NO.2664 西鉄バス北九州高速営業所「福北ライン」専用車両全公開(前編、三菱エアロエース編) | コウさんのコウ通大百科 PART3

コウさんのコウ通大百科 PART3

在住する九州を中心に、鉄道・バスを中心としました記事を毎日更新しております。
(平成24年1月〜平成30年3月の記事はPART2の内容です)

 

 西鉄バスが運行しております、福岡~北九州線「福北ライン」は、基本福岡市の天神高速バスターミナルから、北九州市の砂津チャチャタウンへ運行されている高速路線バスでありまして、3つの経由地をもとにして運行されている事はご覧の皆様もご存知の方もいらっしゃるのではないかと思います。

 

 その系統は、九州自動車道小倉南インターから中谷・徳力地区を経て運行されております「なかたに号」、九州自動車道八幡インターから北九州都市高速道路を経由しまして黒崎(引野口)を経て運行されております「ひきの号」、そして同じく黒崎(引野口)から八幡地区の中央町(中央二丁目)、さらに到津地区を経て運行されております「いとうづ号」がありまして、基本これらの経由地を経て運行されている系統が存在しておりまして、それぞれ多くの本数で運行されております。

 

 さらに、松山・小倉フェリーの発着に合わせて、早朝天神高速バスターミナル、夕刻小倉港へ運行されている系統や、「なかたに号」の区間から博多バスターミナル・福岡空港国際線を発着する系統や、このほどオープンしました「ジ・アウトレット北九州」への系統も引野口・中央二丁目経由で存在しておりまして、「福北ライン」も細かく見ますと3系統以外の系統も存在している事が伺う事ができております。

 

 (「なかたに号」に存在する小倉港系統、3019・三菱QTG-MS96VP)~砂津へは行きません

 

 

 さて、今回と次回2回にわたりましてご紹介しますのは、「福北ライン」を運行します北九州高速営業所に所属しております「福北ライン」専用車を数台を除き収めておりました。前編であります今回は、三菱エアロエースに限りまして皆様にご紹介してまいります。

 

 

 現在の「福北ライン」専用車は、北九州高速営業所・博多営業所とも全て純正車両で運行されておりまして、これまで存在しておりました西日本車体工業架装車によります車両は運行されておりません。したがって、これまで「福北ライン」で見る事ができておりましたB型高速車(B高車)は姿を消しておりまして、今回ご紹介します三菱エアロエース・日野セレガ・いすゞガーラのいわゆる純正ハイデッカー車両のみで運行されております(但し、西鉄バス北九州が運行します福岡~北九州間の臨時バスは除きます)。

 

 (9695・日産デPKG-RA274TAN)~令和2年撮影、現在は門司第二営業所に所属、福岡~下関線「ふくふく天神号」用

 

 これら車には、コンセントもしくはUSBポート、そしてWi-Fi「Kyushu Bus Network Free Wi-Fi」も導入されておりまして、西鉄高速バスが進めてきておりましたサービスの一環として導入されております。特にWi-Fiに関しましては、令和2年度に導入されましたが、ちょうど「新型コロナウイルス」によりまして導入が延期されるかと思われましたが、予定通り導入へと至っております。

 

 (コンセント)

 

 (USBポート)

 

 

 では、ここからは「福北ライン」用に運行されております三菱エアロエースをご紹介してまいりますが、まずは平成25年に導入されました3台(いずれもQRG-MS96VP)からご紹介します。

 

 (4724)

 

 (4725)

 

 (4726)

 

 これら3台は、最初に導入されまして、いずれも現在は福岡~筑豊地区間(現在飯塚第二営業所・田川第二営業所・西鉄バス筑豊直方支社各所属)で運行されておりますグループ(4701~4706)に遅れまして運用開始に至っておりまして、現在も「福北ライン」で運行されております。また、他に4720~4723も導入されておりましたが、これら3台も現在は福岡~筑豊地区間で運行されております。

 

 このタイプの車内です。この後QTG-規制車まで見られるタイプでありますが、車両自体が廉価版の車両でもありますので、座席もそれに合わせたタイプとなっております。ちなみに私個人的な感想ではありますが、シートは若干固いのが特徴でもあります・・・。

 

 

 次は、平成28年に導入されました5台であります。この間に平成26年・平成27年にも導入があっておりましたが、それ以外の営業所(佐賀・日田第二・博多)で導入されておりまして、北九州高速営業所への導入はありませんでした。尚、平成27年の導入からQTG-規制に変わっておりまして、形式もQTG-MS96VPとなっております。

 

 (3019)

 

 (3020)

 

 (3021)

 

 (3048)

 

 (3050)

 

 この年は、他に同じく「福北ライン」用として博多営業所に、福岡~佐賀線「わかくす号」向けに佐賀営業所に導入もされておりまして、前期・後期分けまして合計12台が導入されておりました。北九州高速営業所にはこの5台以外にも3046・3047も導入されておりまして、計7台の導入でありましたが、その2台は現在は飯塚第二営業所に転属しておりまして、「筑豊特急」で活躍する姿が見られております。

 

 

 次は、翌平成29年に導入されました3台(いずれもQTG-MS96VP)であります。この年からは毎年のように「福北ライン」向けに導入があっておりまして、先述のようにその分西工B高車が「福北ライン」から離れて行っております。

 

 (3156)

 

 (3157)

 

 (3158)

 

 この年は、同じく「福北ライン」として運行されております博多営業所にも2台(3153・3154)が導入されておりまして、結果計5台が導入されておりまして、この導入車からコンセントが標準装備となっております。ちなみに、これら5台の先代は西工S型架装高速車でありまして、そう言った先代を受け継ぎまして現在エアロエースの「新高速色」の高速車として、これら5台とも福岡~北九州線「福北ライン」として運行されております。

 

 

 次は、翌平成30年に導入されました2台をご紹介します。

 

 (3202)

 

 (3203)

 

 この2台は、エンジン排気量がこれまで(~QTG-規制車)の12800CCから7700CCと小型・軽量化されまして、ミッションもAMT(セミオートマチックトランスミッション)となっておりまして、その結果2TG-MS06GPと形式も改められておりまして、他に3201が博多営業所にも導入されております。尚、「福北ライン」向けにはこの3台のみエンブレムが装備されているのも特徴でもあります。

 

 車内も、シートがQTG-規制車で見られました濃い青地から淡い青地に変わっておりまして、これらも純正タイプでもあります。またこの導入車によりまして、電源がコンセントからUSBポートにも改められております。

 

 

 次は、平成31年春に導入されました4台(2TG-MS06GP)であります。この年の導入車から、前年お目見えしました「ハーモニー塗装」で導入されておりまして、これまでの「新高速色」としますと見た目も違っている事が伺わせております。

 

 (3330)

 

 (3331)

 

 (3332)

 

 (3333)

 

 この年は、他に福岡地区に3334(福岡高速営業所(現在は博多営業所))・3335(博多営業所)の2台の計6台が近距離路線用に導入されておりまして、3334が「ふくふく天神号」に使用される以外は「福北ライン」で運行されております。これら車の場合には、先述のように前年の32**で見られておりましたエンブレムが装備されていないのも特徴でありますが、それ以外の装備に関しましては32**に準じた装備(USBポート付)となっております。

 

 

 そして、令和2年に導入されました6台(2TG-MS06GP)であります。この年の導入車では「令和顔(新顔)」として導入されておりまして、フロントはこれまでのスタイルとしますと一変しております。

 

 (3434)

 

 (3435)

 

 (3436)

 

 (3437)

 

 (3438)

 

 (3439)~画像なし

 

 これまでの導入では、福岡地区などでも合わせて導入があっておりましたが、このスタイルでの近距離タイプは現時点で北九州高速営業所に導入されましたこの6台のみとなっております。やはり、見栄えが違っている事も伺わせておりますが、その一方近距離路線ではこのスタイルはこの路線でしか見られないのも、西鉄高速バスの近距離を代表する路線ならではではないかとも思う所でもありましょうか。尚、装備は従来の装備と同様の装備となっております。

 

 

 今回は、北九州高速営業所所属高速車前編として、三菱エアロエース23台に限りましてご紹介しましたが、所属車両の約半分を占めている訳でもありますので、中心車種である事も伺わせております。この中には先述のように「令和顔」では唯一の近距離車両の所属営業所の車まで存在しているなど、西鉄高速バスの近距離を代表する路線を担当するにふさわしい所も見られている事も伺えているのではないかとも思う所でもあります。次回後編では、同じく所属します日野セレガ・いすゞガーラに関しましてもご紹介しますので、次回もご覧になっていただきたいと思います。