番外 かつて香椎線で運行されていたキハ40系気動車にて見られていた、LED行先表示&「行先」の姿 | コウさんのコウ通大百科 PART3

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(平成24年1月〜平成30年3月の記事はPART2の内容です)

 
 福岡都心唯一の非電化路線であります香椎線と言いますと、これまでもご紹介しておりますように、香椎線の代表的な車両として、「DENCHA」こと819系蓄電池電車が運行されておりまして、運行開始から4年になります。
 
 そんなこの路線では、平成31年3月改正まではキハ40系気動車(キハ40形・キハ47形)によります運行が行われておりましたが、この改正に伴いまして819系蓄電池電車へと変わりまして、「電車」と称されます車両が非電化区間でもあります香椎線に乗り入れるようになっております。
 
 現在の運行形態自体は2両~4両のワンマン運行と言う事で変わりはありませんが、それでも全車ロングシート車による運行になっている事や、定員は増えているなどの変化が生じておりますので、製造から40年前後の車両ばかりの姿からしますと様変わりしたと言ってもいいかとも思う所ではあります。
 
 最近では、香椎~西戸崎間で一部編成によります自動運転の実証実験を行っておりましたが、のちに全線で見られるようになっておりまして、本格採用へと至っております。その専用車両には、自動運転専用に改造しました画像のZG53**編成が使用されております。やはり、勾配の少ないこの路線でもありますし、蓄電池電車でもありますので、こういった運行には最適ではないかとも思います。
 
 (ZG5306編成)
 
 (ZG5308編成)
 
 (運転台)~中央の丸ボタンがスタートスイッチになります


 さて、今回ご紹介しますのは、香椎線で運行されておりましたキハ40系気動車には側面にLED行先表示機が装備されておりまして、行先を出す姿が見られておりました。今回は、残念ながら見られなくなりましたそのLED行先に関しまして皆様にご紹介してまいります。


 このLED行先表示器は、平成22年頃に取り付けられたものでありまして、各車先頭から見まして進行方向右側の1箇所にのみ行先表示器が設けられております。ちなみに、JR九州のキハ40系気動車の車両では同じ直方車両センターの日田彦山運用・唐津車両センター所属車で幕式の行先が装備されておりますが、それとともにこのLED行先表示器装備車が存在しております。
 
 この行先に関しましては、香椎線(西戸崎雁の巣香椎宇美博多)以外にも回送試運転と言った行先はあったようでしたが、この車自体は香椎線のみしか使用されない事を前提としておりましたので、おそらくは他の行先に関しましては設けられてはいなかったようでもあります。


 そんな行先表示機の位置でありますが、「行先」と書かれました橙色のシールがありませんでしたら、以下画像からではどこにあるのかはわかりにくいのではないかと思います。実際、以下画像の場合におきましては、手前のドアから2番目の所にあります小さなサッシ窓の所にLED行先表示機が装備されておりますが、見た目からもわかりにくい印象さえも感じさせられます。
 
 こちらの場合は、上の画像・以下画像にありますように行先表示機の位置の部分に「行先」と書かれました橙色のシールが貼られている場合ではありますが、こうして見ましてもわからない方のためにわかりやすさを出しているようでもあります。実際に、わかりにくいと言う考えの方も多かったでしょうから、そう言った事から設けられている訳でもありますので。
 
 (表示点灯時)~西戸崎行き


 私自身も、香椎線のキハ40系気動車に関しましては時々利用しておりますが、シールがなかった頃はやはり位置はわかりにくかったです。しかも、行先表示も進行方向右側1箇所にしか付いていない事もありまして、例えばキハ47形気動車2両で運行されている場合なら前の車両1箇所にしか付いていない事もありまして、シールがなかったらよりわかりにくかった事も言えるのではないでしょうか。


 それにしても、ここまでするくらいなら唐津車両センターや直方車両センター(直方運用)所属車みたいに前部の方向幕で出すと言う方法はなかったのかな?と思う所ではあります。
 
 それでも、側面行先の方がいいのではと言う印象もある訳ですが、行先が小さいゆえにわかりにくかった事もありましてこのようなシールまで貼り付けられていた訳でしょうから、それならば1両に対しまして左右に行先表示機を付けていれば良かったのでは?とも思ってしまいますし、JR西日本所有車のように側面にLED行先表示機を取り付けていれば尚の事よかったのでは?とも思う所ではなかったでしょうか。
 
 
 今回は、香椎線で運行されていたキハ40系気動車にあった、「行先」表示による分かりやすい対策と称してご紹介しましたが、現在博多運用に工場控え車や団体用などとして残されております、定期運用には使用されていないキハ40 2037(画像)及びキハ40 2053で現在も残されている以外は、残念ながら廃車・転属されました車両ではこの表示器は撤去されておりますので、表示器が稼働している時の姿も見られなくなっております。けれども、このように存在していた訳ではありますので、実際にそう言った表示器の形が見られていた事は、姿を消しても今後も記憶に残していただきたい所ではあります。