番外 平成24年車庫内撮影画像より、佐賀市営バスの元都営バス移籍日野ブルーリボンの運行末期時の姿 | コウさんのコウ通大百科 PART3

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(平成24年1月〜平成30年3月の記事はPART2の内容です)

 
 佐賀市交通局(佐賀市営バス)は、当ブログでもこれまでもご紹介しておりますように、毎年のように新車導入が行われておりますが、今年も上の画像のいすゞエルガミオ3台(画像1~3、875号・876号・877号、いずれも2KG-LR290J5)が導入されております。
 
 最近の新車では、旧塗装に近い塗装となっているのが特徴でもありまして、このような塗り分けは、平成7年に導入されました車両で採用されておりまして、その場合には橙の太いラインの所黒い細いラインが入っていたのが特徴でありまして、この塗装に近い塗り分けで塗り替えられておりましたが、さらに新車でもその塗装で導入に至っております。
 
 また、今回の新製導入車からはLED行先表示器が白色に変わっておりまして、橙色からしますと見やすくなっているようであります。これはどの事業者も最近の新車で見られる姿ではありますが、それが佐賀市営バスでも見られるようになっている事が伺えるのではないかとも思います。それにしても、回送表示に運転士募集!の表示まで見られるのも、昨今の乗務員不足だからこそ言える姿ではないかとも思う所ではあります。
 
 (回送表示に「運転士募集!」)
 
 (側面・リアの行先表示器)~撮影上見にくくなっている事はご了承ください
 
 尚、令和2年以降の新製導入車では、天井のエアコン部分がバンパー部分の色であります青地の塗装となっておりまして、これまでと違う所をみせております。また、その後導入されました日野ポンチョ移籍車も同様の姿が見られておりますので、今後もこのような形になるようであります。
 
 (いすゞエルガミオ、天井・直結エアコン部分)
 
 (全体)~877号非公式側より
 
 また、それとともに移籍車も導入されておりまして、近年では東京都交通局(都営バス)からの移籍車が再び導入されておりまして、西日本車体(西工)96MC架装日産ディーゼルJPや、佐賀駅バスセンター~ゆめタウン佐賀間に使用します、大型のいすゞエルガノンステップバス(画像は858号、KL-LV234L1改)が導入されておりまして、いすゞエルガに関しましてはデザインに関しましては昭和58年に採用されておりましたデザインでの導入となっておりまして、画像にはありませんが今年移籍導入されました873号も同じ塗り分けとなっております。
 
 
 さて、今回ご紹介しますのは、その都営バスつながりで導入されておりました日野ブルーリボン(いずれもP-HU233BA)4台の姿を平成24年に収めておりましたので、皆様にご紹介してまいります。これら車は、753号・757号の2台がこの撮影を行いました平成24年に、762・763号が平成26年に廃車となっておりまして、既に佐賀市営バスからは姿を消しております。
 
 
 佐賀市営バスに存在しておりましました日野ブルーリボンは、いずれも都営バス時代は「都市新バス」として、東京駅~晴海間などの路線(「グリーンアローズ」)に使用されていた車でありまして、昭和63年式~平成2年式まで存在しておりました。
 
 これら車の車内です。車内はハイバックシートとなっておりまして、シートには東京都の木でありますイチョウの柄が入っていたのが特徴でもありまして、これが都営バスから移籍していた証を見せておりました。
 
 (イチョウ柄)
 
 では、佐賀市営バス訪問時に撮影する事ができておりました4台であります。まずは763号でありますが、この撮影の後市内路線の運用に就いて行っておりました。この当時は、佐賀市営バスの大型車の運用が減ってきていた頃でしたが、画像のように健在な姿を見せていたのがこの時の佐賀市営バスではなかったかとも思います。


 一方、左から757号・753号・762号です(その下の画像はその逆で考えてください)。

 
 こちらは762号を除きまして、昭和63年式の車でありましたが、この撮影後に757号・753号に関しましてはこの撮影後に運用の離脱・廃車となっております。ちょうどこの頃にもいすゞエルガミオや日野レインボーIIと言った新車の導入が相次いておりましたので、そう言った事から年式にはかなわなかったと言うのもわからなくはなかった所ではないでしょうか。
 
 ちなみに、この後離脱してしまった2台のうちの1台のシートカバーです。ご覧の通りカバーが破れていた事がわかるではないでしょうか。このような姿を見ますと、やはり運用を離脱してしまう寸前である事がわからなくもなかったかとも思います。
 
 
 その後、佐賀市営バスに導入されました日野ブルーリボンは全廃となりまして、残念ながらその姿を見る事すらできなくなっております。また、このブルーリボンとともに多く導入されておりました最初の都営バスからの移籍車達も姿を消しているだけに、経年もありますのでそれを考えますと仕方がなかったのではないかとも思う所ではありました。
 
 
 今回は、佐賀市営バスに移籍導入されておりました日野ブルーリボンに関しましてご紹介しましたが、現在も、先述のように都営バスからの移籍車が導入されておりますが、現在の日産ディーゼルJPやいすゞエルガと言った車は佐賀市営バスにとりまして第二世代にあたる車たちでもあります。今回ご紹介しましたのは第一世代にあたる車たちでしたが、ハイバックシートなどまさに「都市新バス」にふさわしい装備でもあっただけに、移籍車とはいえ使い勝手はあったのではなかったでしょうか。とにかく、姿を消しておりますので画像でしか表す事ができませんが、こう言った車があった事を存じていただければと思います。