番外 工事運休区間は代行バスも運行されていました、平成22年12月8日唐津線列車運休時見られた姿 | コウさんのコウ通大百科 PART3

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(平成24年1月〜平成30年3月の記事はPART2の内容です)

 
 これまでも当ブログでもご紹介しておりますが、西唐津~唐津~久保田(~佐賀)間で存在しておりますJR唐津線は、基本的にキハ40系気動車(キハ47形)とキハ125形気動車で運行されておりまして、基本的に2両編成によりますワンマンで運行される時あれば、1両編成や画像の3両編成、そして最高は4両編成での姿も見られております。
 
 そんなこの路線は、唐津炭田から採掘されました石炭積み出しを行っていた事から、今から124年前の明治31年(1898年)に山本~妙見(現・西唐津)~旧大島間が開業したのが始まりでありまして、その後119年前の明治36年に全線開通した路線でありまして、100年以上経過している事もありまして老舗の路線となっている事も伺わせております。
 
 
 けれども、全線開通から100年以上経過している事もありまして、各所に痛みも見られております。そのため、夜間には保線を行っている姿が各地で見られておりまして、画像の「マルタイ」こと「マルチプルタイタンパー」と呼ばれます工事車両が稼働する姿が見られております。
 
 (山本駅にて、ここは旧岸嶽支線のホームでもあった所でもあります)
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 そして、年に一度日中にも列車を運休させまして保線工事が行われる事もありまして、今年は去る10月に日中の列車を運休させております。尚、予告の際には画像のポスターで掲示されておりますし、運休となりましても代行バスは運行される事はありませんので、それ以外の交通機関であります一般路線バス(昭和自動車(昭和バス)運行の路線バス)を利用するようになります。
 
 (令和2年5月の運休案内ポスター)
 
 (昭和バス、路線バス)
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 さて、今回皆様にご紹介しますのは、最初の日中運休を行いました平成22年の運休時の模様を皆様にご紹介してまいります。この時は、以下画像のポスターや後述のように代行バスも運行されておりまして、今では見られない姿が見られておりました。
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 この運休・日中の保線工事は、平成22年の12月8日に行われておりまして、運休列車は下り4本、上り5本の計9本でありまして、西唐津~山本、多久~佐賀間には特別ダイヤを設定の上、山本~多久間にはバスが代行する形となっておりまして、運休区間を利用されます乗客を裁く事となっておりました。

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 私自身も、この時は仕事のお昼休みを利用しまして、唐津線の列車運休時はどうなっているのかを見に行っておりましたが、まずは唐津駅へと足を運んでおりました。この時は唐津駅発12時39分発が発車前であり、駅の発車標もこのように表示されていました。尚、改札口の発車標も、その下の画像にもありますように、表示には工事のために時刻変更が行われていると言う案内も出ておりました。
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 (佐賀方面の部分にも工事の案内が見られます)
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 こうしてホームへとやってまいりました。ホームの発車標には「12:39 佐賀」と書かれておりましたが、編成両数は本来は2両編成でありましたが、この日は1両編成となっておりまして、最小編成で西唐津~山本間で運行される事をわかるような姿ではありました。
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 しばらくしますと、唐津運輸センター(当時)のキハ125形気動車1両編成(125-5)がやってまいりました。この車の行先表示は「佐賀」ともなっておりまして、途中山本駅までしか運行されないとは言いましても、最終的には乗り換えを生じましても佐賀駅までは行く訳ではありますので、正直そう思いますと納得かなとも思う所ではありました。

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 ちなみに、このキハ125形気動車は、現在の唐津車両センター所属車のうち、元から所属しておりました2~6に関しましては「山本」の行先も存在しておりますが、やはり途中バス代行であれども、佐賀行きである事には変わりない訳ですので、あえて「佐賀」と表示していたのではないでしょうか。それにしても、「佐賀」と表示してあっても行けないのは、何とも残念な上に工事区間運休ですから仕方ないようにも感じさせられます。

 

 

 この後は、私は車で山本駅にも先回りで足を運びました。駅に着きますと、駅に隣接します保線施設では、PC枕木が積んでありましたが、しばらくしますとトラックが入ってきまして、後にその枕木を積んでいきました。
 
 (山本駅、駅舎)
 
 (保線施設)
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 この時には、代行バスとしましてジェイアール九州バス(当時)の姿が見られておりまして、しかも、この車はこの年の頭に嬉野支店に導入されましたいすゞエルガノンステップバス(521-09607・PKG-LV234N2)でありました。私自身、地元のバス会社(昭和自動車)が代行を運行するのかと思ってましたおりましたが、ジェイアール九州バスが担当するとは、まさにJRつながりとしていいのではないかとも思う所ではありました。

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 このLEDの行先では、「鉄道代行」と表示されておりまして、まさに先述のようにJRのつながりを見せているような姿でありました。私自身もこういった形では初めてでもありましたので、まさにレアな姿を収めたなとも思ったほどでした。

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 (側面)
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 こうして、12時50分頃に唐津駅からの列車はやってきました。しかも、到着したホームは普段は唐津線の唐津方面のホームである1番ホームでもありました。
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 尚、唐津駅方面からの1番ホームの列車停車は、平成4年頃に佐賀行きの列車で夕方1本存在してもいましたが、現在は2番ホームに全列車停車するようになっておりましたので、実に懐かしい姿でもありました(ちなみに現在も1番ホーム側にも上り(佐賀方面)出発信号機はあります)。尚、このあとこの列車は、13時28分発で西唐津駅に戻る事にもなります。
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 (この後折り返して西唐津駅へと戻ります)
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 そして、列車の乗客は山本駅前に駐車しておりましたジェイアール九州バスの代行バスに乗り換えまして、到着から数分後に山本駅を発車していきました。この当時は、この唐津の地でこう言ったノンステップバス自体見る事がありませんでしたので、ジェイアール九州バスの車であった事もありまして、非常に珍しい姿を収めていたなとも思ったほどでもありました。
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 その後は、唐津線では日中に列車を運休させての工事が行われてはおりますが、平成23年以降はJR九州バスなどの代行バスを使いましての運行は行われておらず、工事のために代行バスが使用された例はこの平成22年のみとなっております。やはり、並行しまして昭和バスの路線バスも存在しておりますので、となりますとわざわざ代行バスも必要ないのでは?と言う判断でもあったようでもあります。
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 ご紹介しましたように、今思いますとこの姿は貴重な姿ではなかったかと思います。何と言いましても、翌年以降はこういった代行バスは運行されておりませんので、こういったJR九州バスの車両が乗り入れると言った事が珍しくも思う所ではないでしょうか。それよりも、一時的であるとはいえ工事を行うために鉄道を運休しないといけない時もあると言うのはまさに閑散線区ならではの事ではないかとも思いますが、とにかくこれに関しましてはいつまでも安全に運行するためのものでもありますので、ご理解いただきたいと思う所でありますし、工事の日に利用されます際には運休もある事を気を付けていただきたいとも思います。
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