番外 使用されている車両は小型車両がメインです、産交バスが運行する、熊本県小国地区の路線バスの姿 | コウさんのコウ通大百科 PART3

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鉄道・バスを中心としました記事を毎日更新しています。
(平成24年1月〜平成30年3月の記事はPART2の内容です)
令和6年10月記事より更新は夜間から朝に変更しています。

 

 当ブログでは、NO.2757・NO.2758の2回に分けまして、旧国鉄宮原線廃線跡探訪をご紹介してまいりました。

 

 この旧宮原線は、豊後森~恵良~肥後小国間で結んでいた鉄道路線でありましたが、運行本数もわずか6往復(全区間運行は4往復)ととそう多くなく、昼間は土曜日を除きまして運行されておりませんでした。やはり、運行区間自体が元々人口がそう多くはない山中を県境を走る路線であった事や、「盲腸線」であった事が原因であったようですが、そう言った事もありまして、昭和59年11月に廃止されております。

 

 廃止後は、旧肥前小国駅跡の一部は「道の駅小国 ゆうステーション」に変化しておりまして、上の画像1のような全体を鏡で覆ったような造りの建物が設けられましたし、周辺にも複数の店舗も見られておりまして、駅周辺も大きく変わっております。尚、かつてのホーム跡に関しましては「ゆうステーション」南側で見る事もできております。

 

 (かつてのホーム跡)

 

 

 そんな「ゆうステーション」では、現在は福岡~黒川線の高速路線バス(九州産交バス・日田バス運行)が停車するようになっておりますし、他にもこれからご紹介しますような路線バスが産交バス運行などで見る事ができております。

 

 (日田バス402号・いすゞQRG-RU1ASCJ)~福岡~黒川線運行時

 

 

 さて、今回ご紹介しますのは、その小国地区の路線バスに関しまして、その「ゆうステーション」を中心とした形で皆様にご紹介してまいります。

 

 

 画像が「ゆうステーション」内にありますゆうステーションバス停であります。ここからは先述のように高速路線バス福岡~黒川線や、産交バスの小国地区の路線バスも発着しております。

 

 

 画像が小国地区の路線図、その下の画像が小国地区の路線案内(赤〇部分)であります(産交バスHPより引用)。最も運行されておりますのが、阿蘇駅前~内牧温泉~大観峰入口~ゆうステーション間の路線、さらにゆうステーション~杖立間の路線などがある事がお分かりいただけます。

 

 (赤〇部分が小国地区の路線案内)

 

 

 この中で特筆するのが小国地区の循環バスであります「ぐる~とバス」であります。このバスは黒川温泉~白川温泉~満願寺~南小国役場などを結ぶ循環バスでありまして、画像の日野リエッセ(熊本200か・217、KK-RX4JFEA)などが使用されておりまして、上の路線図からもわかりますように温泉地も結ぶ路線バスとしても運行されております。

 

 

 ただ、これら路線も運行本数は多くはなく、もっとも多い杖立方面でも平日9往復ほど、「ぐる~とバス」も左回り・右回り合わせましても7本程度であります。それほど沿線の過疎化も伺わせる所でもありますし、使用車両も小型車両メインでもありますので、正直分からなくもない姿でもありましょうか。

 

 

 尚、このゆうステーションからは肥後大津駅南口へ「小国郷ライナー」と言う直行便も産交バスで2往復運行されておりました。しかし、令和3年に利用客の低迷で産交バスから別の事業者(津埜運送)に変更されておりまして、使用車両もトヨタハイエースによる運行となっておりまして、「コミュニテイバス」と言う形でも運行されております。

 

 

 場所は変わりまして、こちらが小国地区のバス拠点「小国産交」であります。ここは元々は産交バス小国営業所でありましたが、令和3年に産交バスの営業所としては廃止されているそうでありまして、現在は阿蘇営業所小国車庫として所属車両とともに存在しております。

 

 実際に、車両の姿を見ますと小型車両の姿が多く見られておりまして、小国地区のメインが小型車両である事が伺わせております。以前は中型車両も所属してはいたそうですが、それほど利用者が少ない事を思いますと、小型車両メインも致し方ない所ではないかとも思う所ではあります。

 

 (熊本200か・135、日野KK-RX4JFEA)

 

 そんな小型メインの中で1台のみ目立つ車両がこの時ありました。それが画像のいすゞガーラ(熊本200か10-73、KC-LV781R1)でありましたが、この日は湯布院行きの「九州横断バス」に入っていたのでしょうか(現在日帰りで戻る事ができます8号が運休のため折り返す事ができない事から滞泊もあると思われるため)?

 

 尚、九州産交バス運行の福岡~黒川線に使用されております車もこの地で滞泊しまして、翌日の運行に入るようになっているようであります。やはり、熊本まで回送しようにも距離もありますし、冬季になりましたらより行きにくくある場合もありますのでわからなくはない所ではあります。

 

 (熊本200か・・60、三菱KC-MS829P)

 

 

 今回は、産交バスが運行します小国地区の路線バスの姿に関しましてご紹介しましたが、タイトルなどにもありますように使用車両も小型車両がメインでもありますので、利用者がそう多くはないと思われる事を思いますとわからなくはない所ではあります。それでも利用者の足となっている部分には変わりはありませんし、時間を選んで利用者れている方々も見られている事を思いますと必要な存在である事には間違いないのではないでしょうか。とにかく現状を思いますと正直致し方ない所ではありますが、観光地を通る訳ではありますので、更なる利用を望みたい所ではあります。