西肥自動車(西肥バス)の貸切バスは、東部営業所と北部営業所・伊万里営業所・新上五島営業所に貸切車が所属しておりまして、本土所属車は、長崎県・佐賀県内はもとより、九州内外で活躍する姿も見られております。
最も活躍の場が見られた所と言いますと、今から3年前の令和3年に開催されました「東京オリンピック」にも派遣された車も見られておりまして、私もそうでしたが、「シルバーブルー」の車体が東京都内を走る姿をSNS等で拝見しました姿はこういった時だからこそ見る事ができたのではないかと思っておりますし、いい経験をしたのではないかとも思う所でもありましたでしょうか。
それでも、一時は「新型コロナウイルス」によりまして稼働する機会が少なくなっていた事も伺わせておりましたが、そんな中でも学生さん向けのスクールバスも運行されているこの西肥バスでもありますので、画像2のように古参車両が運行する時があれば、車齢の新しい貸切車両も使用される時もありまして、暇を持て余すにはふさわしい姿も見られております。
(Z914)~九州文化学園スクールバス運行時
さて、今回ご紹介しますのは、その貸切車をこれまでも営業所訪問時等に収める事ができておりましたので、車種別に皆様にご紹介してまいります。
まずは、ジェイバス架装車からご紹介してまいります。ジェイバス架装車は日野セレガ・いすゞガーラと存在しますが、日野セレガは現在は運行を終了しております、佐世保市内定期観光バスとして運行されておりました「海風」専用車のH263を除きますと2台しか存在しておらず、いずれもLKG-規制の車でもあります。尚、最近までは日野セレガのエンブレムがフロントに設けられておりましたが、更新を受けた際にいずれもフロントに関しましては外されております。
(H253・LKG-RU1ESBA)~その下の画像が今回撮影(フロントのエンブレムが見られなくなっています)
(H254)
一方、こちらはいすゞガーラであります。撮影場所の北部営業所には、大型3台・中型1台が所属しておりますが、所属車両全車を収めておりました。大型がZ913・Z914が平成27年式、Z931が平成29年式、9メートルショートタイプのZ961が令和3年に導入されたものでありまして、いずれも九州内外各地へ活躍する姿が見られております。
(Z913・QRG-RU1ESBJ)
(Z914・QRG-RU1ESBJ)
(Z931・2RG-RU1ESDJ)
(Z961・2DG-RU2AHDJ)~その下の画像が別の時撮影時
次は、三菱エアロエースであります。これまで現時点では3台の姿を収めておりまして、高速車と同様、導入年によってタイプが違っている事がお分かりいただけるのではないかと思います。
(F552・BKG-MS96JP)~九州文化学園スクールバス運行時
(F553・BKG-MS96JP)
(F632・QTG-MS96VP)
(同)~九州文化学園スクールバス運行時
これら車は、F552・F553に関しましては平成21年に導入されたものでありまして、現在は廃車売却されております、元夜行用で唯一のスーパーハイデッカーでありましたF551とともに導入されたものであります。
またF632に関しましても平成29年に長崎~佐世保線で使用されておりますF630・F631とともに導入された車でありまして、この年に高速車両とともに貸切車両も同時導入されている姿が見られていた事がお分かりいただけるのではないかと思います。
このエアロエース貸切車も、高速車とは対照に、上の画像の3台しか導入されておらず、実は少数派ではありますが、それでも各地で活躍する姿が見られておりますし、稼働していない時もスクールバスで使用される場合もありますので、稼働する姿は実際に見られている事が伺えるのではないかと思います。
次は、三菱エアロバスです。まずはU-・KC-規制の車からご紹介します。
(F579・U-MS826P)~元西鉄バス大牟田、九州文化学園スクールバス運行時
(F503・KC-MS829P)
(F504・KC-MS829P)
画像のF503・F504は自社発注車、F579は旧名古屋淡路交通→西鉄バス大牟田からの移籍車でもあります。
折戸ドアが特徴のF503・F504は新製配置は長崎営業所、平成14年にいずれも東部営業所に転属しまして、貸切運用を行っておりました。その後、F503は平成29年に伊万里営業所に転属、F504も北部営業所に転属しておりましたが、F503は令和2年に北部営業所に再転属しておりまして、これでF50*は再び揃って配置と言う事にもなっております。
F579は、旧名古屋淡路交通→西鉄バス大牟田からの移籍車でありまして、平成7年式、3社目となります西肥バスには平成23年に移籍導入された車であります。この車はU-規制車である事からもわかりますように、その証からもフロントから形が違っているのもわかるのではないでしょうか。
次は、PJ-規制のエアロバス(いずれもPJ-MS86JP)であります。
(F528)~長崎営業所所属車
(F529)
(F530)
(F531)~青雲学園スクールバス運行時
(F647)~青雲学園スクールバス運行時
(同)~九州文化学園スクールバス運行時
これらは、F528・F529・F530・F531は平成19年に5台(F527~F531)導入されたうちの車でありまして、先述の通りPJ-規制の貸切車でもあります。これらは現在も各地で貸切運行の姿が見られておりますが、最近は貸切運行がない場合にはスクールバスに使用する姿も見られております。
F647は、平成31年2月に伊万里営業所に所属しますF648とともに導入されておりまして、元事業者はケイエム観光バスであります。この車に関しましても、貸切の他スクールバスとして運行する姿も見られておりまして、それぞれの姿を見る事ができております。
次は日野セレガ(U-RU2FTAB)であります。これまで3台を収めておりましたのでご紹介します。
(H179)
(H180)
(H188)
西肥バスの日野セレガ貸切車は、平成3年より導入されていた車でありましたが、特徴はいずれもU-規制車である事、折戸・メトロ窓であるのが特徴でありまして、現在も東部・北部・伊万里の各営業所に加えまして、新上五島営業所にも所属車が見られておりまして、車の中には30年を経過した車も見られますが元気な姿を見せております。それにしても、現行スタイルは上の画像のH253ではありますが、それでも古さは感じさせられないのがいい所ではないかと思います。
そして、西日本車体(西工)92MCC-I架装車の三菱エアロバス(U-MS826P)であります。今回までに画像の5台を収めておりましたのでご紹介します。
(F468)
(F474)
(F475)~九州文化学園スクール運行時
(F476)~九州文化学園スクール運行時
(F477)~リアのみ
西肥バスでは、平成6年と翌7年に西工92MC架装の貸切車を導入しておりまして、いずれも三菱エアロバスのシャーシとなっております。また今回ご紹介しておりますのはF468が平成6年式以外はいずれも平成7年式の車をご紹介しておりますが、F468が平戸営業所、F474・F475が北部営業所、F476・F477が伊万里営業所にそれぞれ所属しておりまして、スクールバスを中心とした運用に就いている姿が見られております。
そして、こちらは小型車両であります。これまで3台の姿が見られておりました。
(K051・三菱PA-MJ26RF)
(K090・日野BDG-RX6JFBA)
(K091・日野BDG-RX6JFBA)
まず、K051は床下の丸型の反射板がある所からPA-規制の三菱エアロミデイMJである事がわかりますし、K090・K091に関しましては平成20年に導入されました日野リエッセでもあります。実際に、これらの小型車両の姿を収める事ができておりましたが、大型車両に比べましても稼働する機会も少ないとも思われますので、今後少人数のツアー等で稼働する姿が見られればとも思う所ではあります。
今回は、今回まで収めておりました西肥バスの貸切車両に関しましてご紹介しましたが、貸切バスも古参のタイプから新しいタイプまで様々な車が見られている事がわかります。中には、古参のタイプでは導入から30年を迎える車も見られておりまして、これらはスクール用途ではありましても元気な姿が見られていると言うのもいいのではないでしょうか。最近は、「新型コロナウイルス」によります需要減も回復傾向で、インバウンド客の輸送でも見られているのが現状ではありますが、こうした形でこれからさらに「コロナ禍前」に戻ればと思いますし、そして各地で元気な姿を見せていただきたい所でもあります。