番外 事故廃車になった、キハ200-1011の代替車両、大分車両センター所属キハ200-5011 | コウさんのコウ通大百科 PART3

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(平成24年1月〜平成30年3月の記事はPART2の内容です)

 

 JR九州の代表的な気動車でありますキハ200系気動車と言いますと、大分・熊本・鹿児島地区で活躍しておりますが、この中には、残念ながら不慮の事故や災害でユニットのうちの1両が残念ながら廃車になりまして、その代替用として新たに新製されました車両が2両存在しております。
 
 このうちの1両が、上の画像にあります黄色のなのはな塗装となっております鹿児島車両センター所属のキハ200-5007であります。
 
 このキハ200-5007は平成5年に日豊線竜ヶ水駅構内で発生しました土石流災害によりまして廃車となりましたキハ200-1007の代替用として平成6年に5000番台としまして新製導入したものであります。そのため、車内は相方のキハ200-7とは異なった車内となっているのが特徴となっております。
 
 
 さらには、大分車両センター所属します車の中にもキハ200系気動車の5000番台が存在しておりまして、それが画像にありますキハ200-5011でありまして、後述のように元のユニット車両の事故廃車によりまして新製された車でもありましたが、今回はそのキハ200-5011に関しまして皆様にご紹介してまいります。
 
 
 今回ご紹介しておりますこの5000番台は、従来の1000番台の車番に+4000の番号を追加しまして5000番台となったものでありまして、1000番台と同様トイレは設置されていないのが特徴となっておりまして、番号からも飛び番号でもありますし、後述のように車内のつくりも違いますので、あれ?と思われてもおかしくないのではないかと思います。
 

 

 さて、このキハ200-5011を含みますキハ200系気動車の11番ユニットは、元々キハ200―11+キハ200―1011と組みながら平成6年に新製導入されておりまして、旧長崎運転所(現・閉所)に所属となった事から青色の「SSL塗装」として運行されておりました。 

 しかし、平成15年に発生しました大村線川棚~小串郷間での列車脱線事故によりまして残念ながらキハ200-1011が廃車となりまして、それに伴いましてキハ200-11の伴車が新製導入される事になりまして、こうして平成16年に新たにキハ200-5011が登場したものでありまして、キハ200系気動車では唯一の新潟トランシス製でもあります。尚、キハ200-5011の新製導入は旧長崎運輸センターではなく大分車両センターとなっておりまして、それに伴いましてキハ200-11も塗装を赤塗装に変更の上、大分車両センターに転属しております。
 
 (相方、キハ200-11)
 

 このユニットの車内をここからはご紹介してまいりますが、まずはキハ200-11の座席であります。このキハ200-11をはじめとした長崎地区向けに導入されておりました2次車の座席は、複数の色がシートカラーとなっているカラフルな座席となっているのが特徴でありまして、そう言ったカラフルの座席の姿こそ2次車らしさが出ているのではないかとも思います。
 
 (全景)
 
 (座席)
 
 
 一方、こちらはキハ200-5011の車内です。この車にはトイレが付いていない事もありまして、画像からはわかりにくいですが車椅子スペースが車両後部(車端部)に設置されております。また、座席もその下の画像のように茶色の座席となっておりまして、キハ200-11とは座席の色も違っておりますし、蛍光灯のカバーも廃止されている事がお分かりいただけるのではないでしょうか。
 
 (座席)
 

 今回は、キハ200―5011に絞りましてご紹介しましたが、この列車の運用は久大線・豊肥線(大分~豊後竹田間)で運行されておりまして、大分地区の乗客の足を支えております。キハ200-11にとりましては、これまで活躍していた長崎地区から変えまして、新たな区間で頑張っているようではありますが、車内の姿が異なっておりますこの2両は、同じキハ200系気動車であるとはいえどもやはり違和感があると言えるのではないでしょうか。本当に、不慮の事故・災害で相方を失うと言うのは残念でならない所でありますが、これからも新たな相方を支えつつ運行していただければと思っております。