番外 令和7年廃止予定、過去撮影画像より、西鉄バス佐賀45番系統「江見線」の大型路線車運行時の姿 | コウさんのコウ通大百科 PART3

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(平成24年1月〜平成30年3月の記事はPART2の内容です)

 
 これまでも当ブログでもご紹介しておりますように、佐賀県佐賀市に本社を持ちます西鉄バス佐賀には、現在佐賀本社におきまして、佐賀~目達原・江見~久留米間、かつては西鉄バス佐賀の前身の旧鳥栖交通でありました鳥栖支社におきまして、鳥栖~目達原・神埼間鳥栖~綾部・久留米大橋~久留米間及び鳥栖市内の路線など、西鉄バスの佐賀県内一般路線バス全路線が西鉄バス佐賀の直営路線となっております。
 
 これらに運行されております路線車両は、上の画像のようにほとんどの車がLED行先改造及び導入時よりLED行先が取り付けられていた車が運行されるに至っておりまして、佐賀~久留米間・鳥栖~久留米間などでは久留米市内で系統番号が途中で変わる所もありまして、こう言った所からLED車による運行に至っていると言ってもいいのではないかとも思います。
 
 このうち、佐賀~久留米間に関しましては、「神埼線」40番系統・「江見線」45番系統ともいずれも佐賀本社によりまして運行されておりまして神埼経由は他に西鉄バス久留米御井町支社も運行、これら車も福岡地区及び久留米地区からの西日本車体(西工)96MCや純正車による転属車でありますので、車の姿も様変わりしております。特に、これからご紹介します45番系統の「江見線」に関しましては中型車両で運行されておりますので、これまでの大型車両が運行されていた頃からしますと姿は変わっております。
 
 (画像1、9269・日産デKL-UA452MAN)
 
 (画像2、9501・日産デPKG-RA274MAN)
 
 (9277・日産デKL-UA452MAN)
 
 
 さて、今回ご紹介しますのは、その45番系統・「江見線」にも大型車両で運行されていた事がありました。今回は過去の画像より、大型で運行されていた頃の45番系統に関しまして皆様にご紹介してまいります。
 
 
 この「江見線」こと佐賀~江見~久留米間の路線は、平成15年頃に「神埼線」こと佐賀~神埼~久留米間の路線とともに、西鉄バス佐賀の管理委託として運行されておりましたが、平成23年に45番系統の路線は西鉄バス佐賀の直営路線となっております(ちなみに神埼経由40番系統は平成28年より直営路線です)
 
 この45番系統「江見線」に関しましては、これまで廃止の噂がありまして、平成23年の4月で途中区間であります佐賀~寄人橋(佐賀県みやき町)が廃止される事が決まっていたほどでもありました。しかし、平成22年に行われましたバス対策協議会で補助金を活用する事で決着しまして、その結果全線が現在まで運行を継続するに至っております。
 
 けれども、このほど令和7年10月に廃止される事が発表されておりまして、この要因としまして利用者低迷に加えまして、乗務員不足や乗務員の高齢化が挙げられているそうであります。とにかく、まだ1年半あるからと思うか、1年半しかないと思うかはご覧の皆様の考えに委ねますが、私としてはタイムリミットが設定された分、時間がないと思ってもおかしくはないのではないかと思っております。
 
 
 さて、こちらが現在この路線に使用されております車両です。先述のように、「江見線」45番系統で運行されております車は、画像のように中型車両で運行されておりまして、その車両も西日本車体(西工)96MC架装のいすゞエルガミオあれば、純正の日野ブルーリボンIIでも運行されておりまして、いずれも佐賀本社所属の車によりまして運行されております。
 
 (上の画像、2262・いすゞPA-LR234J1改)
 
 (2268・いすゞPA-LR234J1改)
 
 (2279・いすゞPA-LR234J1改)
 
 (8003・日野PDG-KR234J2)
 
 尚、平成10年代にも一部便におきまして中型車両で運行されていた事もありまして、日産ディーゼルスペースランナーJMが佐賀営業所に所属しまして運行されていた事もありましたが、その後全て大型車両に変わりまして運行されていた経緯もありました。
 
 
 さて、ここからは大型車両で使用されていた頃の45番系統です。当時は「神埼線」40番系統と共通で運行されていた事もありましたし、後述の車両も使用されていた事もありました。
 
 (2320・いすゞP-LV314M)~平成20年撮影
 

 (2946・いすゞU-LV324M)~平成22年撮影

 

 この頃には、まだ西工58MC架装車がメインで運行されておりまして、かつ幕式行先も存在していた事もありました。それでも、平成22年頃になりますと福岡地区からの転属車がLED行先改造済みの車となっていた事もありまして、幕式行先とLED行先が混在している姿さえも見られていたほどでもありました。

 

 (平成20年撮影、全車幕式行先の並び)~中央に45番系統寄人橋行き

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 また、この「江見線」45番系統では、これまでも当ブログでもご紹介しておりましたが、かつては画像のように高速・特急バス車両を使用しまして、久留米→佐賀間の片道1本におきまして運行されていた姿も見られておりました。

 

 (平成20年撮影)

 
 実際に、上の画像・以下画像は平成20年撮影の45番系統でありましたが、この車(8934・U-RU2FTAB)にて45番系統として運行されていた事がお分かりいただけるのではないかとも思いますが、運行されておりました佐賀~西鉄久留米間江見特急と同じく江見・原の町などを経由する運用でありまして、この特急車を使用するのは久留米→佐賀間の朝の1本のみの運行でもありましたので、特急バスの間合いでこの45番系統が運行されていた事が伺わせておりました。
 
 尚、この運行は平成23年に「江見特急」が廃止、それとともに「江見線」の西鉄バス佐賀の直営路線化に伴いまして運行されなくなっておりまして、それ以降は全車一般路線車両での運行に変わる事になります。
 
 (8935・日野U-RU2FTAB)~平成22年撮影
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 そして、西鉄バス佐賀の直営路線化されますと、車体の「VI」に「Group」の表示がなされるようになりまして、その45番系統が西鉄バス佐賀の直営路線である事を伺わせるようになりました。しかも、平成28年に40番系統の「神埼線」も西鉄バス佐賀の直営路線となるまでは「神埼線」は管理委託路線でありましたので、系統やその「Group」表示でより区別されていた事が伺わせていたと言ってもいいかとも思います。
 
 (2944・U-LV324M)~平成24年撮影
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 (1103・いすゞKC-LV380N)~平成24年撮影
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 ちなみに、側面後部にも「にしてつ」から「西鉄バス佐賀」と変わっておりまして、そう言った所でも見分けを付けるようになっておりました。

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 その後は、冒頭ご紹介しましたように使用車両も中型車両へと変わっておりまして、いすゞエルガミオや日野レインボーIIと言った車両がこの45番系統におきまして運行されております。尚、これら車の導入に伴いまして58MC架装車も廃車ともなっておりまして、まさに45番系統にも世代交代が訪れていた事もわかるのではないかと思います。

 
 
 今回は、令和7年に廃止が予定されております、西鉄バス佐賀の「江見線」45番系統で運行されておりました大型車両の姿をご紹介しましたが、この45番系統も、先述のように佐賀~寄人橋間で廃止される事が予定されていましたので、それを一旦乗り越えた事は使用車両が中型車両に変わりましても良かったでしょうか。しかし、残念ながら廃止が決まった今、かつて特急バスが運行されていた名残も見られなくなるほどここまで少なかったのかとも感じる所ではあります。とにかくタイムリミットが設定されましたが、その時まで生活の足として運行していただきたいですし、大型車両も運行されていた事を存じてもらえればとも思います。
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