番外 移籍から18年、現在も活躍しています、昭和バス日野レインボー、JR東海バスからの移籍車2台 | コウさんのコウ通大百科 PART3

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鉄道・バスを中心としました記事を毎日更新しています。
(平成24年1月〜平成30年3月の記事はPART2の内容です)
令和6年10月記事より更新は夜間から朝に変更しています。

 

 昭和自動車(昭和バス)では、前原・周船寺~九州大学伊都キャンパス間で路線バスを運行しておりまして、中型車両を中心に活躍する姿を見る事ができております。

 

 この運行路線は、「糸島市コミュニティバス」の1つとして運行されているものでありまして、元々は「糸島市コミュニティバス」の一部として運行されておりまして、旧福岡昭和タクシー(現・昭和自動車タクシー事業部福岡西部)時代より小型バスによりまして運行されておりました。

 

 そして、平成30年に九州大学伊都キャンパスに「イーストゾーン(文系学部)」が設けられた(旧箱崎キャンパスから移転した)事から中型車両化された事に伴いまして、旧志摩営業所に移管されておりましたが、翌令和元年7月末に旧志摩営業所が廃止された事に伴いまして、現在は伊都営業所担当路線として至っております。

 

 使用車両は、ノンステップ新車の導入もありまして余剰となりました佐賀県内の営業所(唐津・佐賀・伊万里)から同年転属した車を中心に使用されておりまして、上の画像にもありますように、台数も大幅に減っております画像1・2の富士重工8E架装の車(画像1、福岡200か41-26、日産デKK-RM252GAN 画像2、福岡200か41-27、日産デKC-RM250GSN改)が活躍する姿が見られております。

 

 尚、それでも富士重工8E架装も徐々に姿を消してきておりますし、東武バスからの移籍車でもありましたいすゞジャーニーLRも姿を消しております。特に富士重工架装車の大幅削減には驚かされる所ではありますが、今後もさらに姿を消す事にはなるようではあります・・・。

 

 (福岡200か45-46、日産デKK-RM252GAN)

 

 (福岡200か41-29、いすゞKC-LR333J)

 

 

 尚、運賃は「糸島市コミュニティバス」として運行されている事もありまして、200円の均一運賃となっております。また、この路線は当初は前払いでしたが、現在は後払いという形に変わっております。

 

 

 さて、この路線の使用車両には平成8年式の日野レインボー(KC-RR1HJAA)も使用されておりまして、その車に加えまして唐津営業所にも1台の計2台が存在しております。今回は、その2台の日野レインボーに関しまして皆様にご紹介してまいります。

 

 

 この2台の日野レインボーは、JR東海バスからの移籍車でもありまして、平成17年に移籍導入されたものであります。JR東海バス時代は、愛知県の瀬戸地区・岐阜県の中津川地区を中心に運行されていたのではないかと思われますが、相次ぐ路線廃止・移管もありまして、廃車売却を余儀なくされたようであります(その後平成21年に一般路線バスは全面撤退に至ります)。

 

 

 昭和バスに移籍しますと、福岡200か10-96・福岡200か10-97に再登録されまして、旧前原営業所に配置されました。配置されますと、福岡地区の路線で運行されておりまして、福岡~前原間などの路線で使用されておりました。

 

 

 しかし、翌平成18年に行われました福岡地区再編に伴いまして、福岡200か10-97は唐津営業所に転属します。転属後は佐賀200か・476に改番されまして東松浦半島内の路線に転用されておりまして、唐津~(切木・有浦)~入野~鷹島間などで使用されておりましたが、現在は予備車として時々稼働する姿は見られております。

 

 

 また、平成25年に担当路線の一部大型化に伴いまして、福岡200か10-96も伊万里支所に転属しまして、佐賀200か・744に改番されておりました。転属後は唐津~伊万里間に加えまして、現在は廃止されております伊万里~武雄間や伊万里~畑川内~黒川間などで運行されておりました。

 

 (平成27年撮影、伊万里~武雄間運行時)

 

 けれども、相次ぐ伊万里支所担当路線の廃止、そして冒頭ご紹介しました「九大線」の新系統新設もありまして、平成30年に旧志摩営業所に転属しまして福岡200か41-31に改番、現在は伊都営業所に所属しながら、先述のように前原・周船寺~九大伊都キャンパス間の路線で運行されております。

 

 

 私自身も、これまでもこの2台に乗車しておりましたが、車内は画像のようになっておりまして(画像は佐賀200か・476)、非公式側は特に2人掛けのハイバックシートが並んでいるのがお分かりいただけます。また、座席も座り心地はよく、この乗車時も深く座っていたほどでもありました。

 

 

 所で、昭和バスの日野レインボーは、このタイプはU-規制の自社発注車も所有しておりましたが、残念ながら現在は全廃となっておりまして、あとは移籍車でもありますこのRRが2台のみとなっております。以前は福岡地区でトップドア・中乗りと多く見られていたこのタイプも、再編で佐賀県内に移りましても既に多くが廃車となりましたので、すでに貴重な分野にいる事には間違いないようであります。

 

 

 今回は、JR東海バスから移籍しまして、現在も活躍を続けております日野レインボーRR2台に関しましてご紹介しましたが、既に移籍から18年と、JR東海バス時代よりも長く在籍しておりますので、それだけそれぞれの車が活躍している事がわかるのではないかと思います。それほど使い勝手もいい所も伺えるのではないかとも思いますので。ただ、これら車も平成8年式と既に27年になる事もありまして、今後置き換えの対象にもなりつつある事から、正直活躍する機会もあとどのくらいかという域である事には間違いないようです。とにかく、これらも「その時まで」元気に活躍していただきたい所であります。