NO.2601 「白一色」増えて来てます、大分バス「白一色」夜行車による「サンライト号」乗車記録 | コウさんのコウ通大百科 PART3

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(平成24年1月〜平成30年3月の記事はPART2の内容です)

 

 これまでもご紹介しておりましたように、これまでの大分バスの高速路線バス・特急バスの塗装と言いますと、上の画像にもありますように、「EXPRESS OITA塗装」の車が多く運行されておりまして、実際に上の画像の車(画像1、12921・日野2TG-RU1ASDA 画像2、12892・日野QRG-RU1ASCA)のようにまとっている姿が見られておりまして、実際に各地で見る事もできております。

 

 この「EXPRESS OITA塗装」は、白地の車体になどのカラーが入った塗装となっておりまして、実際に側面後部~後部にはそう言ったデザインが入っているのが特徴でもあります。私自身も、正直最初見た時の印象が非常に強く、この塗装に関しましては大変好んでいた塗装でもありますし、そう言った事から高速・特急バスでは大分バス便を選んでいたなど、かつての「とよのくに塗装」からしますと見た目も大きく様変わりした事も伺わせるほどでありました。

 

 

 しかし、近年ではカラーを入れず、以下画像にもありますように「白一色」で導入されている車も見られておりまして、画像の自社発注で導入されました新車にもこの白一色で導入されるようになっておりまして、この姿から「大分バスの車はもうカラーは入れないのかな?」と言う印象さえも感じさせられるほどでもあります。

 

 (42183・三菱2TG-MS06GP)~平成30年導入

 

 (42184・三菱2TG-MS06GP)~令和元年導入

 

 それにさかのぼりまして、当初は移籍車でこのような「白一色」の姿が見られておりました。画像の日野セレガ(12922・PKG-RU1ESAA)や三菱エアロバス・いすゞガーラの移籍車が大分バスには存在しますが、これらはいずれも「白一色」でありまして、当初はなぜこのような形になっているのだろうかと思ったほどでした。

 

 そして、「白一色」は既存車両にも広がりまして、以下画像の平成20年式の三菱エアロエース(42171・BKG-MS96JP)や、

 

 平成19年式の三菱エアロバス(42169・PJ-MS86JP)にも広がっておりまして、既存車両も徐々に「白一色」に変わって行くのだろうなと思ったほどでした。尚、「白一色」化では車体更新やコンセント・USBポートの取り付けも行われておりまして、延命を図るとともに、利用者に優しい面も見せている事も伺わせているようでもあります。

 

 

 さて、今回ご紹介しますのは、その「白一色」化を昨年行いまして、現在は予備車両としてイレギュラーの路線で活躍する車に昨年12月に乗車も果たしておりましたので、皆様にご紹介してまいります。

 

 

 その車が、社番42170の三菱エアロエース(BKG-MS96JP)でありまして、平成20年に上の画像の42171とともに導入された車でもあります。導入後は、大分~鹿児島線「トロピカル号」に使用されておりまして、この路線では当初は昼行→夜行と活躍する姿も見られておりましたが、運行末期は夜行のみで活躍する姿が見られておりました。尚、夜行用車両と言う事で、装備は独立3列シートとなっておりまして、オーディオも装備されておりました。

 

 

 しかし、利用客低迷によりまして平成30年に廃止されまして、それからは東九州自動車道路線であります大分~宮崎線「パシフィックライナー」に転用されまして、画像の「国道九四フェリー」のラッピングをまとうようにもなりまして、これ以降この42170では大分バスの「EXPRESS OITA塗装」の姿は見られなくなってしまいました。

 

 

 けれども、その「パシフィックライナー」もやはり利用者低迷、そして「新型コロナウイルス」が頭打ちとなりまして、令和2年3月末で路線が廃止されまして、以降は大分~福岡線「とよのくに号」でイレギュラーの活躍をする姿が見られておりました。

 

 

 その後、この42170は「白一色」化を果たしておりまして、これによりましてまた「EXPRESS OITA塗装」は1台姿を消すに至っております。ただ、この車も大分・別府~神戸・大阪・京都線「SORIN号」で走る姿も見られておりまして、仮眠室も設置している事や独立3列シートである事もありまして、専用車2台(三菱エアロクィーン(42163)・三菱エアロエース(42180))の予備車としての姿も見られるようになっております。

 

 

 そして、上の画像・以下画像にもありますように、今回の訪問時には大分・別府~長崎線「サンライト号」に使用する姿が見られておりまして、私自身も乗車を果たしておりました。本来、上の画像にあります最新鋭で4列シートの三菱エアロエース42184が本務車として使用されておりまして、検査時等でも同じく上の画像にもあります4列シートの日野セレガ12922と言った車が入る場合があるのですが、この時はまさかのこの車のお出ましに正直驚いたほどでありました。何と言いましても、これまで収めておりましても乗車する機会がなかっただけに、ここで乗車できるとは・・・と思ったほどでしたので。

 

 

 さて、乗車しますとこれまでもご紹介しておりますように独立3列シート・中間トイレ付きの車両となっておりまして、昼行とともに夜行にも使用できる事を前提としている事がお分かりいただけます。先述のように、導入から12年経っての初乗車を果たした訳でしたので、正直この路線でと言う印象もありましたでしょうか。

 

 42170の座席です。その下の画像でも分かりますように、フットレストも装備されておりまして、大変快適さが伺わせております。ちなみに、この車は大分バス特有の特産品や高崎山のサル・「関サバ」のイラストが入りました「大分柄」が入っておりますが、この車では緑色のシートでもある事がお分かりいただけます。

 

 この車には、各座席にUSBポートが取り付けられております。この取り付け場所は、以前はオーディオが取り付けられていた場所でもあありまして、「白一色」化によりまして更新された際に換装されたようであります。

 

 そして、夜行前提でも使用される事からプライベートカーテンも見られております。これまで「トロピカル号」乗車時(その時は三菱エアロバスでした)ではこう言ったカーテンは使用されておりませんでしたので、恐らくはこの車も使用されていなかったのではないかと思われます。しかし、現在は10時間を超えます「SORIN号」でも使用される場合もありますし、さらに「コロナ禍」でもありますので、このような装備も使用されてもおかしくない所ではあります。

 

 

 そして、乗車して約1時間少々で佐賀県多久市の多久西パーキングエリアにやってまいりまして、この間に再び撮影を行いました。この日は、長崎地区では晴れておりましたが、佐賀県内に入りますと雨も降っておりましたし、多久西パーキングエリアにやってまいりますとみぞれまで降る天気でもありまして非常に寒い時でありました・・・。

 

 改めまして42170の全体の姿です。この時は駐車場も両側に駐車する車がありませんでしたので、全体の姿を収める事ができておりました。ちなみに、この日の利用客(長崎駅前17時30分発)は長崎駅前からが私と他2名、あと昭和町・大村インターで各1名の5名と少ない利用者でありました。

 

 この車の仮眠室(画像中央の黒い部分)を収めたものです。引き続き夜行用として使用されておりますので、この仮眠室の装備もわからなくはない所ではありますが、この車のエアコンはサブエンジン式でもあります。そのため、荷物スペースが多くは取れませんので、そう言った所がハイデッカーでもありますこの車にとりましても仕方がない所ではないかとも思う所ではあります。

 

 

 こうして、約2時間ほどで私が下車します高速甘木バス停にやってまいりました。今回ここでの下車の理由が、この後福岡行き「ひた号」に乗り換えられるからという理由が一番でありましたが、この「サンライト号」では杷木バス停停車が昨年3月末で廃止されておりますので、そう言った所からもそれから先が高速日田バス停になりまして、乗り換えが行いにくくなりますので、結局は福岡へ乗り継ぎとなりますとここで下車を余儀なくしないといけないのが仕方がない所でもあります。

 

 

 今回は、大分バスの「白一色」がさらに増えた事、そしてその「白一色」しました夜行兼用の車に乗車しました話題をご紹介しましたが、先述のように、私自身も11年経ちましてからの初乗車は嬉しい所でもありました。しかも、4列シートの路線での独立3列シート車での利用でしたので、より「やった!」と思ったほどでしたが、乗車しましても約2時間快適に利用できて良かったと思っております。本当に、「白一色」となった事で「EXPRESS OITA塗装」が減ってしまう事、そしてカラーもこれが標準となってしまう事に関しましては正直残念ではありますし、致し方ない事であると思ってならない所ではあります。