番外 複数施行歴がありました、大分バス二代目「国道九四フェリー」ラッピング車両のラッピング履歴 | コウさんのコウ通大百科 PART3

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(平成24年1月〜平成30年3月の記事はPART2の内容です)

 
 現在大分バスに所有しております車の中には、大分県大分市佐賀関港から愛媛県伊方町三崎港を結びます国道九四フェリーのラッピングが施されていた車が存在しておりまして、大きな車体に、フェリーと言う事で青地のラッピングを施しながら運行されていた姿が見られておりました。
 
 「国道九四フェリー」とは、フェリー名の「国道」にもありますように、大分市~高知県高知市を結びます国道197号線の海上区間を称しておりまして、近鉄グループのフェリー会社でもあります。尚、それ以外の国道197号線陸上区間には愛媛県内には佐田岬半島や八幡浜市、高知県内には須崎市や土佐市をも結ぶ国道でもあります。

 そんな「国道九四フェリー」のラッピングが施されました車は、ハイデッカー車に関しましては上の画像1・以下画像にありますように、現在も大分~熊本線「やまびこ号」に使用されております42178(三菱QRG-MS96VP)、そして画像2にもあります、いずれも廃止となっております鹿児島~大分線「トロピカル号」、大分~宮崎線「パシフィックライナー」などに使用されておりました42170(三菱BKG-MS96JP)のいずれも三菱エアロエースの2台が存在しておりまして、車体いっぱいにラッピングされた姿を見る事ができておりました。
 
 尚、これら車は現在はラッピングは解除、いずれも現在は大分バスの高速車で見られております「白一色」の姿が見られておりまして、現在は「国道九四フェリー」ラッピングの姿を見る事はできません。
 
 (42170)~現在は「サンライト号」・「SORIN号」で見られます(予備車)
 
 (42178)
 
 
 そして、「とよのくに号」や、平成31年早々に廃車となる末期時までには「やまびこ号」や「パシフィックライナー」にも使用されておりました車(12754・KC-RU3FSCB)にも「国道九四フェリー」のラッピングが施されておりましたが、この車は「国道九四フェリー」以外にも複数のラッピングの遍歴がありました。今回はそのラッピング履歴に関しまして、皆様にご紹介してまいります。
 

 この12754のラッピング遍歴を以下のように表しております。これでもわかりますように、平成9年に導入されましてから4年後の平成13年にOITAくにさき紀行ラッピングを施して以来、4回ラッピングが施されておりまして、長くラッピングバスとして運行されてきていた事がお分かりいただけるのではないかと思います。

 平成13年~14年 OITAくにさき紀行
 平成14年~18年 ファルケン
(旧・オーツタイヤ→現・住友ゴムのタイヤブランド)
 平成18年~22年 ディック学園
 平成22年~31年 国道九四フェリー
 
 
 まずは、平成14年~平成18年に施されておりました、ファルケンラッピングからご紹介します(画像は平成17年頃撮影)。残念ながら、当時の撮影技術もありまして詳しく収める事ができなかった事に関しましてはご了承いただきたいと思いますが、画像のように車体いっぱいにラッピングが見られておりまして、当時の私自身も印象深いラッピングであった事を覚えております。
 
 
 その後のディック学園時代の姿が画像の姿であります(平成20年撮影)。当時は画像のように黄地のラッピングであった訳でしたが、より目立っていた分、現在も九州全域で家庭教師やパソコン教室などを行っております「ディック学園(DIC学園)」の姿が伺えるようなラッピングではなかったかとも思ったほどでした。
 
 (前面・側面)
 
 (リア)
 

 ちなみに、タイトルでもありますように、この12754に施されております「国道九四フェリー」ラッピング車は2代目でありました。初代は画像の12719(形式同)でありまして、こちらもずっとこのラッピングで使用されて来ていたようですが、この車に関しましても廃車となっている事から、現在この姿はありません。私自身、この車に施されておりましたラッピングを初めて見た時からこういったフェリーが運行されているんだと思っていたほどでもありましたし、印象的なラッピングでもあった事を覚えております。
 

 そんな2代目の「国道九四フェリー」のラッピングを施しておりました12754は、ご紹介しておりますように平成31年に入りまして廃車となっております。この車も平成9年式という事もありまして20年以上にわたりまして運行されていた訳ではありましたし、冒頭ご紹介しましたように末期時には「やまびこ号」や「パシフィックライナー」にも運行されておりましたが、在籍しておりました22年中17年間がラッピングされていた期間でもあった訳ですので、それぞれの宣伝に関しまして注目する部分ではなかったかと思います。
 
 
 今回は、大分バス西工S型に見られておりました「国道九四フェリー」ラッピングのうち、複数のラッピングが施された二代目を中心にご紹介しましたが、やはりこれら宣伝は引き付けられるものではなかったかな思う所ではありましたでしょうか。特に「国道九四フェリー」では四国への最短ルートと記されている分、特に注目されている部分ではなかったかとも思いますが、所要時間が70分で運航されている分、より宣伝度は大きかったでしょうか。現在は、高速・特急車では見られず、一般路線車(日野ブルーリボンII・12883)でデザインを変えながら見る事ができておりますが、どちらにしましてもこれらラッピングの宣伝度は大きいのではないでしょうか。