番外 長崎線の「旧線」区間でもある東園~大草間にて見る事ができています、車窓からの大村湾の光景 | コウさんのコウ通大百科 PART3

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在住する九州を中心に、鉄道・バスを中心としました記事を毎日更新しております。
(平成24年1月〜平成30年3月の記事はPART2の内容です)

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 当ブログでもこれまでもご紹介しておりますように、長崎線の浦上~喜々津間は、運行上「市布経由」と称されます区間を新線「長与経由」と称されます区間を旧線として運行されております。
 
 これら区間に関しましては、運行自体もそれぞれの経由におきまして、日中普通列車は1時間に1本の割合で運行されておりますし、さらに新線では昨年9月23日より特急列車は運行されなくなりましたが、快速「シーサイドライナー」は運行されている区間でもあります。
 
 このうち、「市布経由」と呼ばれます新線ルートの特徴は、山あいを走る事もありまして短縮ルートらしく長いトンネルが多く、この中には、後述の九州一長い在来線トンネルであります「長崎トンネル」も存在しておりまして、さらにトンネル内にも以下画像にもありますように「肥前三川信号場」も存在してありまして、トンネル内に信号場と言う非常に珍しい姿も見る事ができます。
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 ちなみに、令和元年に発生しましたボーリング掘削機が、長崎トンネルを突き破りまして885系電車SM10編成に接触する事故が発生しました場所が、その信号場から浦上駅寄り付近で発生しておりまして、正直その下にトンネルがあるという事をわかっておきながらなぜ穴を開けたのか?と思うだけに、正直考えろよ!とも言いたい所でもありましたでしょうか。
 
 
 さて、今回ご紹介しますのは、前回新線での話題でありましたので、今回は旧線での話題をご紹介してまいりますが、このうちの東園~大草間(ともに諫早市)で見られます大村湾の光景が美しい所でもありますので、癒しがてらご覧の皆様にもご紹介してまいります。

 

 

 前回もご紹介しましたように、長崎線の「旧線」と呼ばれる路線であります、上の画像の長崎県諫早市の喜々津駅から長与町の長与駅を経由しまして長崎市の浦上駅へ続く路線は、明治31年に全線開通しました路線でありまして、今年で121年になる路線でもありまして、昭和47年に市布駅を経由します高速化されております新線が開通するまでは長崎線のメインの区間でもありました(ちなみに、全通(鳥栖~佐賀~肥前山口~武雄温泉~早岐~大村~諫早~長与~長崎間)は明治42年です)。

 

 

 現在、ご存知の方もいらっしゃる事と思いますが、特急列車(「かもめ」)・快速列車(「シーサイドライナー」)は新線メインで運行されておりますが、この旧線区間内は普通列車メインで運行されておりまして、画像にもありますように行先表示は長与経由と書かれている行先の列車が運行されております。

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 さて、この東園~大草間は、東園駅の諫早方手前にあります第16号トンネルを抜けますと、天気がいい日には後述の画像のように海側には美しい大村湾の光景をご覧いただく事ができます。しかも、対岸には直線距離で約3キロ前後と言う事もあり、大村市の南部地区の姿も見る事ができておりまして、大村市が近い事が見ていて実感できるのではないかと思います。
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 さらに、列車が大草駅へと近くなってまいりますと、大村市の南部地区から少し北側までも見る事ができておりまして、大村市にあります長崎空港の滑走路や管制塔、さらにはターミナルビルの姿も詳しく見る事もできておりまして、大村湾内にあります代表的なものの姿も実際に詳しく見られるのもわかるのではないかとも思います。
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 (長崎空港のターミナルビルが見えます)
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 そして、これらの光景を過ぎまして、列車は大草駅に到着しますが、この大草駅からは以前大村ボートレース(競艇)場への高速船も運航されておりまして、ボートレース開催時には所要時間12分、料金は何と無料で、ボートレース開催日には毎日運航されておりました。現在は時津港・長与港に変更されておりまして、大草港からは運行されなくなっております。尚、かつてはこの大草駅から長崎空港へも高速船が運航されておりましたが、その航路も廃止されております。
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 (大草駅高速船のりば)~この画像のみ平成23年撮影

 

 

 こうして列車は大草駅を過ぎますと、以下画像にあります光景を最後に上り勾配区間へと入りまして、その後トンネルを経て下り勾配区間の中にあります本川内駅へと進む事になりまして、列車は海の光景から山の光景へと変わる事にもなります。
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 この区間におきましては、クルーズトレイン「ななつ星 in 九州」も運行されておりまして、毎週土曜日の夕方から夜にかけましてこの区間を運行するようになります。季節によりましては、夕暮れの大村湾の光景も「ななつ星」の中で拝見する事ができるようにもなっているようでもありますので、利用者にとりましてもまさに美しい姿を拝見できるのではないかとも思う所でもあります。

 

 

 今回は、旧線で見られます光景をご紹介しましたが、それにしても、こうして見ましても長崎線の旧線もいい光景がある事もわかるのではないでしょうか。私自身も、これまでも何度かこの区間を利用しておりましたが、いずれも利用・撮影しておりました日は天気が良かった事もありまして、ご紹介しましたように青い空・青い海とがマッチしていた事がよかったと思っております。本当に、ご覧の皆様も急ぎます際は特急・快速列車も運行されてもいますので新線を利用される方もいらっしゃるのかもしれませんが、ゆっくりでもいいようでしたら、今回ご紹介しました旧線も利用してみてはいかがかとも思います。
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