番外 青に黄色のラインのコンテナ姿が美しいです、西濃運輸のコンテナ貨物列車「カンガルーライナー」 | コウさんのコウ通大百科 PART3

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鉄道・バスを中心としました記事を毎日更新しています。
(平成24年1月〜平成30年3月の記事はPART2の内容です)
令和6年10月記事より更新は夜間から朝に変更しています。

 

 当ブログでもこれまでもご紹介しておりますように、本州~九州間では多くの貨物列車が運行されておりまして、様々な荷物が積載されましたコンテナを多く見る事ができております。

 

 このうち、上の画像にあります1051レに関しましては、いわゆる運送会社が指定しているコンテナでもありまして、ランテックや佐川急便ヤマト運輸(「宅急便」)などの姿を見る事ができておりまして、多くのコンテナの姿を見る事ができております。

 

 これらも、長距離輸送を鉄道に転換させる、いわゆる「モーダルシフト」と呼ばれるものでありまして、トラック輸送を始終着駅~目的地間で運行させる事でトラック乗務員の人手不足の解消、そしてCO2削減にも貢献できる事から、そう言った事から運送会社を中心としました多くのコンテナの姿を見せるに至っております。

 

 また、運送会社が指定するコンテナ貨物列車と言いますと、最も知られておりますのが、福山通運の「福山レールエクスプレス」でありまして、画像のように名古屋貨物ターミナル駅から福岡貨物ターミナル駅間で運行されておりますが、画像からもわかりますように、緑のコンテナに「福山通運」と書かれました姿が美しく見えるのがいいのではないかと思います。それにしても、それほど多くの需要がこの区間内にあっている事も伺わせておりますが、これも「モーダルシフト」に転換させているからこそできる事ではないかとも思う所ではあります。

 

 (過去撮影)

 

 

 さて、こう言った「福山レールエクスプレス」のような運送会社中心で運行されております貨物列車の中に、「カンガルーライナー」と呼ばれます貨物列車も運行されております。今回は、この列車に関しまして、解説を交えまして皆様にご紹介してまいります。

 

 

 この「カンガルーライナー」とは、岐阜市に本社を持ちます西濃運輸が運行されているものでありまして、「福山レールエクスプレス」と同じ名古屋貨物ターミナル~福岡貨物ターミナル間で運行されているものであります。

 

 この「カンガルーライナー」の特徴は、「混載ブロックトレイン」と呼ばれておりまして、西濃運輸のコンテナを積載した車両が16両、「JRF」など一般のコンテナを8両の計24両で運行されているものでありまして、そう言う事から後述のように他社のコンテナまで積載した姿も見る事ができているのが特徴でもあります。これらもいわゆる「モーダルシフト」によるものでもありまして、やはりトラック乗務員の人手不足の解消、そしてCO2削減にも貢献しております。

 

 

 ここからは、香椎駅で収める事ができておりました5051レの姿をご紹介してまいります。香椎駅と言う事で、福岡貨物ターミナル駅もあとわずかと言う所でありまして、まさにラストスパートと言う姿が見られておりました。

 

 

 前8両が、先述のように西濃運輸以外のコンテナが積載されておりまして、中には「JRF」に加えまして、佐川急便のコンテナも見られている事がお分かりいただけます。この姿を見ましても、「ライバルのコンテナが・・・」と言う印象が感じさせられますが、西濃運輸以外のコンテナもいいですよと言う事がわかる姿でもありましょうか。

 

 

 そして、9両目以降が西濃運輸のコンテナがズラッと見られている事がわかります。この姿を見ましても、青いコンテナに黄色のラインがよりきれいに見えている事がわかるような姿でもありましょうか。やはり西濃運輸のスペースが16両にも及んでおりますので、なおさらではないかと思う所ではありましょうか。

 

 (別の部分)

 

 

 この編成では、20フィートコンテナでありますU31Aコンテナ、31フィートコンテナでありますU54Aコンテナが積載されておりまして、1つの種類しか積載されていない訳ではない事がお分かりいただけます。そのため、よく見ますとU31Aコンテナ同士もしくは以下画像のようにU31A・U54Aコンテナ混載の場合でしたら間が空いている状態である事がお分かりいただけるのではないかと思います。

 

 (U31A・U54Aコンテナ混載の状態)

 

 (U54Aコンテナ同士の場合)~間がほとんど開いていない事がわかります

 

 

 こうして、24両にも及びます5051レが香椎駅を通過して行きました。前から見ましても後ろから見ましても青色のコンテナに黄ラインが入っている姿は見ていて圧巻ささえも感じさせられるほどでした。けれども、正直西濃運輸のコンテナのみ24両フルでもいいのではないかと思いますが、これは決まっている事でもありますので致し方ない所ではあります・・・。

 

 

 ちなみに、以下が過去の西濃運輸のコンテナの撮影画像でありますが、近年までは以下画像にもありますように同じく青に黄ラインのU30Bコンテナや、同じU30Bコンテナでも初期型のコンテナの姿が近年まで見られておりました。しかし、現在はこう言った列車が運行されている事から数を減らしていると思われまして、見る機会も減ってきているようであります。

 

 (濃い青のU30Bコンテナの横にU31Aコンテナ「ガルちゃん」付き)

 

 (初期の黄地の塗装のU30Bコンテナの横にU31Aコンテナ)

 

 また、U31Aコンテナでも西濃運輸のキャラクターであります「ガルちゃん」の姿が見られるコンテナは健在ではありますが、基本的に「カンガルーライナー」では見られないようではあります(但し、見られるなら前8両でしょうか)。このコンテナに関しましてはまだ新しいですし、キャラクターでもありますので、いつまでも見られればなと思う所ではあります。

 

 

 今回は、西濃運輸のコンテナ貨物列車「カンガルーライナー」に関しましてご紹介しましたが、編成を見ましても多くのコンテナが見られている事がお分かりいただけるのではないかと思います。現在のように需要が多い通販の商品や様々なものを運ぶための貨物需要も多い事も伺える所ではあります。私自身も拝見しておりましたが、やはり昨今の「2024年問題」に直面した中ですので、その分「モーダルシフト」にも大きく貢献している事には間違いないのではないでしょうか。とにかく、様々な方のために安全に運んでいただきたいですし、ご覧の皆様も実際にこう言った列車が運行されている事を存じていただければと思います。

 

混載ブロックトレインの運行が始まります (seino.co.jp)