NO.3006 西鉄バスにかつて存在した車でした、西工02MCSD-I昼行用高速車紹介&乗車記録 | コウさんのコウ通大百科 PART3

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(平成24年1月〜平成30年3月の記事はPART2の内容です)

 

 福岡~鹿児島線「桜島号」と言いますと、西鉄バス・鹿児島交通・鹿児島交通観光バス・南国交通の4社で運行されておりますが、このうち鹿児島交通観光バス以外に関しましては全便4列シートによる運行に改まっておりまして、一気に4列シート化が進んでいる路線であると言ってもいいかとも思います。

 

 最近のこの路線の話題と言いますと、福岡側がこれまでの博多バスターミナル発・天神高速バスターミナル経由から、天神高速バスターミナル発・博多バスターミナル経由で運行されておりまして、宮崎線「フェニックス号」や延岡線「ごかせ号」、熊本線「ひのくに号」と同じような形態で運行されるに至っております(但し「フェニックス号」が呉服町停車である一方、この路線では呉服町停車はありません)

 

 そのため、鹿児島事業者(JR九州バス除きます)の休憩場所が西鉄バス駅南車庫から西鉄バス福岡高速営業所に変更となっておりまして、始終着地の変更に伴う動きも見られております。

 

 

 シートの話題に戻りますが、この4社のうち西鉄バスに関しましては、旧西鉄高速バス時代を含めまして、以前は後述のように3列シート車によります運行となっておりまして、テレビやビデオ(→DVD)・トイレ・サービスコーナーと言った装備が見られておりましたし、他の鹿児島事業者でも昼行用に加えまして、元夜行・夜行兼用の3列シート車が導入・運行されてもいました。

 

 しかし、装備の簡略化によりましてトイレ以外の装備が廃止となりまして、まさに座るだけと言った姿も見られるようになりました。けれども、平成28年頃にはコンセントが設けられるようになりましたし、平成29年には一度見られなくなっておりました4列シート車が再び導入を始めまして、旧西鉄高速バスが解散となりました平成31年3月末に4列化が完了、そしてWi-Fi導入と、西鉄バスの「桜島号」にも動きが見られておりましたし、他の事業者でも追随して4列化が進みまして、先述のように、現在は鹿児島交通観光バス以外の事業者が4列シート車の運行となっております。

 

 (画像1・4853、画像2・4854、いずれも三菱QRG-MS96VP)

 

 (1337・いすゞ2TG-RU1ASDJ)

 

 (1338・いすゞ2TG-RU1ASDJ)

 

 

 さて、今回ご紹介しますのは、西鉄バス(旧西鉄高速バス)で見られておりました3列シート車でありますが、このうちこれからご紹介します昼行用西日本車体(西工)02MCSD-I架装車に関しましては、既に全廃となっておりますが、今回はその西工02MCSD-I架装車の「桜島号」としての姿を、かつての乗車記録とともにご紹介してまいります。

 

 

 西鉄バスの西工02MCSD-I架装高速車と言いますと、令和2年に廃車になりました夜行仕様の4011・4012(三菱KL-MS86MP)の姿を思い出される方もいらっしゃるのではないかと思います。

 

 この2台に関しましては、これまでも当ブログでもご紹介しておりましたように、夜行用でありましたので独立3列シート車となっておりました。尚、これら2台の「桜島号」としての姿は、この年「新型コロナウイルス」によりまして運休となりながらこのまま運行を終了しました夜行便をはじめ、昼行便でも見られておりました

 

 (4011)~旧西鉄高速バス時代

 

 (4012)~旧西鉄高速バス時代

 

 

 先程は夜行用でありましたが、昼行用では以下画像の92MCSD-I架装車の後継としまして02MCSD-I架装車が平成16年に日産デイーゼルスペースウイング・三菱エアロクィーンがそれぞれ各2台導入される事になりますが、その前にはこう言った車が「桜島号」、そして同じく南九州路線であります「フェニックス号」・「ごかせ号」で見る事ができておりました。

 

 (3130・三菱KC-MS829P)~「(北九州~長崎線)出島号」時代、ひげが残っているのが特徴です(~後に日田バスに移籍、470号)

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 (92MC後期タイプ、3332・三菱KC-MS829P)~旧西鉄高速バス時代

 

 

 ここからが、昼行用の西工02MCSD-I架装車であります。先述のように、いずれも平成16年に日産デイーゼルスペースウイング(9134・9135)、及び三菱エアロクィーン(3912・3913)としてそれぞれ各2台ずつ福岡高速営業所に新製導入されておりまして、当時在籍しておりました58MCSD-I架装車を置き換えるに至っておりました。

 

 【日産デイーゼルスペースウイング、KL-RA552RBN】

 (9134)~旧西鉄高速バス時代

 

 (9135)~旧西鉄高速バス時代

 

 【三菱エアロクィーン、KL-MS86MP】

 (3912)

 

 (3913)~旧西鉄高速バス時代

 

 

 ここからは、平成29年1月(正月休み時)に乗車しました02MCSD-I架装車の模様をご紹介してまいります。この時は、前年平成28年に誕生しました新系統でありました鹿児島空港経由便に、当時旧西鉄高速バス所有でありました9134が入っておりまして、この時初めて新系統に乗車する事ができておりました。
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 ちなみに、画像にもあります鹿児島空港経由便の狙いは、鹿児島空港から奄美諸島などの航空路線からの乗り換え客のため、また、霧島や指宿・枕崎などへの特急バスや一般路線バスも運行されている事もありまして、それら各地からの乗り換えに容易になるためとも言われておりまして、それら各地からの乗り換え客も利用されているそうである事から鹿児島空港経由便の誕生へと至っておりました。尚、鹿児島空港に停車しない便でも、後述のように近くに「鹿児島空港南」のバス停が存在しますので、そちらでも利用していただければとも思います。


 

 

 さて私は、「桜島号」福岡行きであります9134に乗車しましたが、偏心3列シート車となっているのが特徴でもありますし、コンセントも後付けでありますが設けられておりまして、乗車中に携帯電話・スマートフォンの充電も行いながら利用する事ができておりました。

 

 また、この車の前方には、画像にもありますようにモニターが設けられておりますが、旧西鉄高速バスにおきましては前年平成28年にビデオ(DVD)の放映を終了しておりまして、そのためモニターが撤去されるのでは?と思われましたが、画像のように停車案内などの案内表示として再活用されておりました。

 

 (停車地案内)~停車地に西鉄天神バスセンターと記載(既にこの頃は西鉄天神高速バスターミナルです)
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 (シートベルト着用案内)
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 (車内持込に関します案内)
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 車は、鹿児島中央駅前南国交通バスターミナルを出まして、新たな経路であります鹿児島インターより高速伊敷に停車しましてさらに約40分(この日は車両混雑等で遅れていましたので)、車は鹿児島空港に到着しました。この便におきましては、この日4名ほどの乗車があっておりまして、いずれも福岡方面へ利用されておりました。それにしても、SD-I架装車もスーパーハイデッカーとしての位置付けですので、高い位置からである事が見ていてわかるのではないでしょうか。
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 (バス停)~0番ホームより発車しています
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 鹿児島空港を出ますと、次は「鹿児島空港南」に停車します。先述のように、「桜島号」では全便このバス停には停車しますので、例え鹿児島空港に停車しなくても、こちらでも利用する事ができますので利用していただければとも思います。ちなみに、この時にはこの鹿児島空港南バス停からも利用者があっておりまして、結果満席での運行となっておりました。
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 車はしばらく走りますと、画像後ろにて「えびのループ橋」も見る事ができます、宮崎県のえびのパーキングエリアにおいて1回目の休憩を取ります。実はこの日の「桜島号」では年始の多客期であった事もありまして2台運行となっておりました。この日この便の2号車を務めましたのは西鉄観光バスの同年式・西工02MCSD-I架装でもあります9116(日産デKL-RA552RBN~現在は廃車)でありまして、2号車も満席での運行となっておりました。
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 えびのパーキングエリアを発ちまして約1時間30分、次の休憩場所であります熊本県の北熊本サービスエリアにやってまいりました。ここでも2号車の西鉄観光バス9116との2ショットを最後の画像とともにご紹介しておりますが、約70名ほどの乗客が両車においてあっていた訳でもありましたので、2台運行でありましても1便に一気に運んでいる事が伺えるのではないかとも思います。
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 ここでは、9134の個別と、黄色で表示されております鹿児島空港経由の各停便行先の姿を収めておりましたが、やはりノンストップ便を含めまして色別となっていた事で系統がわかりやすくていいのではないかとは思いますが、現在は西鉄便の「桜島号」向け専用車が他路線でも使用されます8529以外の全車がLED行先と化した今、サボで表示する鹿児島交通・鹿児島交通観光バスでしかこの色別が普段見られなくなっているのが残念ではありましょうか。

 

 (9134個別)
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 (鹿児島空港経由各停便行先)
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 こうして、北熊本サービスエリアを発ちまして、さらに九州自動車道を北上してまいりますが、これから八女インター・久留米インター・高速基山・筑紫野と降車される方のために停車してまいりますして、この日この便では久留米インターで1名下車、画像の高速基山(案内表示でご紹介しています)で1名下車されただけで、あとは福岡市内(天神高速バスターミナル・博多バスターミナル)で下車される方ばかりでありました。
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 こうして、途中約10分ほど遅れましたが天神高速バスターミナルに到着しまして、私はここで下車しましたが、乗客の多くもここで下車されておりまして、終点博多バスターミナルまで乗車される方は数えるほどまでになっておりました。尚、先述のように福岡地区では始終着地が入れ替わっておりまして、現在天神高速バスターミナルは起終点となっております。
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 その後この車は、相方の9135とともにこの平成29年に導入されました4列シート車と引き換えに定期運用を離脱・廃車となりました。この車は平成16年式でもありましたので自動車並みの13年と言う期間でもありました・・・。
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 また、その後導入されておりました6000番台の3列シート車も令和元年に廃車となりまして、こちらも自動車並みの10年しか持たなかった事を思いますと長く持った方かなとも思う所でもありましたでしょうか。ちなみに、同年式の三菱車に関しましては教習用として教習所(研修センター)に3912が残存しておりましたが、こちらも既に廃車となっております。

 

 

 また、同じ02MCSD-I架装車でも、貸切車に関しましても「新型コロナウイルス」による稼働減もありまして台数を減らしておりまして一部廃車となった車も見られておりますし、9115のようにグループ会社移籍、さらには上の画像にありました9116のように本体に移籍した車も見られております(現在は廃車)。かつて西鉄観光バスをはじめグループ会社では西工92MCまで「ロイヤルハイデッカー」と称しますC-II架装車が存在しておりましたが、その代わりにこのSD-I架装車が存在している訳ですので、高速車なき後でも貸切車で存在しているのはいいのではないかとも思う所でもありましょうか。

 

 (9115・日産デKL-RA552RBN)~現在は西鉄バス二日市に移籍 

 

 (4023・三菱KL-MS86MP)

 

 

 今回は、かつて存在・運行されておりました西鉄バスの西工02MCSD-I架装昼行高速車に関しまして、過去の利用記録を交えましてご紹介しましたが、この02MCに関しましてはその後のC-I架装高速車に関しましても既に運用離脱・廃車も発生しておりますので、02MC高速車に関しましては大きく台数を減らしております。やはり、乗車記録でも述べましたようにC-I架装車よりも高い位置に座席がある事から眺めも良かったのが印象的ではありましたが、そう言った姿が見られなくなった事に関しましては正直残念かなとも思う所ではありますが、ご覧の皆様もこう言った車があった事を存じていただければと思います。