番外 いずれも現在は他社に売却されている車です、長崎バスに所有したジェイバス架装日野セレガ夜行車 | コウさんのコウ通大百科 PART3

コウさんのコウ通大百科 PART3

在住する九州を中心に、鉄道・バスを中心としました記事を毎日更新しております。
(平成24年1月〜平成30年3月の記事はPART2の内容です)

 
 長崎自動車(長崎バス)の高速路線バス(長崎市内~長崎空港間「エアポートライナー」を除きます)と言いますと、平成30年11月末の時点では長崎~名古屋線「グラバー号」、長崎~大阪・京都線「オランダ号」、長崎~別府・大分線「サンライト号」を運行しておりまして、名古屋・関西方面へ行きます長距離路線も存在していたほどでもありました。
 
 しかし、利用者低迷や昨今から問題となっております乗務員不足もありまして、「グラバー号」は残念ながら廃止となりましたし、「オランダ号」は近鉄バスの単独運行で継続しておりましたが現在は運休、そんな中長崎バスからは夜行高速路線バスからは撤退と言う残念な結果となっております。
 
 けれども、長崎~別府・大分線「サンライト号」のみは長崎側運行事業者(もう1社は長崎県営バス)の1社として引き続き運行に関わっておりまして、本州方面夜行高速路線バスに使用されておりましたいすゞガーラ2台(1662(画像1)・1744(画像2)、ともにQRG-RU1ESBJ)がこの路線に転用されておりまして、独立3列シートの車両である事もありまして、各事業者の「サンライト号」専用車の中では一番豪華な車両が使用されるという結果となっております。
 
 また、それ以外の専用車に関しましては残念ながら廃車売却されておりまして、既に他社で活躍されている姿も見られておりまして、元々置き換えサイクルが早い長崎バスの高速車でもありますので、特に気に入られているようでもあるようです。
 
 尚、令和3年4月改正によりまして上の画像2の1744の撮影場所であります杷木発着所の停車が廃止されております。私自身も何度かここで収めてもいましたが、停車しなくなった事は正直残念でならない所ではあります・・・。

 

 

 さて、今回ご紹介しますのは、現在のジェイバス架装のモデル(ただし初期モデル)で最初に導入されるも、その後長くても10年で廃車売却されました、松ヶ枝営業所配置(現在は車両は松ヶ枝営業所に留め置かれておりますが、運転士は大橋営業所の乗務員により運行)でありました日野セレガ2台に関しまして皆様にご紹介してまいります。
イメージ 2
 
 
 まずは上の画像にもあります4601(PKG-RU1ESAA)でありますが、この4601は、ご紹介しておりますように長崎バスではこのタイプでは最初に導入されました夜行用日野セレガでもありまして、平成18年末に導入されました。ちなみに、この年はちょうどADG-規制からPKG-規制に変わった直後でもありましたが、この年の末に導入されたと言う事でPKG-規制車での導入となっておりました。
 
 
 この4601はこの後導入されます他の「セレガーラ」とはデザインが少々違っておりまして、白地にトリコロールカラーが、画像1・画像8の増備車では方向幕下のフロントグリル部分に付いているのに対しまして、この車にはついていないのが特徴であります。尚、フロントグリル部分に付いていない代わりにLEDオーナメントランプの左側上部に「トリコロールカラー」は見られておりました。
イメージ 3

 

 

 また、側面・リアの行先はサボ式となっておりまして、以降の車が幕式・あるいはLEDの行先でありますので、そう言った所も以降の増備車とは違った所を見せておりました。このような形は、長崎バスでも前面幕式・側面・リアサボ式となりますと「エアポートライナー」に使用されておりましたいすゞガーラや日野セレガRを伺わせる所でもありました。
イメージ 4
 
 
 この車は、平成18年に導入以来長崎バスの夜行高速バス全路線で運行されておりまして、「グラバー号」・「オランダ号」、そして以下画像のように廃止となりました神戸線「エトランゼ号」でも使用されておりました。
イメージ 5

 

 

 そして、神戸線廃止後は「サンライト号」にこの車は転用される事になります。これによりまして、使用されておりました西日本車体(西工)架装の日野セレガRが廃車・他社売却となっておりまして、以来平成28年に廃車売却されるまでの間、画像3・最後の画像にありますように、もっぱら「サンライト号」として使用されておりました。

 

 

 こちらの画像は平成19年に松ヶ枝営業所小曽根車庫で撮影したものでありますが、この時にはまだ三菱エアロクイーン(左・5801、右・5901、いずれもKC-MS822P)が松ヶ枝営業所に所属していた頃でありまして、当時はこのように所有していた事が見ていてわかるのではないでしょうか。尚、既にこれら三菱エアロクイーンはすでに廃車売却されておりまして、全ての車に変化が出ている事もわかります。
イメージ 6
イメージ 7

 

 

 一方、もう1台の日野セレガの夜行高速車が、画像の4701(PKG-RU1ESAA)でありました。この車は平成19年に導入されまして、夜行路線がメインではありましたが、稀にこのように「サンライト号」としても入る事がありました。私自身も、この車には乗車歴がありましたが、独立3列シート車でもありますので、比較的ゆったりしていたのが印象的ではありました。
 
 (4701)~その下の画像は車内
イメージ 8
 
 
 しかし、この車は夜行用初のいすゞガーラとなりました画像の2716(PKG-RU1ESAJ)とともに平成27年に廃車売却となっておりまして、冒頭でも述べましたように、長崎バスは置き換えのサイクルが早いなと伺わせる所ではあります。尚、一部の移籍した車が4列シートに改造されているとの事でもありまして、情報では日野セレガRのシートを移植したとも言われているそうであります。
イメージ 1

 

 

 今回は長崎バスに導入されました日野セレガ夜行高速車に関しましてご紹介しましたが、これら車に関しましては、長崎バスでは最初に導入されたジェイバス架装の「セレガーラ」でありましたので、大変印象に残る車でもありましただけに、早々と姿を消してしまった事は残念であったほどです。やはり、この車を皮切りに複数台の「セレガーラ」を導入するにも至っていた訳でもありましたので、代表格として今回取り上げさせていただきましたが、これら車も他社に売却されまして第2の車生でも引き続き元気に走っているようでもありますので、とにかくこれからも活躍を願いたいと思う所であります。
イメージ 9