番外 熊本電鉄もかつて高速バスを運行していました、九州急行バスからの移籍車使用、福岡~山鹿線紹介 | コウさんのコウ通大百科 PART3

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(平成24年1月〜平成30年3月の記事はPART2の内容です)

 
 福岡~長崎線「九州号」を運行します九州急行バスの車は、現在は上の画像の日野セレガ(画像1・長崎230あ22-04、2TG-RU1ASDA)・いすゞガーラ(画像2・福岡230あ11-73、QTG-RU1ASCJ)のいわゆる「セレガーラ」を中心としました純正車が多く導入されておりまして、それらの車は4列シート車となっているのが大きな特徴でもありまして、その割合は徐々に増えてきているのが現状であります。
 
 実際に、平成23年より純正車両を導入しておりますが、平成24年より導入しております「セレガーラ(特にいすゞガーラ)」に関しましては特に多く見るようになっておりますので、見る機会・乗車する機会は特にあるのではないかと思います。また、「九州号」全便が4列シートとなっておりますし、あと三菱エアロエースが少数しか存在していない事もありまして、より多く見る事ができている事が伺わせております。
 
 しかし、かつては全車偏心3列シート車となった時もありまして、西日本車体(西工)架装車の車が多く存在しておりました。しかも、ボディ自体は以下画像にありますようにC-Iボディ、そしてその下の画像にもありますS型ボディがC-Iボディの前身となっていたのが九州急行バスの車両遍歴でもありましたが、令和2年に02MC架装車が全車廃車となった事で、西工架装車は姿を消すに至っております。
 
 (02MCC-Iボディ、福岡200か18-44、日産デPKG-RA274RBN)
 
 
 (92MCC-Iボディ、福岡200か・405、三菱KL-MS86MP)
 
 (90MCS型ボディ、福岡22か53-19、三菱U-MS726S)
 
 このうち、S型ボディの車は、平成25年末まで以下画像の西肥自動車(西肥バス)で見られておりましたし、それ以前平成22年頃までは、その下の画像の日田バスでも見られておりまして、車内は九州急行時代の姿を残しつつ、車体のみ塗装変更が行われたりして運行されておりましたのが当時の姿でもありました。
 
 (西肥自動車、F499・三菱U-MS726S)

 
 (日田バス、465号・三菱U-MS826P)
 
 
 しかし、それ以外にも1台だけではありますが、熊本電鉄にも九州急行バスからの西工S型架装の移籍車が導入されておりまして、これから述べます路線において使用されておりました。今回ここからは、その九州急行バスからの移籍車でありました熊本200か・533(三菱U-MS826P)に関しまして、この車が使用されておりました路線とともに皆様にご紹介してまいります。
 
 
 この車は平成6年式でありまして、それ以前に導入されました車の場合が画像6の西肥バスのように行先表示機が行灯の上に設けられておりましたが、このタイプの場合は上の画像5、そして日田バスに移籍しました画像7のように行先表示機がライト間に設けられておりまして、初期導入車とは違ったような形となっておりましたし、車内も九州急行時代から変わらずに偏心3列シート車となっておりました。
 
 また、この車が運行されておりました路線は、平成19年に運行されておりました福岡~山鹿~菊池間の高速バスでありまして、この熊本電鉄の他に西鉄バス・九州産交バスとの共同運行で運行されていた路線でありましたが、塗装も画像のように貸切バスでも見られる塗装となっていたのが特徴でもありました。
 
 
 この高速バスは、平成19年4月から9月末まで試験運行されておりまして、山鹿温泉・菊池温泉の利用者向上を目的に運行されておりました。しかし、この路線の利用者はあまり見ららず、過去に私が見た限りでは閑散としていた時が多かったのが気になっておりましたが、結局この路線の定期化はされずに、9月末には運行終了となってしまったのは残念な話でもありました。
 
 
 さらに、行先も用意しているのでは?と思いきや、試験運行であった事もありまして行先自体も用意されておらず、紙のサボで表示させるだけでもありました。しかも、この熊本電鉄だけではなく西鉄バス・九州産交バスも用意されていなかったなど、これに関しましてはともに残念ではなかったかと思います。
 
 (SNSでは「回 送」は表示していたそうです)
 
 
 結局、この年の運行終了後にこの車自体も廃車となりましたが、定期運行化されればまだまだ活躍していた姿も見られていたのではないかとさえも思いましたし、元々需要が少ない路線でもありましたので、正直熊本電鉄での期間が短かった事が残念でもあったように思います。
 
 
 尚、山鹿方面への高速路線バスは、久留米~山鹿・平山温泉線「山鹿探訪エクスプレス」が西鉄バス久留米運行で運行されておりましたが、残念ながら運行を終了しております。しかもこの運行は、木曜日・金曜日・土曜日の運行となっておりまして、日曜日などほかの日の運行はありませんでしたし、それ以外の祝日の運行も行われない中で運行されておりました。しかし、曜日限定でもある事もありまして利用者も元々少なかった事や、「新型コロナウイルス」によります需要減もありまして運行終了へ至ってしまった事に関しましては正直残念な所ではなかったかとも思います。
 
 (当初の使用車両、2974・いすゞQRG-RU1ASCJ、超特急スーパーひのくにさん画像提供)

 

 

 今回は、九州急行バスの移籍車を使用しておりました、熊本電鉄の福岡~山鹿間で運行されておりました高速バスに関しましてご紹介しましたが、この熊本電鉄としての期間が短かった事もありまして、そう言った路線や車が存在していた事さえも存じない方もいらっしゃったのではないでしょうか。けれども、過去には夜行高速バス(神戸線「ユウヅル号」)まで運行されていた実績さえもあった事からこの高速バスの再参入は大変注目されていた訳でもありました。しかし、利用者もそういらっしゃらなかった事で運行終了、そして廃車となってしまった事は今思いましても残念でなかったのではないかとさえも思う所でありましょうか。