番外 長崎電気軌道は単線区間も存在しています、大浦支線大浦海岸通り停留場~石橋停留場間0.5キロ | コウさんのコウ通大百科 PART3

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(平成24年1月〜平成30年3月の記事はPART2の内容です)

 
 長崎電気軌道と言いますと、長崎市内を運行します路面電車でありまして、運賃が140円均一と非常に安く利用する事ができる鉄道である事は、ご覧の皆様もご存知の事と思います。
 
 使用車両には、画像2にもありますように360形電車373号のような通常タイプの電車あれば、画像1にもありますように5000形電車5003号、後述の画像にもあります3000形電車のように3車体からなる電車まであるなど、長崎を走る電車でも様々な姿を見る事ができておりまして、特に3000形電車・5000形電車では、古い電車が多い中でも新しい姿を見せてもいまして、5003号ではフルカラー行先に改造されております。
 
 近年では、平成29年11月末に旧公会堂前(現・市役所)停留場付近で4度の脱線事故が発生していた事から改良工事を行いまして、その結果上下列車で全線運行を再開するに至っておりまして、その結果通常での運行に至っておりますし、
 
 平成30年8月には以下画像にもありますように13箇所の停留場が改称されるにも至っておりまして、先述の公会堂前停留場も市民会館停留場(→令和5年より市役所停留場)に改称されておりますし、画像の始終着地でもあります正覚寺下停留場でありましたその下の画像の停留場も崇福寺停留場に改称されておりまして、全線にわたりまして名称変更されている停留場の姿が見られております。
 
 (名称変更停留場)

 

 (崇福寺(←正覚寺下)停留場)

 

 (市役所(←市民会館←公会堂前)停留場)~交差点名は引き続き「公会堂前」です

 

 そして、運賃が平成31年3月より120円から130円に値上げされておりましたが、令和3年10月に140円に値上げされておりまして、缶ジュース1本分の運賃で利用する事はできなくなりましたが、ペットボトル1本分の運賃では可能となっております。

 
 
 さて、今回ご紹介しますのは、そんな長崎電気軌道では複線区間ばかりの印象さえもありますが、実は単線区間も存在しております。今回はその単線区間が存在します大浦支線の区間を、過去撮影画像より皆様にご紹介してまいります。

 

 

 大浦支線は、新地中華街(←築町)~石橋間1.1キロで構成されました路線でありまして、このうちの大浦海岸通り停留場~石橋停留場間0.5キロが唯一の単線区間となっておりまして、画像の5号系統(蛍茶屋~市民会館~新地中華街~大浦海岸通り~石橋)のみが大浦支線を運行しております。この単線区間には、大浦天主堂(←大浦天主堂下)停留場も存在しておりまして、後述のように1線の中に石橋方面・築町方面のホームも存在しております。 

 

 (5号系統石橋行き、360形電車363号)
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 こちらの画像は、大浦支線の複線と単線と切り替わる停留場であります大浦海岸通り停留場でありまして、松ヶ枝橋交差点より収めております。この停留場は、画像からもわかりますように2面2線のホーム配置となっておりまして、左側のホームが築町方面、右側のホームが石橋方面のホームとなっております。
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 松ヶ枝橋交差点の別の位置から大浦海岸通り停留場を収めたものであります。大浦海岸通り停留場から画像奥の方へは複線区間となっておりますが、手前側に関しましては単線区間となっている事がお分かりいただけるのではないかと思います。ちょうど大浦海岸通り停留場では、石橋行きの電車が石橋発の電車を待っている所でありまして、後述のように両電車の姿を見る事ができておりました。
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 尚、ここからは行き違いができなくなりますので、この区間ではトロリーコンタクタ検知による「単線自動閉そく式」を採用しておりまして、先発の車両が戻ってくるまではこの停留場内にて待機する事になります。ちなみに画像はありませんが、この区間の信号機は閉そく信号機となっておりまして、単線区間に列車がある場合には大浦海岸通り停留場の石橋方の信号機では動作確認標識灯が消灯するようになっております。

 

 

 後追いになりますが、3000形電車3001号が大浦海岸通り停留場に入ってまいりました。この電車は、冒頭ご紹介しましたように、こちらの画像からもわかりますように3両1組となっている低床電車でありますが、この低床電車も、5号系統として多く入線しております。やはり、区間には大浦天主堂」や「グラバー園もありますので、利用者が多い事もありますので。
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 そして、3000形電車3001号が大浦海岸通り停留場に入ってまいりますと、今度は200形電車201号の石橋行きの電車が石橋停留場へ向けて発車して行きました。この時には、「動作確認標識灯」が点灯していたようでしたので、発車へと至るようになったようでした。
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 さて、撮影場所でありますこの松ヶ枝橋交差点では、石橋停留場までの単線区間を見る事ができております。この区間は、カーブを曲がりますと直線区間となりますので、実際奥にあります石橋停留場まで見る事ができている事がおわかりいただけます。
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 実際に、上の画像の手前にありますのが大浦天主堂停留場でありまして、1線の中に石橋方面(左側)・新地中華街方面(右側)の停留場があるのがわかります。この停留場間は、わずか200メートル足らずしかありませんし、さらに奥の石橋停留場までも500メートル足らずしかありませんので、このように伺う事ができるのもわかるのではないかと思います。

 

 

 一方、こちらは終着地であります石橋停留場であります。残念ながら、過去(平成20年)の撮影画像であります事はご了承いただきたいと思いますが、実際にホームがここでも2面1線となっている事もわかるのではないでしょうか。ここでは、実際に降車専用として設けられておりますので、大浦天主堂停留場とともに混雑防止には一役買っているようでもあります。
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 そんなこの区間では、その石橋停留場より先の区間へ運行されております長崎自動車(長崎バス)の路線バスの姿を見る事ができておりました。やはり、こちらも頻繁に運行されている訳でもありますので、電車とともにバスも運行されている事もわからなくもないかとも思います。
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 今回は、長崎電気軌道唯一になります、大浦支線の単線区間をご紹介しましたが、私自身、この地には何度も足を運んでおりますし、長崎電気軌道の電車ももちろん何度も利用しておりますので、大変便利である事は存じております。やはり140円均一で利用できるというのが特にありがたいですので。しかも、正直複線区間が多いこの路線にありまして、距離は短れども単線ならではな姿が見られるのもいいのではないでしょうか。ご覧の皆様も、グラバー園などに行かれます際にこの石橋支線を利用する方もいらっしゃるのではないかとは思いますが、140円で利用する事ができる訳ですので、是非とも利用していただければとも思います。
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