NO.2834 三菱エアロキング健在時平成26年撮影、西鉄バス「はかた号」新宿高速BT発着時の姿 | コウさんのコウ通大百科 PART3

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(平成24年1月〜平成30年3月の記事はPART2の内容です)

 
 日本最長距離を誇ります、福岡・北九州~東京線「はかた号」は、福岡~東京間を約14時間30分で運行されている高速路線バスでありまして、西鉄バスの単独で運行されております。
 
 当初は、東京側の京王バスも運行を担当しておりまして、福岡側が天神バスセンター(→天神高速バスターミナル)発・博多駅交通センター(→博多バスターミナル)経由でありましたが、現在は西鉄バス一社運行で博多バスターミナル発・天神高速バスターミナル経由に、運行区間も、当初が中央自動車道経由でもありましたが、後に東名高速道路→新東名高速道路に経由を変えておりまして、それによりまして時間短縮も図っております。
 
 使用車両には、上の画像・以下画像にもあります三菱エアロクィーン(画像1・0001 画像2・0002、いずれも2TG-MS06GP 画像3・4、0003(←0001)QRG-MS96VP)が使用されておりまして、この1台の車に個室型のプレミアムシート、独立3列シートのビジネスシートが設けられておりまして、これまでは後述の車両が使用されておりましたが、その後述の車両のノウハウを生かした車両である事が伺えてもいます。
 
 (0003・0004は現在は予備車となっております)
 
 
 さて、以下の画像にもありますように、平成28年には東京側で新宿駅の所に新たに設けられましたバスターミナルでもありますバスタ新宿を発着地として運行されておりまして、実際に上の画像でも発車する姿をご紹介しております。このバスターミナルも、新宿周辺にありましたバスターミナル・バス乗場を集約しましたバスターミナルでもありますので、この存在は大きいとも言えるのではないかとも思います。
 
 (平成29年撮影)
 
 (「はかた号」のサボ)~「バスタ新宿」がロゴデザインで見られます
 
 
 そして、今回ご紹介しますのは、平成26年に撮影しておりました、「はかた号」の「バスタ新宿」の前身であります新宿高速バスターミナル発着時の発車シーンの姿を皆様にご紹介してまいります。
 
 
 「新宿高速バスターミナル」は、京王バスをはじめとします京王グループを中心としました路線が発着しておりました高速バスターミナルでありまして、中央自動車道を経由して山梨・長野県を中心としました路線で運行されております「中央高速バス」が主に発着しておりました。
 
 
 当時発着していた路線には、富士急ハイランド・富士五湖・身延・岡谷・松本・白馬・駒ヶ根・飯田・名古屋と言った中央自動車道経由の路線や、上信越自動車道を経由します長野方面、さらに東名高速道路を経由します三島・静岡・浜松と言った東海方面、そして長距離の青森・弘前・酒田・石巻などと言った東北方面、京都・奈良・大阪・神戸などと言った関西方面、高松・丸亀・徳島・松山などと言った四国方面、そして福岡への九州方面が発着しておりました。
 
 以下が、この時新宿高速バスターミナルで収めておりました車たちであります。既に除籍・廃車となっている車もありますので、それだけ年月も経過している事も伺える所ではあります・・・。
 
 (「中央高速バス(諏訪・岡谷線)」、JRバス関東、H654-08401・三菱BKG-MS96JP)~現在は除籍?
 
 (東名高速道路経由「みしまコロッケ号」、富士急シテイバスM8506・日産デKL-RA552RBN)~現在は廃車
 
 (上信越道経由長野~新宿線、アルピコ交通12011・三菱QRG-MS96VP)
 
 (大阪線「カジュアル・ツィンクル号」、近鉄バス8501・日野KL-RU4FSEA)~現在同車は防長交通萩営業所所属
 
 
 そんな新宿高速バスターミナルのバス乗り場は、画像に見えますMY新宿第2ビルにあります1・2番ホーム、そして近くにあります26番ホームの3箇所にありまして、基本的に長距離路線はこの1・2番ホームより発着しておりました。
イメージ 2

 

 

 ちなみに、このホームの向かい側にはヨドバシカメラ(新宿西口本店)がありまして、画像からもわかりますように人通りも非常に多いのが特徴でありますし、今回のような夜間になりますと「ヨドバシカメラ」のネオンも非常に明るく感じられる場所でもありまして、そんな場所にバスターミナルが設けられておりました。尚、このターミナル周辺には警備員も配置されておりまして、歩行者が多いこのバスターミナルを発車時などに交通整理する姿も見る事ができてもいました。
イメージ 3
 
 
 画像は、新宿高速バスターミナルの乗車券カウンターであります。カウンターは1・2番ホームがあります建物の中にありまして、全国各地へ行かれる方への乗車券を発行されている姿が夜間まで見る事ができておりました。また、画像の場所と後述の場所の2箇所に待合室も設けられておりまして、こちらも夜間まで多くの方が待っている姿を見る事ができておりました。

 

 時刻表示は、画像のようにLED表示となっておりまして、全国各地への行先・時刻の姿が見る事ができておりました。それにしても、今回撮影時もほとんどの路線で満席を表します「×」の表示が多く見られておりまして、多くの方々がこのバスターミナルを利用していた姿が見られてもいました。

 

 

 新宿高速バスターミナルには、1・2番ホームがあります「MY新宿第2ビル」以外にも待合室が新宿110ビルの所にも設けられておりました。そこで、1階及び2階が待合スペースとして活用されておりまして、こちらも多くの方がバスを待たれている姿を見る事ができておりました。

 

 (1階)
 
 (2階)

 

 

 さて、先述の「中央高速バス」などとともに運行されておりましたのが、冒頭からご紹介しております西鉄バス運行の「はかた号」でありましたが、実は私自身この時には東京新宿の地で初めて見る事ができておりました。

 

 (入線時)

 

 (改札時)

 

 この時に使用されておりましたのは、三菱エアロキングの博多営業所所属0002(→その後0004・三菱BKG-MU66JS)でありまして、当時は0001(→その後0003)とともに交互に使用されておりまして、ダブルデッカーでもありますので、多くの方々が利用できてもいました。尚、撮影時は上の画像にあります表示からもわかりますように、「×」で表わされましたように満席となっておりまして、多くの方々が福岡方面へ行かれる方の姿がありました。

 

 

 それにしても、これまで私自身も福岡側でも見ておりましたが、東京側の新宿での姿はこの時自身初めて収めておりましたので、見ていてこう言った所から発着しているんだと実感していたほどでした。それだけ多くの方が乗車している姿がありましたので、それほどこの「はかた号」で東京~福岡への利用も多い事さえも実感するほどでしたし、ダブルデッカーでもありましたので堂々としている所が良かったのかなと思う所ではありました。

 

 

 さて、時刻は21時になりまして、「はかた号」が福岡へ向けて約14時間の旅がスタートしました。先述のように警備員が途中の交差点へ誘導しながら「はかた号」の大きな車体は待合室があります「新宿110ビル」の所を左折しまして、新宿駅方面へさらに進む事になります。

 

 (警備員が誘導)

 

 (「新宿110ビル」の所で左折)

 

 (さらに左折して新宿駅方面へ)
 
 
 その後、ご紹介しておりますように平成28年に新宿高速バスターミナルからバスタ新宿へバス乗場が変わっておりまして、かつてのバスターミナルは向かいの「ヨドバシカメラ」の別館として、スマートフォン販売やアウトレット販売コーナーへ姿を変えております。
 
 また、隣に存在しました上の画像でもご紹介しました「新宿110ビル」のかつての待合室も「りそな銀行」のATMなどの施設に姿を変えておりまして、新宿高速バスターミナルの待合室であった部分も新たな形に再利用されております。
 
 
 そして、西鉄バスのダブルデッカーこと三菱エアロキングに関しましても、平成26年12月に上の画像の三菱エアロクィーンに変わっておりまして、東京で撮影しておりました0002は0004に改番しまして、長らくイベントなどでその姿が見られておりましたが、その後廃車されております。尚、相方の0001(→0003)は令和元年にさせぼバスに移籍しまして、させぼバスで貸切車として使用されております。
 
 (させぼバス・C021(元西鉄バス0003))

 

 

 今回は、「バスタ新宿」の前身であります「新宿高速バスターミナル」発着時代の「はかた号」の姿をご紹介しましたが、先述のように「中央高速バス」を含め全国各地へ運行されておりましたので、そう広くない中でも重要なバスターミナルであった事が伺えておりましたし、この当時使用されておりましたダブルデッカーこと三菱エアロキングや撮影した車も姿を消した車もありますので、時代の変化を感じさせられる所でもあります。この時私自身も初訪問でもありましたが、今も印象に残る所ではありますが、かつてこうしたバスターミナルがこの東京新宿の地で存在していた事を存じていただければと思います。