番外 廃車の車は貸切からの転用車でした、JR九州バス「B&Sみやざき」新1号車と姿を消した4号車 | コウさんのコウ通大百科 PART3

コウさんのコウ通大百科 PART3

鉄道・バスを中心としました記事を毎日更新しています。
(平成24年1月〜平成30年3月の記事はPART2の内容です)
令和6年10月記事より更新は夜間から朝に変更しています。

 
 新幹線連絡高速バスでもあります、新八代~宮崎線「B&Sみやざき」は、JR九州バス・産交バス・宮崎交通の3社による運行となっている事はこれまでも当ブログでもご紹介しておりました。
 
 この「B&Sみやざき」は、九州新幹線と高速路線バスとを一体化した形となっておりまして、九州新幹線の「つばめ」・「さくら」から乗り換える形で運行されておりますので、そう言った事からも所要時間は3時間台で博多~宮崎間で利用する事ができますので、福岡~宮崎間を運行します高速路線バス「フェニックス号」よりも1時間以上は早く着く事もできますし、JR時刻表(交通新聞社発行)でも「新幹線のりつぎ」の項で表示されておりますので、まさに新幹線連絡高速バスと言う印象が出ているのではないかと思います。
 
 
 さて、上の画像1・2及び以下画像にて掲載しておりますのは、平成30年初頭に導入されました三菱エアロエース(644-18561、2TG-MS06GP)を掲載しておりますが、この車は「1」からもわかりますように1号車となっております。そんなこの車には「FUSO AERO」のエンブレムが設けられておりますが、画像のようにで記されておりまして、他社の車のようにシルバーのままではない事が伺わせております。
 
 さらに、後方には三菱ふそうの「スリーダイヤ」のロゴまで見られております。この姿を見ますと、まるで特別な存在とさえも感じさせられるような姿となっている事が伺わせております。
 
 
 そして、宮崎~福岡線「フェニックス号」で使用されております同形式車(画像は644-18562・644-18563、形式同)に関しましても同様に赤で記されている事がわかりますし、後方には「スリーダイヤ」のロゴも見られております。ちなみに、後方の「スリーダイヤ」ロゴは南国交通の同形式の車両2台でも見られておりまして、ともに鹿児島~福岡線「桜島号」で見られております。
 
 (644-18562)
 
 (644-18563)~側面・リアのみ
 
 
 尚、先代1号車であります三菱エアロエース(644-10562、LKG-MS96VP)及び画像にはありませんが同じ三菱エアロエースの2号車(644-10563)に関しましては、画像のように赤一色に塗り替えられておりまして、上の画像のような既存と同じような形に変化しておりますが、窓の前の部分は元「B&Sみやざき」専用車であった証を表す黒のままとなっているのが特徴であります。これら車は、「B&Sみやざき」の他、「フェニックス号」でもその姿を見る事がありまして、その下の画像のように福岡でも見られるようにもなっております。
 
 (「B&Sみやざき」時)
 
 (「フェニックス号」時)
 
 
 ここまで、「B&Sみやざき」の専用車に変化が見られている事に関しましてご紹介しましたが、ここからは元「B&Sみやざき」専用車で唯一廃車となっております以下画像の車(641-0978、いすゞKL-LV781R2)に関しまして皆様にご紹介してまいります。
イメージ 1イメージ 2

 

 

 この車は平成12年式でありまして、新製は大分支店(平成13年登録)でありました。その時の車番は大分230あ10-78でありましたが、後に鹿児島支店に転属しまして鹿児島230あ10-78を名乗りまして、そして宮崎支店に転属しまして現ナンバーに登録されておりました。したがって、「10-78」は変わらずに所属先を変わっていた事もわかるのではないでしょうか。
イメージ 3

 

 

 車内は座席も新しいものに交換されておりまして、トイレも装備している事から、これを見る限りでは既存のエアロエースとはあまり変わらない装備になっているのがおわかりいただけるのではないかと思います。
イメージ 5
 
 (トイレの部分)
イメージ 6
 
 
 その後、JR九州バス(←平成24年7月までジェイアール九州バス)では新たに以下画像にあります5号車(644-11565・三菱LKG-MS96VP)が導入された事から4号車は予備車となりました。
イメージ 9

 

 予備車となりましてからは、本来の路線であります「B&Sみやざき」の他、東九州自動車道が開通しまして開業しておりました、現在はいずれも休廃止されております延岡線「ひむか号」や大分・別府線「パシフィックライナー」にも使用されておりまして、宮崎自動車道以外にも東九州自動車道の路線でも使用されておりまして、この塗装のままで大分までは足を運ぶ姿が見られておりました。
 
 
 しかし、平成28年に年新たに三菱エアロエース(6号車)が導入された事から、この車は廃車となりました。廃車となりました同車は、宮崎交通貸切高速営業所におきまして廃車処理がなされておりまして、平成29年訪問時に残念な姿を見る事となりました。
イメージ 8イメージ 7
 
 
 今回は、「B&Sみやざき」の4号車に関しましてご紹介しましたが、私自身も、最終的に上の画像の姿、そして姿を消してしまった事に関しましては正直残念ではなかったかと思います。この車に関しましては、他の車が三菱エアロエースである事から特別な存在でもあったようにも思う所ではありますが、他の車が新車で導入されているのに対しましてこの車だけが貸切からの転用車である事を思えばよりそう思う所ではないでしょうか。ご覧の皆様の中にもなぜ4号車がないのだろうか?とも思われた方もいらっしゃるのではないかと思いますが、このように実際に存在していた事を存じていただければとも思います。
イメージ 4