NO.2950 念願の車両も収める事ができました、11.19北九州貨物ターミナルイベント来場記録 | コウさんのコウ通大百科 PART3

コウさんのコウ通大百科 PART3

在住する九州を中心に、鉄道・バスを中心としました記事を毎日更新しております。
(平成24年1月〜平成30年3月の記事はPART2の内容です)

 

 現在、九州内で運行されております電気機関車は上の画像の3形式が主な形式となっておりまして、最も運行されております福岡貨物ターミナル駅までの区間を中心に、九州内の主要路線で活躍する姿を見る事ができております。

 

 これら電気機関車は、いずれもJR貨物門司機関区に所属しておりますが、このうち、EH500形電気機関車に関しましては、現在唯一直流区間であります関門トンネルを通る形式でありまして、幡生操車場~福岡貨物ターミナル・鳥栖貨物ターミナル駅間で運行されておりますし、他の画像2にありますED76形電気機関車、画像3のEF81形電気機関車に関しましては、鹿児島線では鹿児島貨物ターミナル駅まで、長崎線では鍋島駅まで、日豊線では延岡駅まで運行されておりまして、これらはいずれも高速貨物列車としてコンテナ車を旅客列車よりも長い編成で運行する姿を見る事ができております。

 

 尚、ED76形電気機関車に関しましては、昭和50年代製が最も新しく、EF81形電気機関車に関しましては昭和40年代後半~昭和50年代に製造された車両あれば、平成初期に製造された車両が存在しますが、これらはいずれも30~40年以上経過しておりまして、今後は後述の画像にもあります、現在北九州貨物ターミナル~延岡間で運行されておりますEF510形300番台電気機関車に置き換わる事にもなりまして、早くても令和6年度よりそう言った姿を見る事にもなるようであります。

 

 

 さて、今回ご紹介しますのは、筑肥線100周年イベントと同日であります、去る11月19日に北九州市で行われました、「北九州貨物ターミナル駅 開業20周年記念祭」にも出向いておりました。今回は隣接します門司機関区に展示されておりました電気機関車の姿も収めておりましたので、その模様を皆様にご紹介してまいります。

 

 

 北九州貨物ターミナル駅は、九州の玄関口の貨物駅として存在しているものでありまして、平成14年にこれまで存在しておりました浜小倉駅(現在は臨時車扱臨時取扱駅・信号場的扱い)・東小倉駅(現在は信号場的扱い)の駅を統合しまして、旧門司操車場に設けられたものでありまして、コキ100系貨車で26両編成・1300トンの貨車が停車可能の駅となっておりまして、3面のコンテナホームが備えられました大規模な貨物駅でもあります。

 

 この駅からは、九州内では主に福岡貨物ターミナル・熊本貨物・鹿児島貨物ターミナル・西大分・延岡の各駅、本州へは新南陽・広島貨物ターミナル・大阪貨物ターミナル・名古屋貨物ターミナル・東京貨物ターミナル各駅などへ運行されておりまして、九州方面・本州方面からの貨物列車も必ずこの駅に停車するようにもなっております。

 

 

 一方、北九州貨物ターミナル駅に隣接しますのが門司機関区でありまして、JR貨物九州支社内では唯一の機関区でもありまして、上の画像にもありますEH500形・ED76形・EF81形各電気機関車や、最新鋭のEF510形300番台電気機関車などが所属しておりまして、計36両が所属しております。

 

 この門司機関区の所には、踏切も存在しておりまして、鹿児島線の旅客列車が走っております。今回訪問時には以下画像の813系電車の回送列車の姿も収めておりましたが、このように頻繁に門司港・下関各駅発着の列車の姿も見られております。

 

 

 さて、今回初めて北九州貨物ターミナル駅に訪問しましたが、コンテナの輸送に関わります運送会社の営業所が見られておりまして、複数の事業者が見られている事がお分かりいただけます。特にその下の画像にあります日本通運(NX)の営業所は特にコンテナ輸送に関わる分大きい事が伺わせるのではないかと思います。

 

 (日本通運の営業所)~中央

 

 

 また、多くの貨物列車の発着がありますので、フォークリフトも多く見られますし、運送会社のトラックの姿も見られております。この訪問時は、まだ発着が行われておりませんでしたが、この後発着も見られるようにもなりますので、その場合ではこれらフォークリフト・トラックも動く事にもなります。

 

 

 こちらは、貨物上屋であります。普段はここでトラックで運び込まれました荷物をコンテナに積み込む事もありまして、そのための上屋が画像のように見られております。このイベント時は、上屋内で休憩所や販売コーナーと化しておりまして、イベントの中心場所としての姿も見られておりました。

 

 

 今回は様々な団体が来ておりましたが、中でも福岡県警察ではパトカーの展示が見られておりまして、画像のトヨタクラウン(200系)もありましたが、それとともに交通安全運動時に電気機関車に掲示されます「STOP!!飲酒運転」のヘッドマークの姿もありまして、九州内でも拝見できる分、ご覧の皆様も見かけた事がある方もいらっしゃるのではないかとも思います。それにしても、飲酒運転も相変わらず減る事はありません。ご覧の皆様も絶対に飲酒運転はやらないようにしていただきたいと思います。

 

 (トヨタクラウン(200系)パトカー)

 

 (「STOP!!飲酒運転」ヘッドマーク)

 

 

 

 さらに進みまして、第3コンテナホームでは12フィートコンテナを使用しましたブースが見られておりまして、様々なコーナーがありました。このコンテナも、遠くから見ればそう大きくはないものではありますが、近くから見ますと高さ・奥行きは約2メートル、幅も3メートル以上はありますので、ブースとして使用するにはふさわしいものである事が伺えるのではないでしょうか。

 

 実際に主な例を見ますと、プラレール展示コーナーや、鹿児島線から変わった第3セクター鉄道で、貨物列車も運行されます肥薩おれんじ鉄道も出店しましてグッズ販売を行っておりましたり、現在は存在しませんEF81形300番台電気機関車の301・302号機のプレートや、最終全般検査(最終全検)のヘッドマークも見られておりまして、様々なものが実際に見られていた事がお分かりいただけるのではないかと思います。

 

 (プラレール展示コーナー)

 

 (肥薩おれんじ鉄道も出店しましてグッズ販売)

 

 (EF81形300番台電気機関車のプレート、最終全検のヘッドマーク)

 

 

 また、令和7年に大阪で行われます「関西万博」の開催2年前を記念しまして、夢洲機構が主催、万博首長連合・JR貨物の特別協力によりまして、「列島縦断!2025年日本国際博覧会鉄道コンテナリレー」と呼ばれるものが行われておりまして、今年5月に吹田貨物ターミナル駅を出発、その後静岡貨物駅・隅田川駅・仙台貨物ターミナル駅と回りまして、4駅目でこの北九州貨物ターミナル駅へやってきておりました。今後、さらに各地の貨物駅を回るようですが、令和7年に終点の安治川口駅に着くまでこの博覧会をアピールしていただきたいものではあります。

 

 (牽引機、DD200-11号機)

 

 (コンテナにキャラクター「ミャクミャク」のデザインも見られるステッカーも貼付)

 

 

 そして、「プチ」などと言ったお菓子でおなじみの、新潟県に本社があります「ブルボン」のコンテナ(UF44Aコンテナ)も置かれておりました。実際にキャラクターであります「プチクマ」が目立っておりますが、新潟貨物ターミナル駅~福岡貨物ターミナル駅間の列車でこのコンテナが見られるそうですので、それだけブルボンのお菓子も鉄道輸送に関わっている事が伺わせております。尚、この日は「プチ」の配布もあったそうですが、遅く来ました私はもらえる事はありませんでした・・・。

 

 

 ここからは、第3コンテナホームから収めました門司機関区の姿をご紹介します。これまでもこの姿は下関方面・門司港行きの列車車内で収めた事がありましたが、今回初めて真近で収める事ができました。やはりこれまでも気になる部分でもありましたので、正直収められてよかったと思っております。

 

 (アップ)

 

 これら線路の反対側の奥が、1本が画像のように第2コンテナホーム方面へ向かっておりますが、これは機回し線でありまして、コンテナホームへと転線する場合には小倉方にあります仕分け線から入る形となります。

 

 

 そしてこの間の3線には、画像のED76形・EF81形各電気機関車の姿が見られておりました。中でも「銀釜」のEF81 303号機はより目立っている事がお分かりいただけるのではないかと思います。

 

 ここからは、展示されていた3両の紹介です。まずはED76形電気機関車2両であります。今回展示された2両は、いずれも昭和54年製であります1018号機・1020号機でありまして、既に44年を経過する電気機関車でもありますが、まだまだ元気な姿を九州内各地で見る事ができております。

 

 (ED76 1020号機)

 

 (ED76 1018号機)

 

 こちらは、昭和49年製と九州内最古参でもありますEF81 303号機であります。EF81形300番台電気機関車と言いますと、関門トンネル対応と言う事でステンレス車体であるのが特徴でもありますが、既に上の画像にもありますパネルにもありますように、ステンレス車体にカラーを入れました301号機・302号機、そして同じく「銀釜」を維持しました304号機は廃車になっておりますが、この303号機は引き続き九州内で活躍する姿が見られております。

 

 (側面パネル)

 

 

 この他にも、この時にはED76形・EF81形電気機関車は詳しく3両を収める事ができておりました。以下画像は基本番台では最若番でありますED76 81号機でありますが、いつの間にか基本番台もいずれも昭和50年製でありますこの81号機と83号機しか見られなくなりましたので、いつの間にかここまで減ってしまった事が伺わせております。

 

 こちらは、機関区の門司港方の奥の方に置かれておりましたED76 1016号機であります。この機関車は上の画像の1018・1020各号機と同じ昭和54年製でありますが、これらが東芝製である一方、この車と1015号機が日立製であるのが特徴でありました。とにかく、留置場所から今後が気になる号機ではありますが、またしばらくは本線復活をのぞみたい所ではあります。

 

 そして、展示の3両とともに並んでおりましたのが、EF81 453号機であります。この機関車は6月に故障しまして、以来部品取り車として現在に至っております。特にスカート部分が痛々しさを感じさせておりますが、今後上の画像のED76 1016号機とともに再活躍を願いたい所ではあります。尚、最後の画像では4両並んだ姿を掲載しておりますが、こちらは展示のためではないのも残念でしょうか。

 

 

 この撮影場所であります第3コンテナホームでは、第1コンテナホームへ転線するEH500-50号機らの姿が見られておりました。この後停車している編成に連結したようでありますが、こうした入換の姿が真近で見られるのもこのイベント時ならではな姿でもありましょうか。

 

 

 場所は変わりまして、機関区正面に展示されておりました2両であります。まずはEH500-46号機であります。この機関車は平成18年に6両門司機関区に新製配置されたうちの1両でありまして、同期が上の画像の47号機・50号機にもなります。

 

 

 そして、今回初めて収める事ができましたEF510形300番台電気機関車であります。現在は日豊線の北九州貨物ターミナル~延岡間で定期運用を持つ同機でありますが、やはり新たな「銀釜」としての姿も見せているようにも思う所ではあります。

 

 (ヘッドマーク)

 

 EF510形電気機関車と言いますと、「日本海縦貫線」ではEF81形電気機関車に代わる車両として活躍している姿が見られておりますし、かつては東北線の夜行列車の先頭としても活躍しまして、やはり「日本海縦貫線」で活躍している機関車ではありますが、九州向けの車両は令和3年暮れに川崎車両によって新製導入されております。

 

 この車の側面プレートは赤のプレートとなっておりますし、他の「日本海縦貫線」の車両とともに「RED THUNDER(レッドサンダー)」とも記されておりまして、JR貨物の新たな電気機関車としての姿を見せております。

 

 EF510-301号機の台車です。両端がFD7ℕ形、中間がFD8A形台車をはいておりますが、この台車自体はEF210形電気機関車と同型の台車をはいているとの事でありますので、ブレーキ面を含めよくなっていると言ってもいいかとも思います。

 

 このEF510形300番台電気機関車は、来年早々には302号機~導入予定のようであります。既に神戸の方のブログでは川崎車両構内を移動する姿が見られているとの事が述べられておりますので、年明けには発送になるのでは?と思われるようではあります。となりますと、国鉄時代からの古参車両ばかりの門司機関区所属のED76・EF81形各電気機関車の動向も注目されるようではありますので、来年は目が離せないようにはなるようではあります。

 

 

 今回は、北九州貨物ターミナル20周年イベント来場時の模様をご紹介しましたが、この日は筑肥線のイベントもありましたので、終了30分前に来場していた分、ゆっくりとする事ができなかった事は正直残念ではありました。しかし、イベントのためと言う事もありまして普段立ち入りができない北九州貨物ターミナル駅・門司機関区内に入る事ができた事、そして念願でありましたEF510形300番台電気機関車を収める事ができました事に関しましては正直来る事ができてよかったのではないでしょうか。とにかく、今回はバタバタの中での来場ではありましたが、次回訪問の際にはゆっくりとした形で訪問できればとも思っております。