番外 鋼製車両全21編成離脱・各地に疎開しています、415系電車疎開先まとめ&荒木駅疎開車両紹介 | コウさんのコウ通大百科 PART3

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(平成24年1月〜平成30年3月の記事はPART2の内容です)

 

 当ブログでもこれまでもご紹介しておりますように、去る9月23日のダイヤ改正をもって、九州内で運行されておりました415系電車の鋼製車(100・500番台)が全車運用を離脱しておりまして、現在九州各地に疎開留置された姿を見る事ができております。

 

 改正前まで運行されておりました415系電車の鋼製車は、大分車両センターに16編成64両、鹿児島車両センターに5編成20両がそれぞれ所属しておりましたが、今回の改正でこれら全車が運用を離脱するに至っております。

 

 これは、西九州新幹線開業に伴いまして電車の余剰が発生しておりまして、さらに九州各線では特に鹿児島線を中心に減便・減車も多く見られておりまして、その結果813系電車が大分地区の運用にも数運用が入る事にもなりまして、それだけ多くの415系電車鋼製車の運用離脱へと至らせております。

 

 私自身も、これまでも各地で収めておりましたが、中でも現在は江北駅に改称されております肥前山口駅には構内に留置する車両も見られておりましたので、撮影する度に様々な姿を収める事ができておりました。それだけ見る機会も多かった事が伺わせておりますが、それだけ活躍の場でもあった事には間違いなかったでしょうか。

 

 (画像1・2、Fo520編成)

 (Fo123編成)

 

 

 そんなこの415系電車は現在は以下の所に疎開留置されておりまして、今後あるでありましょう、小倉車両センターへの「呼び出し」を待つ事にもなります。ただ、合計84両もの離脱車両ですし、他の離脱車もありますので、さすがに一気に解体とまでは行きにくいようではあります。

 

 門司駅構内 Fo117・Fo118・Fo122・Fo520

 門司港駅構内 Fo112・Fo119・Fk513

 柳ヶ浦駅構内 Fo103・Fo123

 津久見駅構内 Fo120・Fo124

 荒木駅構内 Fo105・Fk514

 熊本車両センター Fo106・Fo108・Fo110・Fo111・Fo126

 鹿児島車両センター Fk515・Fk516・Fk517

 

 (Fo117編成)~現在は門司駅に留置

 

 (Fo120編成)~現在は津久見駅に留置

 

 (Fo106編成)~現在は熊本車両センターに留置

 

 (Fo110編成(左))~現在は熊本車両センターに留置

 

 この留置車の中には、9月22日の連結相手同士であった編成も見られております。実際にFo106編成+Fo110編成は9月22日に門司港発鳥栖行き147M→鳥栖発肥前山口行き2875M→肥前山口発博多行き2884Mで運行されておりましたが、このまま熊本車両センターへ回送、現在構内に疎開留置されております。

 

 

 さて、このように九州各地に疎開留置されております415系電車鋼製車でありますが、このうち久留米市の荒木駅に留置されております編成をこのほど収める事ができておりました。今回ここからはその疎開留置の姿を皆様にご紹介してまいります。

 

 

 上の表にもありましたように、この荒木駅にも2編成が留置されておりまして、労をねぎらったような姿が見られております。しかも、大分車両センターではなく鹿児島車両センターの車両も留置されておりまして、この疎開回送も地理上では熊本経由で向かうのが一番ではありますが、区間に肥薩おれんじ鉄道が入る事にもなりますので、そう言った事から宮崎・大分経由での回送となる事から、かなりの遠回りをしての回送となっていた事が伺わせております。

 

 

 では、これら2編成をご紹介します。まずはFo105編成であります。

 

 Fo105編成は、昭和53年に日立製作所で製造、新製配置は南福岡電車区(当時)、昭和60年に大分運転所、その後再び南福岡電車区→南福岡車両区→門司港運転区→小倉総合車両センター門司港駐在→大分車両センターと所属を変えておりまして、鹿児島線・日豊線・長崎線・佐世保線でも活躍する姿が見られておりました。

 

 そんなこのFo105編成には「立入禁止」の貼り紙が見えておりまして、盗難防止の柵が取られております。また、画像はありませんが、ドアには南京錠もかけられておりまして、防犯対策が取られている姿も見られておりました。

 

 その防犯対策の一つに上げられておりますのが方向幕ではないかと思いますが、その方向幕は撤去されておりまして、紙が表示器の中で塞いであるのがわかります。これからもわかりますように、幕を抜いてある事で盗難防止に一役買っている事がお分かりいただけるのではないかと思います。

 

 (前面)

 

 (側面行先)

 

 

 一方、後方4両が鹿児島車両センター所属でもありました、Fk514編成であります。

 

 Fk514編成は、昭和60年開催されました「科学万博」に合わせて導入されたものでありまして、新製配置は勝田電車区(現・勝田車両センター)でありました。「科学万博」終了後、他の500番台4編成とともに九州に渡りまして、南風岡電車区に転属となりまして、鹿児島線などで運行されておりましたが、平成19年に鹿児島総合車両所(当時)に転属、鹿児島線・日豊線の鹿児島地区で活躍しておりました。

 

 こちらも、同様に方向幕が撤去されておりまして、そこを紙で塞いでおりました。やはり盗難防止である事を思いますと致し方ない所ではありますが、それとともにもう走らないのかと言う思いさえも込み上げてしまうほどの姿でもあります・・・。

 

 

 これら編成は、実際に連結されておりまして、恐らくは大分車両センターで組成されたものではないかとは思われますが、ここに来て鹿児島車両センターの車と大分車両センターの車との併結姿が見られていると言うのも正直複雑さも感じさせられます。やはり、定期列車や臨時列車としての運行されている時ならばよかったのですが、それが疎開のためと言うのも残念な一面でもあるようにも思います。

 

 

 今回は、鹿児島線荒木駅に疎開されております415系電車に関しましてご紹介しましたが、やはり活躍姿が見られなくなると言うのは本当に悲しいものであります。しかも、段階的に離脱するならばわかりますが、それが鋼製車両全車でもありますので、正直大胆さは否めない所ではあります。確かに100番台に関しましては40年を経過しておりますのでわからなくはない所ではありますが、それでも「国鉄型」が消えて行くのも正直複雑でしょうか。とにかく、全編成ともいつ呼び出しがあるかわかりませんが、まずはこれら415系電車の離脱車両にお疲れさんと言いたいと思います。