NO.2974 西鉄バス北九州運行、「北九州空港エアポートバス」の「小倉系統」専用車ラインナップ | コウさんのコウ通大百科 PART3

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(平成24年1月〜平成30年3月の記事はPART2の内容です)

 

 福岡県北九州市にあります北九州空港は、地元北九州市に本社があります航空会社でもありますスターフライヤーを中心に、日本航空(JAL)やフジドリームエアラインズ(FDA)の路線も持っておりまして、東京(羽田)などと言った路線が運航されている事はご存知の事と思います。

 

 この北九州空港の大きな特徴と言いますと、空港自体が海上空港である事もありまして、24時間離着陸が可能である事が大きな特徴であります。そのため、早朝から深夜まで航空路線が運航されておりまして、その結果、離着陸時間に制限があります規模の大きな福岡空港と比べましても、より日帰り利用が福岡県内を中心に可能となっております。

 

 そんな日帰り利用がより可能になりやすくするようにするため、西鉄バス北九州では、現在運行されております「北九州空港エアポートバス」に関しましては、「コロナ禍」前は最も利用者の多い小倉系統を増発しまして、この方面では深夜や早朝のいわゆる未明の運行も行っているなど力を入れておりまして、各時間帯の航空機利用者に対応する姿が見られておりました。

 

 (小倉方面発、北九州空港東京行き始発便対応便)

 

 しかし、「コロナ禍」によりまして需要が大きく減った事で、航空便も運休や減便を余儀なくされた所も見られておりましたが、現在は始発便が東京行きのスターフライヤーが6時10分発、到着便は東京発のスターフライヤーが23時50分着となっておりまして、「コロナ禍」前では東京行きは始発便が5時30分発、北九州空港着は最終便が0時35分着が存在していた頃としますと、始発便は40分遅く、最終到着便は45分早くなっております。

 

 もちろん、それに伴いまして「北九州空港エアポートバス」も「コロナ禍」以前よりは始発便も遅く、最終便も早くなっておりますが、それだけ利用者の変化も伺える所ではあります。特に、現在は乗務員不足などと言った問題や働き方改革も見られておりますので、それを考えると致し方ない所でもありますが、それでも九州では最も遅くまで営業している空港である事には変わりはないのではないかとも思います。

 


 そういった動きもあります、西鉄バス北九州が運行します「北九州空港エアポートバス」でありますが、今回はその「小倉系統」専用車の過去→現在のラインナップを皆様にご紹介してまいります。
 

 

 まずは「北九州空港エアポートバス」の運行路線全系統をご紹介します。これら系統の担当は、「小倉系統」が以前は小倉営業所でありましたが、令和4年に同敷地内にあります北九州高速営業所に移管された事で同所属となっておりますし、「折尾・黒崎系統」が八幡営業所がそれぞれ担当しておりまして、これら系統の車両にはいずれもWi-Fiが装備されておりますし、北九州高速営業所所属車には後述のように一部の車両にはUSBポート・コンセントも装備されております。


 (中谷経由、担当・北九州高速営業所)
 砂津~小倉駅バスセンター~三萩野~競馬場前北九州大学~徳力公団前駅~徳力嵐山口駅~中谷~北九州空港

 

 (ノンストップ、担当・北九州高速営業所)
 砂津~小倉駅バスセンター~小倉駅新幹線口~北九州空港

 

 (折尾・黒崎系統、担当・八幡営業所)
 学研都市ひびきの~折尾駅西口~西鉄黒崎バスセンター~ホテルクラウンパレス北九州~引野口~八幡インター~北九州空港
 

 尚、以前は戸畑営業所も担当しておりましたし、折尾・黒崎系統も北九州市交通局(北九州市営バス)も担当しておりましたが、現在は撤退しております。

 


 ここからは、専用車に関しましてご紹介してまいりますが、これまでの専用車には、西日本車体(西工)B型高速車(B高車)に加えまして、西工S型高速車も新空港開港当初から操配用を使用するなどして運行されておりましたが、最後まで運行されておりました以下画像にあります3335(三菱KC-MS829P)も廃車となっておりまして、その姿を見る事はありません。

 

 (4702・三菱U-MS716S)~平成21年撮影

 

 (3335)~平成27年撮影

 

 

 また、日産ディーゼルスペースランナーRAでありましたB高車に関しましても、後述のハイデッカー純正車両の導入に伴いまして半数が転用されておりまして、「エアポートバス」の任から降りております。この中には、新空港開業時に導入されましたADG-規制車の94**代の車7台すべても降りておりまして、現在は一部が廃車となっておりますし、それ以外も操配用やスクールバスに転用されております。

 

 (9417・ADG-RA273TAN)~現在は小倉営業所で操配用

 

 (9418・ADG-RA273TAN)~現在は北九州高速営業所でスクール用

 

 (現在)

 

 (9419・日産デADG-RA273TAN)~現在の姿、操配用

 

 

 さらに、同年式でPKG-規制である車も存在していた事がありまして、画像の車(9493・PKG-RA274TAN)は新製時に香月営業所に導入されまして、福岡~中間・香月線「なかま号」専用車として導入されていた車でありましたが、廃止後に「北九州空港エアポートバス」に転用されてもいましたが、令和3年に廃車となっております。

 


 ここからは小倉→北九州高速営業所に所属します「エアポートバス」専用車のうち、引き続き日産ディーゼルスペースランナーRA(PKG-RA274TAN)でありますB高車から紹介します。北九州高速営業所所属車は現在2台(9627・9628)が専用車として運行されておりまして、後述のハイデッカー車両とともに稼働する姿が見られております。

 

 (9627)~小倉営業所時代

 

 (9628)~小倉営業所時代

 

 尚、同時導入でさらに9626も存在しておりましたが、こちらは後述の三菱エアロエースの導入に伴いまして門司営業所に移りまして、操配用として使用されております。

 

 (9626)~小倉営業所所属時

 

 (同)~ペイペイドーム~門司臨時バス運行時

 

 

 ここからは、純正のいすゞガーラ(いずれもQTG-RU1ASCJ)であります。このいすゞガーラは平成28年暮れより新製導入されておりますが、この時に4台と平成29年2台の計6台が現在導入されておりまして、現在は「エアポートバス」の中心車両として運行されております。また、B高車よりもトランク容量が多く積載する事もできますので、正直B高車よりも重宝すると言ってもいいのではないかとも思います。尚、西鉄グループが手掛けておりました電源装備(コンセントまたはUSBポート)はなされていないようであります。

 

 (1076)

 

 (1077)

 

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 (1079)

 

 

 また、以下画像が平成29年導入のガーラであります。この2台に関しましては、福岡~行橋線専用車2台とともに導入された車でもありました。この2台に関しましては、この「エアポートバス」では初めてUSBポートが設けられておりまして、携帯電話・スマートフォンの充電もできるようになっております。尚、福岡~行橋線専用車に関しましてはコンセントが設けられておりまして、西鉄高速バスが取り入れておりますコンセント設置に乗っ取った所を見せております。

 

 (1187)

 

 (1188)

 

 いすゞガーラの車内であります。これは平成28年に導入されました4台を表しておりまして、その証としましてUSBポートが設けられていない車でもあります。それにしても、「エアポートバス」の乗車時間は約40分ほどでありますが、それでもシートが倒せる所はゆったりできる分いいのではないかとも思います。

 

 

 そして、平成30年には三菱エアロエース(3286・2TG-MS06GP)も導入されておりまして、「北九州空港エアポートバス」専用車では唯一の存在となっております。この車の場合は、その後の導入車は「ハーモニー塗装」になりましたので、「新高速色」での旧マスクでは最後の導入車となりますが、それでも側面には「北九州空港エアポートバス」のステッカーも見られてrおりまして、まさに西鉄バス北九州でも唯一の存在である事が伺わせております。尚、この導入によりまして、先述の9626が門司営業所に転属しております。

 


 これら姿を見ましても、様々な車が使用されている事がお分かりいただけるのではないかと思います。やはり、スタンダードデッカーでもありますB高車とハイデッカー車のいすゞガーラ・三菱エアロエースと比べましても、いろいろな面でハイデッカー車の方がいい点があるのではないかとも思いますので。

 


 今回は、西鉄バス北九州の「北九州空港エアポートバス」専用車ラインナップをご紹介しましたが、この北九州空港は早朝から深夜まで空港としての機能が稼働しております。その分、その運航されている時間帯まで「北九州空港エアポートバス」も運行されている訳でもありますので、北九州市内~北九州空港間にとりましては大きな存在である事には間違いないのではないかとは思います。その中の今回ご紹介した小倉系統もまさに早朝から深夜まで運行されておりますが、都心から空港への路線でもありますので、これからも、北九州空港へ利用される方の足として、引き続き多くの利用者を運んでいただきたいものであります。