NO.2967 西鉄バス400番・太宰府ライナー旅人に導入されたいすゞガーラ、過去の専用車両紹介 | コウさんのコウ通大百科 PART3

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在住する九州を中心に、鉄道・バスを中心としました記事を毎日更新しております。
(平成24年1月〜平成30年3月の記事はPART2の内容です)

 

 当ブログでもこれまでもご紹介しておりますように、西鉄バスが運行します高速路線バス・特急バスでは、ハーモニー塗装と呼ばれる塗装の車が運行されておりまして、福岡県内の路線を中心に、九州各地の路線におきまして見る事ができる塗装でもあります。

 

 この「ハーモニー塗装」が見られる車は、三菱エアロエース(平成29年式2台・平成31年式~)や、日野セレガ・いすゞガーラの通称「セレガーラ」で見られる塗装でもありまして、EXPRESSWAY BUSと言った表示が見られております。

 

 現在は、福岡~鹿児島線「桜島号(画像1、3443・三菱2TG-MS06GP)」、福岡~宮崎線「フェニックス号」、福岡~熊本線「ひのくに号」や福岡~別府・大分線「とよのくに号」、近距離路線の福岡~北九州線「福北ライン(画像2、3438・三菱2TG-MS06GP 画像4、8440・日野2TG-RU1ASDA)」、福岡~佐賀線「わかくす号(画像3、8315・日野2TG-RU1ASDA)」、福岡~日田線「ひた号」、久留米~福岡空港線などと言った路線で移用されております。

 

 (8315)

 

 (8440)

 

 また、福岡都市高速道路・八木山バイパスを経由します、「筑豊特急」であります「ちくほう号」向けのいすゞガーラ(2TG-RU1ASDJ)でも運行されておりまして、福岡高速営業所所属の1460・1461がこの「ちくほう号」で使用されておりまして、装備に関しましては「福北ライン」など近距離路線で見られます4列シート・トイレなしとなっておりますが、それでもUSBポートも装備されておりまして、携帯電話・スマートフォンの充電も可能となっております。私も、実際に利用しましたが、中でもUSBポートの装備に関しましては正直ありがたい所ではありましょうか。

 

 (1460)~博多営業所時代

 

 (1461)

 

 (車内)~1460

 

 (USBポート)

 

 

 そして、この「ハーモニー塗装」の車には、西鉄一豪華な一般路線バスとも称されます、博多バスターミナル~甘木間の400番、博多バスターミナル~太宰府間の太宰府ライナー旅人でも先述の「ちくほう号」2台と同期で3台導入されておりまして、これらの路線で使用されております。今回はこれら3台を含む全いすゞガーラ専用車、そして過去の専用車両に関しまして皆様にご紹介してまいります。

 

 

 系統番号付きでもありますので、「西鉄一豪華な一般路線バス」とも称します「400番」、そして「太宰府ライナー旅人」に使用されます車両は、いすゞガーラ(QTG-RU1ASCJ)が平成29年に2期にわかれまして甘木第二営業所(西鉄バス二日市甘木支社)に6台導入されておりました。

 

 このうち最初に導入されました3台に関しましては、フラワーデザイナーでよく太宰府に足を運ばれておりますニコライ・バーグマン氏がデザインしましたラッピングとなっておりまして、以下のように1台1色、計3色が存在しております(尚、当初はフロント・リア下部にカラーはありませんでした)。

 

 (1140)

 

 (1141)

 

 (1143)

 

 (ニコライ・バーグマン氏デザイン)~1141

 

 こちらは平成29年後期に導入されました3台中1台であります1170であります。この車には現在は大修理が行われております太宰府天満宮が描かれておりますし、加えまして梅の花も描かれているのがわかります。まさに「飛梅」と言う感じが出ているデザインでもありましょうか。

 

 (太宰府天満宮デザイン)

 

 こちらは1171であります。この車に関しましては、中央には大宰府政庁跡のデザインラッピングが見られておりますし、カラーも3000形電車で見られるカラーが採用されているのがわかります。尚、もう1台1172では画像はありませんが九州国立博物館が描かれたラッピングとなっております。

 

 

 これら車の車内です。この車内装備は、既存の高速路線バスと同様、リクライニングシートによります4列シートトイレなしの車となっております。それでも、各座席にUSBポートが備えておりまして、こう言った所からも「西鉄一豪華な一般路線バス」とも称されるだけあるのではないかとも思う所ではないでしょうか。

 

 (1170車内)

 

 (USBポート)

 

 そして、福岡都市高速道路でも60キロ以下での一般路線バスとして運行される事もありまして、天井部には手すり・つり革が設けられております。このような装備は、立席利用者にも優しい装備も見られている事がわかるのではないでしょうか。

 

 (前方にはつり革もあります)

 

 

 さて、以下画像が令和2年に新たな「400番」・「太宰府ライナー旅人」専用車として甘木第二営業所に導入されましたいすゞガーラの3台(いずれも2TG-RU1ASDJ)であります。冒頭からご紹介しておりますように、西鉄バスの高速塗装でもありますハーモニー塗装となっておりまして、高速用の塗装を施しました車両とは言いましても先述のような装備でもありますので、従来の「ハーモニー塗装」の車両とは違った姿も見られております。

 

 (1462)

 

 (1463)

 

 (1464)

 

 また、「ハーモニー塗装」とは違う所が、高速・特急用が冒頭ご紹介しましたようにEXPRESSWAY BUSとは記されておらず、旅人のステッカーが見られておりまして、こう言った所が高速用としての車ではない事を伺わせております。それにしても、平成29年に導入されましたこれまでの6台が大きなラッピング、特にニコライ・バーグマン氏デザインの車としますと「ハーモニー塗装」がシンプルな印象さえも感じさせられます。

 

 

 このうち、私は福岡空港国際線~太宰府間往復で1463に乗車しておりました。福岡空港国際線乗車時には8割ほど座席が埋まっておりまして、「新型コロナウイルス」によりまして大きく需要が減っていた頃としますと乗車率も高く、利用者自体も戻りつつある事が伺わせておりました。

 

 ご紹介しておりますように、「400番」・「太宰府ライナー旅人」に使用される事を前提としておりますので、手すりが取り付けられておりますが、さらにこの車にはつり革も見られております。正直、いすゞガーラにつり革!?と思うだけでも信じられない部分ではありますが、一般路線バスの運行を前提としている事を思いますと致し方ない装備かなとも思う所でしょうか。

 

 もちろん、USBポートも各座席に設けられております。「400番」となりますと、甘木~博多バスターミナル間で約1時間ほどの乗車が見込められておりますが、少しでも携帯電話・スマートフォンの充電が満タンになれればありがたい所ではないかと思います。

 

 そして、運賃表は液晶運賃表ではありますが、分割画面を生かしまして、右側では案内が表示されておりました。こう言う所もレシップ製でもあります液晶運賃表の強みではないかとも思います。

 

 

 ここからは、過去の「400番」・「太宰府ライナー旅人」専用車です。過去には西日本車体(西工)B型高速車(B高車)も運行されておりまして、以下画像の92**台(日産デKL-UA452TAN)も運行されておりまして、画像のようにラッピングも見られておりました。

 

 (9243)

 

 (9244)

 

 

 また、赤間第二営業所に転属されておりました車両も、「福北ライン」や「わかくす号」からの転用車によりましてPKG-規制車まで廃車が発生しておりまして、数少ないADG-規制車でした9378(日産デADG-RA273TAN)や「旅人」ラッピングを施しておりました9444(日産デPKG-RA274TAN)も廃車となっております。

 

 (9378)

 

 (9444)~甘木第二営業所時代、ラッピング前

 

 こちらは現在も「赤間急行」専用車として赤間第二営業所に所属します2660(いすゞLKG-LV234Q3)でありますが、甘木第二営業所時代に「旅人」の全面ラッピングを施しておりました同車も、現在は解除されまして運行されております。尚、土日祝日にはその「太宰府ライナー旅人」の運用に入る事がありまして、赤間に移りましても太宰府まで走る事はあります。

イメージ 1イメージ 2

 

 

 今回は、「400番」・「太宰府ライナー旅人」に導入されましたいすゞガーラ、そして過去の専用車両に関しましてご紹介しましたが、特に「ハーモニー塗装」の車に関しましては高速用ではないとは言いましてもより目立った存在である事が伺わせております。ただ、これらの装備に関しましては天井に手すり付きと従来の高速車両とは違った装備でもありますし、一般路線バスとしての扱いですので一般道を走行する機会が多い事に関しましては仕方がない所ではありましょうか。その一方で、過去にもB高車などの専用車が存在していましたこれら系統ではありますが、今回ご紹介しました事で懐かしく思えば幸いではあります。