

詳細説明

フェライトを使用して高周波のノイズを抑制することにより、音声の高域における歪みが減少します。これは、シンバル、トライアングル、バイオリンなどの高域音がより透明感を持ち、クリアに聞こえる効果をもたらします。

このノイズ対策方法が言語学習や音楽鑑賞にどのように貢献するかを詳しく説明します。フェライトの使用は、主に人間の耳に聞こえない可聴領域外のノイズを減少させることが可能で、これが言語学習や音楽鑑賞に大きな利点をもたらします。

可聴領域外のノイズが減少すると、特にトランジスタやFETなどの能動素子のゲート系における高周波ノイズの影響が軽減されます。高周波ノイズは、オーディオ機器内での信号処理の不均一さによって生じる非線形効果により、音声フォルマント(人の声の特定の周波数帯域、すなわち喉が奏でる和音とも言える現象)の分布に影響を与え、結果として音声が不自然に聞こえる原因となります。フェライトを用いることで、この問題が緩和され、音声のフォルマントが自然な状態に近づきます。

さらに、可聴領域外のノイズの減少は、可聴域における歪みへの影響も低減します。音楽鑑賞においては、クリアな音の再生が楽曲の細部や表現を正確に捉えるために不可欠です。フェライトによるノイズ対策は、このクリアな音再生を可能にし、音楽の真価を引き立てます。

このように、フェライトを使用したノイズ対策は、言語学習と音楽鑑賞の両方において、ノイズの影響を軽減し、クリアで高品質な音声体験を提供します。これを理解することで、言語学習者や音楽愛好者はより満足度の高い体験を享受できるでしょう。

国産のアンプに限らず平衡であることは・・

オーディオ機器、特にアンプの世界では、国産品に限らず、バランスの取れた設計が重要です。しかし、多くのオーディオ機器は、さまざまな要因により「アンバランス」(不均衡)な状態になりがちです。英語で言う「Unbalanced」とは、何かを調整すれば他の部分に不具合が生じるような、複数の問題を内包している状態を指します。このような不均衡な状態は、音質に悪影響を及ぼし、対処が困難になることがあります。

フェライトの役割は、このようなアンバランスな状態を改善し、よりバランスの取れたオーディオシステムへと導くことにあります。フェライトを使用することで、システム内のノイズや歪みを効果的に制御し、全体の音質を整えることができるのです。

 

 

Q&A&S 質問と回答およびソリューション

 


Q1

電源のタップや電源コードの変更で音が変化する。

A1  

直接の答えは変化するシステムが存在します。

これらは基本的にアンプやアンプの不平衡が影響してるケースが大きいです。

GNDの電位が 全てにおいて ゼロなら問題はないですが、実際はノイズ電流によって     音源から アンプ間でも GNDに流れるコモンモードノイズのため完全一致しません。

S1: 電源タップや電源コードを変更する際の音質の変化は、一般的なオーディオ装置の設計上の問題に起因することが多いです。一部のオーディオ愛好家は、プライベート電柱の設置やバランス型トランスの使用など、より高度な解決策を採用しています。これらの方法は確かに有効ですが、実は多くの場合、より手軽で経済的なフェライトを使用することで同様の効果が得られます。

フェライトは、電源ライン上の高周波ノイズを効果的に抑制し、オーディオシステムの全体的なノイズフロアを下げることができます。これにより、安定した接続を確保し、トランスによるアイソレーションを施すことと同様に、音質の改善に寄与します。特に、バランスド・トランスと比較しても、フェライトの使用はコスト効率が高く、手軽に実施できるため、多くのオーディオ愛好家にとって実用的な選択肢となります。

補足A1:

もう一つの答えは電源タップや電源コードでは音変わらないという答えです。

矛盾ですか? いいえ。実際聞いてみればわかります。オカルトではないです。

変化がわかりにくいアンプがあります。しかし音源たとえばCDプレーヤなどとの組み合わせの問題す。あなたが使っているアンプも音源たとえばCDプレーヤもバランスド・トランスを搭載しているものであれば殆どわかりません。しかしどちらか一方でも巻き始め巻き終わりなど非対称な電源を搭載しているばあいはテキメン変化します。

たとえばです アンプ、チューナー、CDプレーヤ、DVD、テレビこれらがアンプにアナログでつながっている場合は やっみてください変化します。単純にいってコモンモードノイズがノーマルモードノイズに簡単に変換されます。コンナ状態でアンプの電源タップなどを変更すると変化します。良くなったのか悪くなったかはしりません何らかの変化をすることは科学的な結果です。高額なテーブルタップは端子間静電容量でもちがうのでしょう。それだけのことです。

 もう一つ知っておいてほしいことがあります。商用電源は発電所からかなりの距離を経て家庭にとどきます。それが最終的な柱上トランスを経て10M以上はへだててアンプにインプットされます。 そうもうお気づきですよね。 終端条件といって伝送線路では端っこの状態が状況変化の支配的な主となります。つまりアンプの入力とは商用電源からみると端っこなのです。

支配的な影響があるのは当然の結果なのです。ただ変化を起こすということだけは申し上げておきます。

 これもS1に書きましたようにCDプレーヤ、チューナー、テレビそれぞのれ電源にフェライトコアを挿入すると迷走するGND電流がだんだん下がってきます。そこで少しここで少しですので一箇所だけでは答えがでません。おそらく確実にアンバランスがあるのがテレビです。

最近のテレビはオーディオのことなど微塵も考えた設計にはなっていません。

 ですから テレビの音が聞きやすいスピーカーとかに商機をえた会社がいくつも存在しています。テレビの悪い音がオーディオファンからするとかなり枠ハズレに悪いことは周知のとおりです。電源事情も当然よくありません。

 また 家電でもエアコン、冷蔵庫のインバータはかなりのノイズをだします。これも冷蔵庫の電源コードにフェライトを使う必要があります。

 ノイズをいれないという選択肢もありますがノイズを出さないという選択肢も必要なのです。

ブレーカーを分けるといくらか違うという話もそんな原因が関係しています。

 

そのようなわけでオカルトということはありえません。幽霊もオーディオファンだけをかまってるわけにはいかないのです。

 

高級電源は 其のようなコモンモードノイズの特性を逆手にとった商売であることは間違いありません。

 

Q1E 

 アースはノイズ対策として有効なのですか?

A1E

オーディオファンの電源ケーブルアースに関する動画をみたのですが、??が多いです。

お金かけすぎです。ノイズ対策でないこともかなり入っています。其のうちのいくらかは効果があるのは見て取れました。

筆者は 400VAC80Aのモータが24台ならんだような世界のノイズ対策を生業でおこなってきています。アースに100Aなんてパルスがあるような世界です。そこでの体感があります。

それを反映することができます。

答えは コモンモードノイズを抑え込めば音質は改善ではなく本来のアンプの性能がでてくるだけのことなのです。

 アースは感電防止のために存在しており、決してノイズ対策のためのものではないのです。

 

 

 

Q2: 通常のCDプレーヤーから電池式の音源に変更すると、音源スペックが同等であっても音質が向上するのはなぜですか?バッテリー駆動は音質に良いのですか?

A2: バッテリー駆動の音源が音質に良いとされる主な理由は、バッテリー駆動によりGND(アース)がフローティング状態になることにあります。通常、AC駆動の音源機器では、アンプへの接続時にGNDにノイズ電流が発生することがあり、これが音質に影響を与えます。

S2: CDプレーヤーなどのAC駆動の音源を使用する場合、フェライトコアを電源ラインに取り付けることで、GNDのノイズ電流を減少させることができます。この対策により、音源とアンプ間の相互干渉が減少し、結果として音質が向上します。フェライトコアの使用は、GNDループの削減と電源のバランスの改善に役立ち、全体的なオーディオ体験の質を高めることができます。特に、電池駆動の音源に近い効果を、より手軽に実現する方法として効果的です。

 

 

Q3: スピーカーケーブルを交換すると音が変わる、という議論がありますが、これは本当ですか?スピーカーケーブルを交換すると音が変わると感じるのはなぜですか?

A3: スピーカーケーブルの交換による音質の変化に関する議論は、実際には長い間存在しています。多くの場合、スピーカーケーブルには「ホット側」と「コールド側」というマークがあり、これらを入れ替える(フリップさせる)と、音質に変化が生じると言われています。アンプ側やスピーカー側の接続を変えることで、同じメーカーの同じ電線でも4通りの音が得られるというのが一般的な見解です。
 この現象には賛否が発生しますが、実際異なる音に聞こえる原因はあります。これも多くの場合装置のアンバランスにあります。

 

S3: スピーカーケーブルの交換が音質に与える影響を理解するには、いくつかの要素を考慮する必要があります。重要なのはスピーカーケーブルの物理的特性、特に末端処理の質と接触抵抗の均一性です。不均一な接触抵抗は、ケーブル内の電流の流れにバランスの問題を引き起こし、結果として音質に微妙な変化をもたらす可能性があります。また、ケーブルをステーで浮かせることで、対地電気力線からの影響を減らし、音質の安定性を向上させることができます。

さらに、オーディオシステムの4端子パラメータの影響も考慮する必要があります。特にアンプの出力から入力への影響が重要で、この相互作用は、アンプとスピーカー間の配線の左右バランスを通じてアンプのインプットに影響を与え、音質に変化をもたらします。アンプの設計がこの影響をどの程度軽減するかによって、スピーカーケーブルの交換が音質に及ぼす影響の度合いも異なります。耳のいい人は簡単にわかるのかもしれませんが、私はそれ程わかりません。

 原理的にアンプの出力から長い距離床を這うわけですからアンプのインプットに何らかの影響はあるというのは当然のことですあとは程度の問題です。

 アンバランスという意味ではスイッチングレギュレターなども2次側が長いとノイズは増えます。アンバランスな回路というのは出力側の線材が長いという事象の影響は大なり小なりうけて当然というわけです。

結局、スピーカーケーブルをフリップさせて音が変わるという現象は、多くの場合、端末処理のばらつきに起因しています。リッツ線を使用する場合、指で締め上げる作業が必要となり、音が継続的に変化することもあります。裸のリッツ線束線を指のちからでネジ締めするわけですから多分ですが毎日のように増し締めをしつづけないとだめじゃないかと思うのです。

最終的に、スピーカーケーブルの選択と配置、そしてアンプの設計特性を総合的に考慮することが、オーディオ体験の質を最大化する鍵となります。これらの要素を適切に管理することで、一貫性のある高品質な音質を実現することが可能です。

 

作業の均一性を確保するためには、以下のような手法が効果的です:

  • 圧着端子の使用: リッツ線の束線の末端を圧着端子で処理することは、接触抵抗を減少させる効果的な方法です。圧着端子はケーブルとコネクタ間の接触面積を最大化し、より安定した接続を実現します。これにより、信号伝達の一貫性が向上し、結果として音質が改善される可能性があります。
  • オイルの使用: 接触部に専用のオイルを塗布した後、締め付けることも、接触抵抗を減らすのに有効です。このオイルは金属表面の酸化を防ぎ、より良い接触を促進します。ただし、オイルの種類や使用量には注意が必要であり、オーディオ機器に適した製品を選ぶことが重要です。
  • 接触抵抗の計測: 接触抵抗の正確な測定には、4端子抵抗計(ケルビンブリッジ)などの専門的な測定器が必要です。これにより、締め付け方法や圧着端子の使用が接触抵抗にどの程度影響を与えるかを正確に把握することができます。ただし、このような測定は専門的な知識と機器を要するため、一般的なオーディオ愛好家にとっては実施が難しいこともあります。

裏Q: オイルは絶縁体ですが、なぜ接触部に塗布しても電気を通すのですか?

裏A: オイルはその特異な電気的特性によって、まるで魔術師のように振る舞います。オイルは基本的に絶縁体ですが、その使用方法によっては電気を通す能力を発揮します。一定の厚みを超えた状態では絶縁体として機能しますが、極めて薄い層になると、電気を通す特性を持ちます。接触部にオイルを塗布することで、金属表面の微細な凹凸を埋め、電気が均一に流れやすくなります。これは接触部での電気的接続を改善し、安定した信号伝達を実現します。さらに、オイルは金属表面の酸化を防ぐことで長期的な接触信頼性を保ちます。

実は、オイルのこの特性は量子物理学における電子のトンネル効果と関連しています。トンネル効果は、電子が物質の障壁を量子的に「通り抜ける」現象を指し、この効果により極めて薄いオイル層が電気を通すことが可能になります。このように、オイルを使用することで、絶縁体の特性を保ちつつ、接触抵抗を減少させ、オーディオ機器のパフォーマンスを最適化することができます。近代物理学の驚くべき現象が、日常のオーディオ技術に応用されているのは、非常に面白い事実です。

 

Q4: リッツ線が音質に良いと考えられていますが、表皮効果が小さくなるというのは本当ですか?

A4: リッツ線と表皮効果についての説明は、実は非常に複雑で、理解するためには積分計算が必要になります。暗算でこれらの計算を行うことは現実的ではないため、ここでは論理的な説明を試みますが、完全な理解には限界があることをご了承ください。

物理学的に理想的な条件下で、つまり極めて滑らかな表面を持つ線材を使用した場合、リッツ線と単線のインピーダンスは理論的には同じになります。これは周回積分の原理に基づく結果です。

しかし、実際にはリッツ線の方が音質が良いと感じる人がいるのも事実です。この差異の一つの可能性として考えられるのは、線材の表面状態です。単線と比べて、細い線材の方が表面が滑らかである場合、リッツ線の抵抗が小さくなる可能性があります。

表面のざらつきは、直接的に抵抗となり得ます。表面が凹凸になっていると、実質的に線材の長さが長くなり、それに伴い抵抗が増加します。一方で、細い線材の集合体であるリッツ線の場合、個々の線材が滑らかな表面を持っていれば、全体としての抵抗が低下する可能性があります。

補足のA:

リッツ線には、実質的に2種類が存在します。一つは各導線が独立しているタイプ、もう一つは裸線が単に束ねられたタイプです。裸線が束ねられたタイプでは、本体の銅の抵抗と導線同士の接触抵抗の間には差があり、単純化して説明することは難しいです。便宜上、これらを以下のように区別します:

  • タイプ1: 互いに独立しているリッツ線の束(本物のリッツ束線)
  • タイプ2: 互いに接触しているリッツ線の束(なんちゃってリッツ束線)

タイプ2は、厳密には単線とタイプ1の中間に位置し、単線に近い特性を持ちます。なんちゃってリッツ線の束は説明がややこしくなりがちです。

リッツ線の束が表皮効果に影響されるというのは、実際には誤解があります。タイプ1のリッツ線を考えた場合、結果として単線に近い振る舞いを示すことになります。

では、タイプ1の場合を簡略化して感覚的に説明しましょう。

簡単化のために、6本の独立したリッツ線を考えます。5本は同心円上に配置され、中心にはもう一本が配置されます。これらが互いに最密に近接し、かつ絶縁されているとします。この構成では相互インダクタンスが最大になり、交流の場合、中心のリッツ線には逆向きに電流が流れることになります。結果として印加される電圧に対して電流の総和が小さくなり抵抗に見えるのです。

結局、周回積分によって決まる結果として、リッツ線の束が全体のインピーダンス特性に与える影響は、単線と同等になる可能性が高いです。

興味のある方は、実際に計算を行ってみると良いでしょう。

ただし、その計算はベッセル関数を用いることになるため、高校数学では少し難しいかもしれません。

 

最終的には、線材の形状の美しさが、音声の高域における通路の振る舞いに影響を与えることになります。

つまり、表面の状態が重要であり、

被覆の性能が重要になります。特に、長期間にわたって酸素にさらされない無酸素銅を使用したリッツ線が望ましいです。被覆の保護能力次第となるでしょう。

 

参考文献: A.E.Kennelly, F.A.Laws and P.H.Pierce, "Experimental Researches on Skin Effect in Conductors," Transactions of the American Institute of Electrical Engineers, Vol. 34, 1915, pp. 1953-2021.



 

Q5 

Q5: ダンピングファクターが音質に影響を与えますか?

A5: はい、ダンピングファクターは音質に影響を与えます。ただし、その影響を感じるかどうかは人によって異なります。すべては程度の問題で、高いダンピングファクターは一般的に望ましいとされますが、これは個々のリスニング環境や好みに依存します。特に、語学学習などの明瞭な音声が求められる場合は、高いダンピングファクターが有利に働くことでしょう。

S5

ダンピングファクターを測定するために、ケーブルの種類やサイズによる抵抗値の違いを考慮する必要があります。例えば、AWGサイズが異なるケーブルでは、抵抗値も異なり、それによってダンピングファクターにも違いが出ます。以下の表は、異なるAWGサイズのケーブルにおける抵抗値とダンピングファクターの例を示しています。

AWGサイズ 断面積 (mm²) ケーブル抵抗 (Ω/1000ft) 2mの抵抗 (Ω) DF
------ ------ ------- 0 100.00
22 AWG 0.326 16.14 0.0106 79.05
20 AWG 0.518 10.15 0.0067 85.65
18 AWG 0.823 6.385 0.0042 90.50
16 AWG 1.31 4.016 0.0026 93.90
14 AWG 2.08 2.525 0.0017 95.92
12 AWG 3.31 1.588 0.001 97.56
10 AWG 5.26 0.9999 0.0007 98.28
イーサネットケーブルをつないだときの     0.25 13.79
100オーム抵抗つないだ時     100 0.04

 

Q6:

 ダンピングファクターが低いと低音が出ないと言われていますが、これは本当ですか?

A6:

ダンピングファクターが低い状況では、低音の再生に影響が出ることはありますが、これはスピーカーの設計や効率に依存する要素です。極端にダンピングファクターが低い場合を除き、一般的には低音の制動が効かないため、低音が強調される傾向にあります。しかし、これはあくまで程度問題であり、ダンピングファクターが低すぎると、逆に音が出にくくなることもあります。

S6: 

ダンピングファクターに関する実験では、直列に抵抗を追加することで音圧が低下し、結果として音質が悪化することが観察されています。このような状況は、聴感上の問題を引き起こし、同じ音圧で比較しなければ正確な評価が困難です。音量が小さい場合、音質が悪いと感じられることが一般的です。したがって、リスニングテストでは同じ音量で比較することが重要です。

多くの場合、ダンピングファクターが低いと、低音が制動できずに「キレが悪い」状態となります。これを単に「低音が出ている」と表現するのは誤解を招く可能性があります。また、電線の表皮効果もダンピングファクターに影響を与える要素の一つです。

余談ですが、多くの真空管アンプは定電流源のように動作することが多く、これが「低音が豊か」という印象を与えることがありますが、これもまた一面的な表現であり、全体的な音質への影響を総合的に考える必要があります。

 

 

まとめ:

 

この記事を通じて、オーディオシステムの様々な要素がどのように全体の音質に影響を与えるかについて考察しました。特にダンピングファクター、ノイズ、そしてリッツ線などの要素が、オーディオ体験において重要な役割を果たすことが理解されたと思います。

ダンピングファクターは、特に低音の再生において重要な要素であり、その値が低すぎると音質に悪影響を及ぼす可能性があります。
これはスピーカーやアンプの特性にも依存するため、一概に高いダンピングファクターが常に良いとは限りません。
ただし 言語習得のツールとしてのオーディオ機器としてはダンピングファクターが高いほうが有利でしょう。音を楽しむことは好きな音でありさえすれば合格です。

そこが言語習得用にオーディオを設定するのとは異なるでしょう。好き嫌い以前に再現性が必要となります。ダンプできずに振動が残る状態が 言語習得用に得とは到底思えないのです。

 

一方で、ノイズ対策、特にフェライトコアの使用は、可聴領域外のノイズを減少させることで、言語学習や音楽鑑賞のクオリティを向上させることができます。そして、リッツ線の使用は、特に高域の再生において、音質を向上させる可能性がありますが、これも使用される線材の種類や品質に大きく依存します。

最終的に、オーディオシステムにおけるこれらの要素は、バランスの問題として捉えることができます。個々の要素がどのように相互作用し、最終的な音質に寄与するかを理解することが、最良のオーディオ体験を実現する鍵となります。オーディオシステムは、その部品一つ一つが互いに調和し合うことで、最高のパフォーマンスを発揮します。

 

スピーカー選びについても若干補足があります。

近年バスレフポート付きのスピーカーばかり目に付きます これは低音を質感と捉えてる傾向がユーザー側にあるということになります。

しかしバスレフポートは低音を共振のような空気の流れを利用するもので言語学習用に有益な音とはお世辞にもいえません。

 スピーカーの材料原価も考えるとここでは仮に材料原価を20%ぐらいとみたときにはやはり10万円前後のものが物理的にしっかりとした作りであろうと考えるのは妥当ではないでしょうか

 

 

  あとがき

 

 

この記事を通して、私たちはオーディオシステムの多様な側面とその音質への影響について探求してきました。特に、バスレフポートに不織布や換気扇フィルターのような素材を使用して軽く塞ぐことで、キレの良い再現性の高い音を得ることができると考えています。

また、ダンピングファクターの高いトランジスタアンプの選択は重要です。一般に、3万円以上の国産アンプであれば、ほとんどの場合問題はないでしょう。さらに、電線にこだわらなくても良いアクティブ型スピーカーの使用をお勧めします。

さて、音声用のケーブルに関しては、ターミネーターの使用を推奨します。実際に、アクティブスピーカーに音声インプットケーブルを接続した際に、活電状態でピンに触れてしまい、大きなノイズが発生した経験があります。通常、計測装置ではフローティングを避けるために600オームで終端しますが、音声ケーブルでは特性インピーダンスに基づいて適切なターミネーターを使用することが重要です。
ターミネーションをつけるつまり電流を流すことによりケーブルの静電容量の影響が減少します。これは面白いものでケーブルの種類を変更しても其の差が出にくくなります。

今後はデジタル技術が主流になるでしょうが、アナログオーディオの最後の時代をハム音のない、クリアな音質で楽しみたいと考えています。21世紀のクオーターに向けて、最後のスピーカー購入はアナログ品を選びたいと思います。

 

 

 

 

付録

オーディオシステムにおける「高域」の説明:

オーディオシステムにおいて「高域」という用語は、音声や音楽における高い周波数の音を指します。例えば、シンバル、トライアングル、バイオリンの音などは、これらが発する高い音色によって特徴づけられます。この高域の音は、音楽の明瞭さや細かなニュアンスに大きく寄与し、聴く人の感情に直接影響を与えることがあります。したがって、オーディオシステムにおいては、この高域の音質を明瞭かつ歪みなく再現することが重要です。

無線通信における「高周波」の説明:

一方、無線従事者が言う「高周波」とは、電磁波の周波数の高い範囲を指し、特に無線通信において用いられる用語です。この高周波の電磁波は、空中を伝わる信号であり、その伝搬特性が通信の質に影響を与えます。確かに60Hzの電磁波も空を飛びますが、無線通信においては、もっと高い周波数(例えばFMラジオの88MHzから108MHzなど)が一般的に使用されます。