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風疹患者 県内２年ぶり
山梨日日新聞 2018年8月17日 (金)
関東地方を中心に流行の兆しがある風疹について、山梨県内で２年ぶりに患者が確認されたことが１６日、県への取材で分かった。夏休み期間中で感染拡大の恐れがあることから、県が注意を呼び掛けている。
風疹は患者のせきや、くしゃみで飛散する風疹ウイルスによって起こる急性の発疹性感染症。発熱や発疹、リンパ節の腫れなどの症状が出る。女性が妊娠初期に感染すると、胎児の目や耳に障害が残る恐れがある。
県健康増進課によると、県内では１４日に中北保健所管内の医療機関で３０代男性１人の患者を確認した。大流行した２０１３年に２８人の患者が確認されて以降、１４、１６年に患者１人ずつを確認しており、１５、１７年はいなかった。
厚生労働省は１４日、関東地方を中心に感染が拡大しているとして、各都道府県に注意を呼び掛ける通知を出した。１９９４年までは風疹ワクチンの定期接種の対象が女子中学生だけだったことなどから、感染の中心は免疫がない３０～５０代男性という。
同課は「近県で感染が広がり、夏休みで人の往来も増えているので注意が必要。マスクの着用も効果はあるが絶対ではないので、ワクチン接種を検討してほしい」としている。
赤ちゃんに難聴も、関東で風疹急増…全国拡大も
読売新聞 2018年8月16日 (木)
風疹の患者数が千葉県など関東地方で急増しており、厚生労働省は都道府県などに対し、予防接種の徹底などを呼びかける通知を５年ぶりに出した。人の行き来が多い夏休み期間中のため、感染が全国に広がる恐れがあるとしている。
国立感染症研究所の集計では、今月８日時点での今年の風疹の患者数は９６人で、昨年１年間の９３人を上回った。７月２３日からの２週間だけで３８人に達した。
都道府県別では、千葉県が２６人で最も多く、東京都が１９人で続く。男性が７割を占め、３０～５０歳代が多い。ワクチン接種の割合が低い年代のためとみられる。
風疹は、感染から２～３週間で発症し、発熱や発疹、リンパ節の腫れなどの症状が出る。妊娠初期に感染すると、赤ちゃんに難聴や白内障などが起こる恐れがあり、特に注意が必要だ。
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