【おことわり】
前編記事(NO.3239)に関しましては、この記事作成時に不注意で削除してしまっております。
また、記事自体の復旧もできませんでしたので、ご覧になられていた方は後述のハイライトで思い出していただければと思いますし、ご覧になられていない方もこうした記事であった事を思っていただければ幸いであります。
今後はそうした事がないよう、気をつけて作成するように心掛けてまいります。
定期では2往復運行されております、長崎線の貨物列車の終着駅でもあります佐賀市の鍋島駅で撮影しました内容をご紹介しておりますが、前編では福岡貨物ターミナル駅発の4081レの到着~入換(の途中)までをご紹介しておりました。
前編でもご紹介しましたように、JR貨物が運行します、九州内における貨物列車は、3月のダイヤ改正におきまして、これまで門司機関区に所属しますED76形電気機関車・EF81形電気機関車が運行していた運用が、新たな「銀釜」でもありますEF510形300番台電気機関車に変わっておりまして、全17両九州内で活躍する姿が見られております。
そんな長崎線の貨物列車は、鳥栖貨物~鍋島間で、下りがいずれも福岡貨物ターミナル駅発の4081レ・4083レ(次回ご紹介します)が、上りが東京貨物ターミナル駅行きの1054レ、百済貨物ターミナル駅行きの1086レが運行されておりますし、玉ねぎシーズン向けの臨時貨物列車が1往復鳥栖貨物~鍋島間で運行されておりまして、いずれもEF510形300番台電気機関車による運行となっております。

こちらが、JR貨物の鍋島駅であります。駅の貨物機能は昭和51年の佐賀駅高架化によりまして、これまで貨物機能がありました佐賀駅から移転してきておりまして、佐賀県内では鳥栖貨物駅に次ぐ広さでもあります。それでも、佐賀県内からの農産物を中心としたものがこの駅から発送されてもいまして、東京行きは関東一円を中心に、百済行きは関西圏を中心とした所へ運ばれております。
(駅舎)
こちらが、入換シーンでありますが、20両全体を荷役させるには難しいので、10両単位で入換が行われております。この日は前10両がコンテナ未積載、後10両がコンテナ積載編成となっておりましたが、画像のように奥の引き上げ線から仕分け線の8番線へ転線していた事がわかるのではないかと思います。もちろん、その際EF510形300番台電気機関車はバックした形で入換を行っております。
(「フレームライナー」状態で引き上げ線へ)
(引き上げ線から8番線へ)
(バックした状態で進んでいます)
(切り離しまして再び引き上げ線へ)
ここまで、前回の内容をご紹介しましたが、今回後編は残り10両の入換シーン、そして佐賀駅で4083レを収めておりましたので、皆様にご紹介してまいります。

画像が残りの10両であります。先述のように前10両がコンテナ未積載であった一方、こちらの10両には多くのコンテナが積載してありまして、コンテナ非積載でありました前10両が鳥栖貨物駅までのコンテナであった一方、こちらが鍋島駅分のコンテナであった事が伺わせておりました。
さて、引き上げ線から牽引機でありましたEF510-306号機が着番線でありました4番線に戻ってまいりました。この後荷役のために上の画像の10両を連結しまして、後述の非積載コンテナが来ておりました8番線に転線する事になります。
EF510-306号機は、撮影位置の近くまでやってまいりました。ここで機関車横にいました係員は降りまして、連結に向けた作業を行うようになります。ちなみに、この時点で運転士は画像の後側、つまり鍋島駅到着時の運転席にいたままでこのような作業を行うに至っておりまして、実質バックで移動状態にもなっている事から、その間は係員の無線が頼りとなっております。
この後、その係員の誘導で連結作業を行ってまいります。この際には係員が「あと3メートル」・「あと1メートル」・・・と述べながら進んでもいまして、結果その下の画像のようにスムーズに連結作業が完了するに至っております。
(連結直前→連結)~この際も係員が無線で述べておりました
連結作業が完了しまして、EF510-306号機の車番プレート・「RED THUNDER(レッドサンダー)」のロゴも収めることができておりました。JR貨物の機関車には、EH500形電気機関車のように「金太郎」、EF210形電気機関車のように「桃太郎」などの愛称がつけられてもいますが、それとともに「ECO-POWER」もJR貨物では共通して見られる事である事がお分かりいただけるのではないかと思います。
(EF510-306車番プレート)
(「RED THUNDER(レッドサンダー)」ロゴ)
この直後、787系電車運行の「リレーかもめ」が通過します。前回もご紹介しましたように、本線と貨物側線とは独立した形となっておりますので、本線を伴わない分入換も行いやすい事も伺えるのではないでしょうか。
この後、4番線では先述のように荷役線の8番線へ移るために、引き上げ線へと移動します。その際には係員の無線誘導を行いながら、ゆっくりとした速度で引き上げ線へと移動していきます。
ちなみに、この日(撮影日・5月19日)の後方10両のコンテナ積載は9割ほど積載されておりまして、満載一歩手前くらいの積載量であった事が伺わせておりました。この4081レの福岡貨物ターミナル駅発時点の積載量はどうであったかはわかりませんが、それだけ多く積載してありましたら輸送率も高かった事もわかるのではないでしょうか。
後10両は、引き上げ線の奥へ移動しました。前回もご紹介しましたように、この引き上げ線付近には旧佐賀機関区の建物もありましたが、現在は建物自体は見られないものの、側線であった部分に保線車両の留置線が見られて至っております。
この直後、本線上では787系電車によります武雄温泉(長崎)駅へ向かいます「リレーかもめ」が通過していきました。この鍋島駅は特急は停車しませんので、このように通過する姿が見られております。
この通過直後、引き上げ線からコンテナ車10両がバックした形でやってまいります。この際に荷役線の8番線に転線する事になりますが、ご紹介しておりますように「JRF」のコンテナ自体もほぼ満載である事がお分かりいただけるのではないかと思います。
この移動している間、1番ホームでは817系電車運行の鳥栖行き、向かいの2番ホームでは唐津線の西唐津行きがそれぞれ発車するシーンでありました。
ちなみに、前回もご紹介しましたように、唐津線の下り列車は日中3番ホームにも発車しております。ちょうどこの列車は2番ホーム発でありましたが、その下の画像の時刻表を見ますと日中3番ホームにも停車する列車がある事がお分かりいただけるのではないかと思います。
(鍋島駅・時刻表)~右側が唐津線時刻です、詳しくご覧になりたい方はクリック・拡大してご覧ください
8番線に転線しました編成は、非積載コンテナ編成と連結しまして、さらに奥へと進んで行きます。よく見ましても駅自体に「JRF」コンテナが見られている事がお分かりいただけるのではないかと思います。
編成の末端、EF510-306号機が見えてまいりました。ご紹介しておりますように、バックしながら進んでいる訳ではありますので、運転士も器用に操作している事もわかるのではないでしょうか。
(アップ)
EF510-506号機+コンテナ車10両が8番線に入った後でも、長崎線鍋島駅では様々な普通列車が停車しておりました。画像は2番ホームでの817系電車VN31編成の肥前浜行きでありますが、この編成はフルカラーLED行先の電車である分、行先は白色である事がお分かりいただけます。
(行先アップ)
(鍋島駅発車)
一方、こちら1番ホームではキハ47形気動車+キハ125形気動車の佐賀行きがやって来ておりました。この唐津線で運行されます列車はいずれも「ロマンシングサガ」のラッピングが施されているのが特徴ではありますが、所属します唐津車両センター全車で見られるのが大きな所ではありましょうか。
この後、留置するために6番線にEF510-306号機が移動してまいります。転線の際には引き上げ線の奥までは行かず、交わって少々進んだ所で向きを変えておりました。
EF510-306号機は、撮影場所の横を係員を伴い通過して行きます。ここでもバック状態で移動している事から、係員の無線誘導で進んで行っておりました。
こうして、停車位置に停車しまして、すぐにパンタグラフを降ろしまして、今回の入換作業は終了となります。さらに最後の画像にもありますように電源を落としまして、この後東京貨物ターミナル行きの1054レとして北九州貨物ターミナル駅まで運行する事にもなるまでこの位置でしばらく休憩となります・・・。
さて、こちらは、この日佐賀駅で撮影を行っておりました4083レであります。この列車の牽引はEF510-316号機でありまして、春の改正から運行されている機関車でありますが、既に車体には汚れが見られておりまして、この列車自体が北は北九州貨物ターミナル、南は延岡・鹿児島貨物ターミナルと九州内を駆け巡っている事を表す姿でもあります。
(佐賀駅を通過)~この日は10両編成でした
前回・今回と、九州内におきまして走り始めておりますEF510形300番台電気機関車の「鍋島貨物」運行時の姿として、4081レを長崎線鍋島駅での入換シーンを中心にご紹介しましたが、今回初めてEF510形300番台電気機関車としての姿を鍋島駅で収める事ができていましたので、それだけ九州内貨物列車の世代交代が進んだ事が伺えるのではないでしょうか。その分、古参の電気機関車でもありますED76形・EF81形各電気機関車の運用自体を置き換えている訳でもありますのでなおさらではありますが・・・。とにかく、これからも九州内各ろせんにおいて元気に駆け巡る事を願いたいとも思っております。














































