NO.2833 「大動脈」と言われるほど多く運行、平成26年撮影、東海道線貨物列車 in 山科駅 | コウさんのコウ通大百科 PART3

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(平成24年1月〜平成30年3月の記事はPART2の内容です)

 

 タイトルにもありますように、東海道線と言いますと、各地におきまして旅客列車も多く運行されておりますが、それとともに貨物列車も多く運行されておりまして、まさに「日本の貨物の大動脈」と言われるだけある路線でもあります。

 

 実際に、主に運行されております東京貨物ターミナル~吹田貨物ターミナル・安治川口間など、貨物列車ならぬ「貨物電車(M250系電車)までも運行されているのに加えまして、私が住みます九州方面へも東京貨物ターミナル~福岡貨物ターミナル間をはじめとしまして各地へ向けて多くの貨物列車が東海道線を通過しておりまして、その姿は後述のダイヤグラムを見ましたらわかるのではないかとももいます。

 

 実際に、以下画像は関西圏を通過します貨物列車のダイヤグラムでありますが(JR貨物時刻表より)、深夜3時台から早朝7時台にかけまして、多くの貨物列車が網の目のように運行されているのがわかります。こういった姿を見ますと、西日本方面にはその時間帯に多くの列車が運行されている事が見ていてわかるのではないかと思います。
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 そんな網の目のダイヤグラムの末端にあたります早朝6時台に関西圏を運行します貨物列車の姿を、私自身も過去の訪問時に収めておりました。今回は、その早朝6時台に収める事ができました6本、そして朝9時台に収める事ができておりました1本の計7本の貨物列車に関しまして皆様にご紹介してまいります。尚、これはあくまでも撮影当時のダイヤ・運行でもありますので、現在と異なる部分がある事はご了承いただきたいと思います。

 

 

 この時撮影を行っておりました駅は、上の画像にあります京都駅の隣駅であります京都市の山科駅でありまして、9年前の平成26年に訪問していた画像からご紹介させていただきます。この駅は、湖西線の分岐駅でもありまして、東海道・山陽線(「京都線」・「神戸線」)及び、京都駅へ乗り入れます湖西線・北陸線・草津線の列車も運行されております。

 

 この当時には、去る3月改正で運行を終了しました113系電車・117系電車の姿も見る事ができておりまして、国鉄時代から関西圏の中心となっていた電車が堂々と活躍する姿が見られておりました。

 

 (113系電車)

 

 (117系電車)~新快速カラー

 

 もちろん、JR化後に登場しました電車の姿も見る事・収める事ができておりました。画像の223系・225系各電車も東海道線(「京都線」)・湖西線で活躍する電車でありますが、やはり国鉄型の車両に比べますと見た目も違うかなと言う印象でしょうか。

 

 (223系電車)

 

 (225系電車)

 

 

 さて、この山科駅は2面2線の線路配置ではありますが、それとともに外側にも通過用の線路が設けられておりまして、下り線では東海道線の貨物・旅客列車が、上り線では東海道線・湖西線の貨物・旅客列車がそれぞれ通過できるようになっているのも特徴であります。

 

 (ホーム隣の線路が下り通過線)

 

 (上り通過線を通る117系電車)

 

 

 ここからは、収めておりました貨物列車に関しましてご紹介してまいります。まずは、この日EF66 108号機牽引でありました、東京貨物ターミナル→東福山間で運行されておりました67レであります。この列車は6時10分頃に山科駅を通過して行きます。

 

 この列車は、吹田機関区のEF66形電気機関車が牽引する列車でありまして、牽引する両数も20両で運行されておりまして、この日のコンテナは7割ほどは埋まっておりまして、普段から需要が高い事は伺う事ができておりました。ちなみに、画像の108号機は現在は残念ながら廃車になっておりまして、100番台の1次車(101~108)はこの車を含めまして全廃へと至っております。
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 次は、山科駅の上り通過線を通過しておりました、EF200-2号機牽引によります、福岡貨物ターミナル→名古屋貨物ターミナル間で運行されておりました1064レであります。

 

 本来この列車は、早朝5時台にこの山科駅を通過しますが、この撮影時は約1時間ほど遅れての運行でありましたので正直ラッキーでもありました。私も、最初貨物時刻表では記載されていない時間でありましたので、後で調べてみましてこの列車であった事がわかったほどでした。

 

 この列車は、上の画像にもありますように、現在は全廃となりました吹田機関区のEF200形電気機関車の牽引であります。加えまして、積載コンテナには西濃運輸のコンテナや、日本フレートライナーの私有コンテナが多く見られておりまして、その分福岡地区~東海地方への宅配便利用者の荷物も積載されている事も伺う事ができておりました。

 

 

 次は、下り通過線を通過中のEF210-16号機牽引によります、東京貨物ターミナル→福岡貨物ターミナル間で運行されておりました1051レであります。

 

 この1051レと言いますと、これまでも当ブログでもご紹介しておりますように、宅配事業者のコンテナも積載されておりまして、この日は「宅急便」でおなじみのヤマト運輸、そして3色の目立つコンテナでおなじみのランテックのコンテナも7個積載されておりまして、関東~九州間の運行で見られていた事が伺わせておりました。

 

 所でこの時は、ランテックのコンテナ以降で空きのコンテナが多く見られておりまして、最後部に3個の「JRF」コンテナが見られる程度でありました。と言いますのも、この日が月曜日でありまして、日曜日に発送した貨物自体もこの時少なかった事が伺える姿でもありました。

 

 

 次は、同じく下り通過線を通過中のEF66 116号機牽引によります、越谷貨物ターミナル→福岡貨物ターミナル間で運行されておりました1053レであります。

 

 この列車は、この当時は吹田機関区のEF66形電気機関車が運行を担当していた列車でありますが、この日のコンテナ数も画像のように4割ほどとそれほど多くはなく、しかも以下画像のように後6両が「空コン」状態でありましたので、この日のコンテナ利用はそう多くはなかった事が伺えました。尚、この列車はこの後福岡貨物ターミナルに19時50分頃に着く事になりますが、さらに13時間も走り続けないといけないのは、在来線ゆえ仕方がない所ではないかとも思う所でしょうか。

 

 

 次は、上り通過線を通過中のEF210-10号機牽引によります福岡貨物ターミナル→宇都宮貨物ターミナル間で運行されておりました8052レであります。

 

 この列車は、本来は臨時高速貨物列車でありますが、この日は運行日であったようです。また、この列車自体も福岡貨物ターミナルを前日のお昼に出ておりますが、宇都宮貨物ターミナルには翌日の夜に着く列車でしたので、実質29時間もかけて運行されている列車でありました。尚、この日はコンテナも3割ほどしか積載されておらず、この日のコンテナ利用はそれほど多くなかった事が伺えておりました。

 

 

 そして、下り通過線を通過中のEF210-122号機牽引によります仙台貨物ターミナル→安治川口間で運行されておりました1081レであります。

 

 この列車は、黒磯駅より安治川口駅までを新鶴見機関区のEF210形電気機関車がロングランで運行されている列車であります。それにしても、この当時もEF210形電気機関車の割合もだいぶ増えたなと実感するほどでしたが、現在も導入されておりますので、それほど一番の存在ではある事が伺えるでしょうか。そう考えますと、国鉄型の車両が減ってしまっている事はわからなくはないでしょうか。

 

 この日の積載は、約5割ほどでした。それでも編成の前後にコンテナが積載されておりますので、積載されていない車両も数両ほどでありました。

 

 

 ここまで早朝6時台に撮影していたものでしたが、それほど運行されている事が多い事が伺えたのではないかと思います。そしてこれからご紹介します最後の列車に関しましてはその約3時間後に同駅におきまして撮影したものでありました。

 

 

 それが、下り通過線を通過中のEF210-101号機牽引によります東京貨物ターミナル→福岡貨物ターミナル間で運行されておりました1055レであります。

 

 この日の牽引機は岡山機関区所属の100番台のトップナンバーでありましたが、それとともに特筆する所が、この日は編成全てが「空コン」の状態、通称「フレームライナー」で東京貨物ターミナル→福岡貨物ターミナル間を運行していた事です。この列車自体も、本来はコンテナが必ず積載してあるのが普通なだけに、このような姿は久しぶりに見たとはいえ、やはり寂しい印象でもありました。実は先述の1051レで述べましたようにこの撮影日は月曜日で、本来は運休日でもありましたが、貨車も福岡へ回送するという流れではなかったでしょうか?

 

 

 今回は、平成26年の京都訪問時におきまして山科駅で撮影しました東海道線貨物列車に関しましてご紹介しましたが、早朝の時間帯とは言え1時間の間に6本の列車を見る事ができた事は、上の画像のダイヤグラムにもありますように多くの貨物列車が設定されている訳ですのでその分需要が高い事も伺えるのではないかと思いますし、タイトルでもありますように多くの貨物列車が運行されている所からも「大動脈」である事もわかる姿ではなかったかとも思います。とにかく、実際にそのように多く運行されている訳でもありますので、これからも配送を待つ事になります顧客の方々のために安全に運行していただきたいものです。


 (注)本文にありますように、列車番号・時刻は撮影当時のものです。