NO.2590 長崎空港・長崎へ運行されています、西肥バス「空特」専用車、三菱エアロバス全13台 | コウさんのコウ通大百科 PART3

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(平成24年1月〜平成30年3月の記事はPART2の内容です)

 

 上の画像1にもあります長崎県大村市にあります長崎空港へは、長崎県内各地から長崎空港への路線バスが運行されておりますが、これまでもご紹介しておりますように、佐世保方面から長崎空港へも運行されております。

 

 佐世保方面から長崎空港へのバスは、西肥自動車(西肥バス)が運行しておりまして、この路線の名称は、「空特」こと「空港特急」と称されておりまして、佐世保バスセンターからハウステンボス・川棚を経由しまして長崎空港へ運行されておりますが、大村市には自動車免許試験場もありますので、その自動車免許試験場に行かれます方もこの「空特」を利用される方もいらっしゃいまして、実際に最寄りバス停としまして試験場前バス停も停車しております。

 

 尚、一部便は佐々バスセンター発着便・ハウステンボス発着便も存在しておりまして、以下のような系統が存在しております。また、「新型コロナウイルス」の影響で本数は減らしておりますが、それでも14往復(佐世保駅~長崎空港間)は運行されるに至っております。

 

 【AP1】~ハウステンボス通過
 佐々IC→佐々BC→(西九州道)→松浦町国際通り→佐世保駅前→早岐田子の浦→(針尾バイパス)→川棚BC→彼杵本町→試験場前→長崎空港

 

 【AP2(ハウステンボス行き)・A8(佐世保行き)・R9(佐々行き)~AP2は佐世保駅前発便もあり
 佐々IC・佐々BC~(西九州道)~松浦町国際通り~佐世保駅前~早岐田子の浦~(針尾バイパス)~ハウステンボス~川棚BC~彼杵本町~試験場前~長崎空港

 

 (「R9」行先)

 

 しかし、かつては以下の表にもあります西九州道~長崎道経由便も実験的に平成27年の1月~3月の間に存在しておりまして、これら経由便では所要時間は早くはなるものの、それ以外の途中停車地では本数が減ってしまう事によります途中利用者減などもありまして、平成27年3月末に実験終了、また、4番目にありますAP1・H1系統はハウステンボス発着系統として存在していた系統でしたが、残念ながら長続きする事もなく現在は上の系統のみで運行されております。

 

 【AP3・H10】
 ハウステンボス~(針尾バイパス・西九州道(佐世保大塔IC~佐世保みなとIC))~佐世保駅前~(西九州道~長崎道)~長崎空港

 

 【AP4】
 佐々IC→佐々BC→(西九州道)→松浦町国際通り→佐世保駅前→(西九州道~長崎道)→試験場前→長崎空港

 

 【A10】

 長崎空港→(長崎道→西九州道)→佐世保駅前

 

 【AP1(長崎空港行き)・H1(ハウステンボス行き)】

 ハウステンボス~川棚BC~彼杵本町~試験場前~長崎空港

 

 (AP3運行時、F581・三菱KC-MS829P)~ラッピングに関しましては後述
イメージ 7イメージ 3
 
 
 そして、この路線に使用されております車は、現在はこれからご紹介します車が使用されておりますが、かつての世代では以下画像の富士重工R3架装車や西日本車体(西工)58MC架装車と言った、貸切から転用されました古参車両が使用されておりましたし、さらに前の世代では、貸切からの古参車両よりも新しい西日本車体(西工)E型架装車がこの路線で使用されておりまして、佐世保市内~長崎空港間で運行されておりました。
 
 (富士重工R3ボディ架装車、N748・日産デP-RA53RE)
 
 (西工58MCS型架装車、F432・三菱P-MS713N)
 
 
 そして、現在主力車両となっておりますのは三菱エアロバスでありまして、平成23年より導入されておりましたが、それら車は全て移籍車ではあります。今回は、「空特」専用の三菱エアロバスの車両全13台を収める事ができておりましたので皆様にご紹介してまいります。尚、掲載しております車の形式は特記の車以外はKC-MS829Pとなっております。
 
 (F603)
 

 この「空特」専用車は、先述のように平成23年より導入されておりまして、そのほとんどは名鉄グループ(名鉄観光バスなど)からの移籍車でありまして、ご紹介しております「空特」や、一部車両では長崎~佐世保線でも運行されておりまして、全車北部営業所所属であります。
 
 
 この車の前用途はいずれも貸切バスでもありましたので、車内は4列シートの車内となっております。尚、移籍に伴いましては、画像にもありますように最前部左側の座席を荷物置場に改装しておりまして、空港利用者などに優しい策が取られている車もあります。
 
 (荷物置場)~一部画像編集済
 
 
 また、この路線ではWi-Fi(「Kyushu Bus Network Free Wi-Fi」)も設置しております。やはり、乗車時間も約1時間前後乗車しないといけませんが、それでも車内でインターネットを楽しまれる方にとりましてはありがたい装備ではないかとも思います。
 
 (中央にステッカーがあります)
 
 
 そして、ご紹介します車の形式のほとんどはKC-MS829Pではありますが、導入車両の中には平成12年式とKC-規制最末期の車も存在します。したがって、通常はマフラーは左側でありますが、KL-規制車のように右側に設けられている車もありますので、同じ形式でも違った所さえも見られているのもこの「空特」専用車の特徴でもあります。尚、後述のようにKL-規制車も存在しますので、複数台右マフラーが見られるようにもなっております。
 
 (F599)~マフラーが右側
 
 (F598)~マフラーが左側
 

 ここからはこの専用車のラッピングであります。現在も一部車両では見られておりますが、導入当初から様々なラッピングが見られておりまして、担当路線ゆえの所も見られておりました。
 
 以下画像はF582に見られておりましたラッピングでありましたが、この車には佐世保市をアピールするラッピングが見られておりまして、公式側には九十九島の2通りの姿の間に、その九十九島をクルージング観光する「パールクィーン」の写真が、また、漫画家でアンパンマンの作者でもあります故やなせたかしさんのデザインによる佐世保バーガーのキャラクターである「バーガーボーイ」と「させぼのぼこちゃん」も描かれておりました。
 
 ちなみに、非公式側も佐世保港などの光景などの写真が見られておりまして、観光地でもあります佐世保市をアピールしておりました。尚、他には同様のデザインから上の画像のF581にありますように、「ハウステンボス」ラッピングも車体におきまして見られておりました。
 
 
 また、F582には、「ハウステンボス」ラッピングの後に、平成28年に当時30周年を迎えておりました「ジャパネット」のラッピングも見られておりまして、イメージキャラクターを務められておりました、アイドルグループ「TOKIO」の皆さんのかっこいい姿が見られておりました。
 
 このラッピングは、私自身にとりましても大変お気に入りのラッピングではありましたが、その後「Twitter」情報で解除されてしまった事を知った時は残念であった事を覚えております。現在は山口達也さん・長瀬智也さんが脱退されておりますので5人での姿が見られませんが、この姿は貴重ではなかったかなと思っております。
 

 さて、ここまで西肥バスの「空特」用エアロバスで見られます様々な姿を簡単にご紹介しましたが、ここからは現在まで私が収めました現有車両全13台であります。
 

 最初に導入されました3台(F580~F582)であります。これら車の導入当初の時点で、上の画像にもあります昭和年式の古参車両が見られておりました「空特」系統でありましたが、ようやく車両の若返りが見られ始めた頃でもありました。しかし、冒頭にも述べましたようにその後この車が多く導入される事になろうとは思いもしなかったほどであります。尚、F581・F582は先述のようにラッピングを施しておりましたが、ご紹介しておりますようにいずれも解除されております。
 
 (F580)
 
 (F581)~ラッピング解除後
 
 (F582)~ラッピング解除後
 

 翌平成24年早々には、F586が移籍導入されまして、この年その後F590・F591も移籍導入されまして、「空特」用は計6台となりました。尚、F590には明太子を発売しております「鮮鼓堂(せんこどう)」のラッピングが現在も見られておりまして、この専用車の中には大変目立つラッピングとなっております。
 
 (F586)
 
 (F590)~「鮮鼓堂」ラッピング
 
 (F591)
 

 平成25年には、こちらも古参車両の若返りとしまして、長崎~佐世保線にもエアロバスの移籍車が3台(F595・F598・F599)長崎営業所に導入されました。実際にこの路線でも上の画像1・2にありますような貸切からの転用車がこの路線でも使用されておりましたので、移籍車で若返りを図るに至っております。尚、現在はエアロエース新車の相次ぐ導入に伴いまして北部営業所に平成29年までのうちに転属しておりまして、長崎~佐世保線専用車両であった車も現在は「空特」に転用されている姿も見られております。
 
 (F595)~北部営業所転属後
 
 (F598)~長崎営業所時代
 
 (F598)~北部営業所転属後
 
 (F599)~長崎営業所時代
 
 (F599)~北部営業所転属後
 

 さらに同年には、「空特」専用車の追加移籍導入(F600~F603)が見られておりまして、これによりましてご紹介しておりますように13台にまでなりました。また、これによりまして上の画像7・8にあります古参の車両も姿を消す事にもなりまして、置き換えが一気に進むに至っておりました。尚、ほとんど名鉄グループからの移籍車ばかりの中で、F600は元は帝産観光バス、F601は唯一KL-規制車として移籍導入が行われております。
 
 (F600)~元帝産観光バス
 
 (F601・KL-MS86MP)
 
 (F602)
 
 (F603)
 

 今回は、西肥バスの「空特」専用車の三菱エアロバスに関しましてご紹介しましたが、これら車も古参車両の置き換えとして移籍導入された車たちでもありましたが、元々から三菱ふそうの車が多い西肥バスにあって、より使い勝手はいいようにも感じさせられます。本当に、これら車も佐々・佐世保~長崎空港線の主力車両として運行されている訳でもありますが、移籍に際しましては車体もきれいな状態で移籍・運行されておりますので、これからも全13台が「空特」及び長崎~佐世保線での引き続きの活躍を願う所でもありますし、年式によりましては20年にさしかかっている車もありますが、これからも大切にしていただきたいとも思います。