6月30日で引退します、長崎県内の路線を運行しております佐世保車両センター所属キハ66・67系気動車のこの6月に撮影を行っておりました話題をご紹介しておりますが、その4では大村市の松原駅及び竹松駅付近で撮影しました話題をご紹介しておりました。
ご紹介しておりますように、キハ66・67系気動車は現在8ユニット所有、6ユニットで運行されておりまして、長崎線の長崎~諫早間、佐世保線の早岐~佐世保間、そして大村線の全線であります早岐~諫早間で運行されておりますが、来る6月30日をもちましてキハ66・67系気動車の運行は終了、そして翌7月1日からはYC1系気動車による運行に長崎地区の普通・快速列車全てが置き換わる事になっておりまして、いよいよ引退の日が近くなっております。
当ブログでも、その1・その3・その4の3回に分けまして、去る6月8日に行いました各地での撮影しました姿、そしてその3でご紹介しました内容では、わずか1区間ではありましたが川棚~小串郷間の乗車も果たしておりまして、引退が近い中で課金まで行いまして最後の雄姿を乗り・撮りするに至る事ができておりました。
さらにこの回では、この日運行されておりました全6ユニットを収める事ができておりまして、この回でも上の画像の1番ユニット・110番ユニットの「国鉄急行色」、そして「ハウステンボスライナー」とも称されます12番ユニットの、いわゆる青の「SSL塗装」ではない車両をも収めるに至っておりまして、特に画像の12番ユニットではこの1ユニットしかない塗装でもありますので、より目立っていたと言ってもいいかとも思います・・・。
さて、今回ご紹介しますのは、上の画像の大村線撮影から6日後の去る6月14日に撮影しました、4両編成2本の姿を皆様にご紹介してまいります。特に1本に関しましては「国鉄急行色」と、よりラッキーな部分も見られておりましたので、その模様も詳しくご紹介してまいります。
その前に、前回その4でも述べておりました、現在のキハ66・67系気動車運行列車であります。ご覧の皆様の中にも、最終日までに撮影・乗車に行かれる方がいらっしゃるのではないかとは思いますが、これまでも述べておりますように、皆様それぞれ撮影に関しますルールを守って、そしてコロナ対策を行って行動していただきたいと思います。
【下り】~橙色が今回掲載列車、(注)佐世保→早岐間の列車も下りとして扱います
225D 佐世保5:59→長崎7:49 4両
5125D 諫早7:19→長崎8:10 4両
3271D 竹松7:31→長崎8:19 4両
5127D 長与8:28→長崎8:45 2両
4227D 佐世保11:11→長崎13:02 2両
4229D 佐世保12:02→長崎14:02 2両
4231D 佐世保13:04→長崎15:05 2両
4233D 佐世保14:11→長崎16:05 2両
4235D 佐世保15:10→長崎17:10 2両
5135D 長与15:26→長崎15:44 2両
245D 竹松16:36→長崎17:49 2両
5137D 長与17:27→長崎17:44 2両
253D 佐世保19:14→長崎21:51 4両
6922D 佐世保20:17→早岐20:30 4両
6924D 佐世保20:53→早岐21:06 4両
255D 早岐21:11→諫早22:11 4両
【上り】~橙色が今回掲載列車
3270D 長崎6:18→竹松7:26 4両
3226D 長崎8:56→佐世保11:05 2両
4228D 長崎10:01→佐世保11:57 2両
4230D 長崎10:59→佐世保12:58 2両
4232D 長崎11:59→佐世保14:05 2両
4234D 長崎12:58→佐世保15:05 2両
5126D 長崎14:24→長与14:40 2両
240D 長崎15:09→竹松16:31 2両
5128D 長崎16:56→長与17:13 2両
3242D 長崎17:24→佐世保19:08 4両
246D 長崎18:05→佐世保20:46 4両
3244D 長崎18:22→佐世保20:13 4両
現在、上の表にもありますように、キハ66・67系気動車の4両編成による運行列車が上下合わせて11本存在しておりまして、この運用も朝・夕~夜の間に見られておりまして、通勤・通学されます方々のために運行されております。しかも、運行されております6ユニット(運用)全てで4両編成を組む運用ともなっておりまして、そう言った所からも堂々とした姿を見る事ができておりますし、運用によりましては塗装が異なる姿も見られております。
(平成24年撮影、10番(現・110番)ユニット+12番ユニット)
さて、ここからは6月14日撮影の模様をご紹介してまいります。この時、早岐駅2番ホームでは快速列車の佐世保行きであります3244Dがやってきておりまして、この後私も佐世保駅へ向けて乗車を行っておりました。
(行先)
3244Dは、早岐駅を20時に発ちまして、佐世保駅には20時13分に現在は最も外側になります4番ホームに到着しました。この後、6922Dに変わりまして、わずか4分で早岐駅へと戻る事になります。
私自身もこのわずか4分の停車時間のために一度改札を出まして、再び切符を購入して戻って来ておりましたが、この佐世保駅の5・6番ホームはこれまでもご紹介しておりますように使用停止となっておりまして、照明も消されまして暗い姿が見られておりました。本当に、この5・6番ホームが使用可能であるならばそのホームから4両全体の姿を収めたかった所でしたが、そう言った事ができないのが正直残念でしょうか。
この日の3244D→6922Dは、(←諫早)2番ユニット+8番ユニットでありました。このうち2番ユニットと言いますと、去る6月19日・20日には佐賀県内を走った列車でもありましたが、特徴としまして、唯一のオリジナルのシートモケットとなっている車でありまして、その下の画像にもありますように青地のシートモケットがそれを物語らせているのではないかと思いますし、古さも感じさせられるのがいいのではないかとも思う所でもあります。
(キハ66 2側面)
(2番ユニット車内)
(2番ユニットシート部分)
一方、相方の8番ユニットはシートモケットを交換した車でもありまして、紫地のシートモケットである事がお分かりいただけます。ちなみに、「ハウステンボスライナー」とも称されております上の画像3・4の12番ユニットはかつてイメージカラーの橙のシートカバーを装備しておりまして、従来の車と違った姿も見せておりました。
(平成22年撮影、12番ユニット車内)~詳細は番外参照
そして銘板です(キハ67 2)。このキハ66・67系気動車は、画像の新潟鐵工所(現・新潟トランシス)、そして富士重工業(現・SUBARU)でも製造されておりましたが、このような銘板も車によりましてはないものもありまして(この場合はプラ板で代用して手書き等を行い取り付けられている場合もあり)、このように残されているのも貴重なものであると言ってもいいかとも思います。
こうして、20時30分に早岐駅に到着、すぐに改札を出まして切符を購入しまして、2往復目の246D(早岐駅20時33分発)に飛び乗りました。しかも、この日の246Dは画像のように「国鉄急行色」同士の(←佐世保)110番ユニット+1番ユニットでありまして、私自身初めて「国鉄急行色」同士の乗車を果たす事ができておりました。
所で、上の表にもありますように、246Dは長崎駅を18時05分に発っておりまして、後続となります先述の3244Dとしますと17分も早く発っておりました。と言いますのも、3244Dは快速列車でありましたが、246Dは普通列車であるとともに長与経由で運行されておりまして、その結果早岐駅に到着するのが3244Dの方が早く到着するという形となっております。
こうして、246Dは約2時間40分もかけまして終点佐世保駅に到着しました。それとともに、私自身も2回目の佐世保駅の到着となりましたが、その7分後には6924Dとして早岐駅へと戻る事になりますので、私自身も再び慌てて改札へと足を運んでおりました・・・。
それでも、先ほどの3244D→6922Dとしますと3分ほどゆっくりいい訳ですので、1往復目に収める事ができなかったものを収めておりました。画像はラストランのカウントダウンでありますがこの日6月14日でもあと16日と言う事で半月にまで迫って来ておりましたので、この姿でも後がない事も伺えていたのではないかとも思います。
こちらは、その3でもご紹介しました、ラストランに関しますポスターでありまして、佐世保駅でも掲示してありました。「ありがとう そして さようなら」と書かれた姿がこのキハ66・67系気動車の引退が迫っている事を伺わせておりますが、本当に長崎地区の足を支えてきていた訳でもありますので、このキハ66・67系気動車の存在の大きさがわかる所ではないかとも思います。
さて、私自身もこの「国鉄急行色」同士となりました4両編成に再び乗車しまして、6924Dとして終点となります早岐駅へ向けて行く事にもなりますが、このような姿は、令和2年2月の長崎訪問時に入換のシーンで見た事がありましたが、残念ながらフルで見た事・収めた事がなかっただけに、本当に最後の最後でラッキーな姿が見られて・収められて良かったと思っております。
(先頭・キハ66 1)
(最後部・キハ67 110)
(行先「早 岐」)
「国鉄急行色」同士の連結面であります。この姿を見ますと、キハ58系気動車時代を思い出される所ではありましたが、このキハ66・67系気動車も新製導入は「国鉄急行色」でもあった訳ですので、このオリジナルな姿に戻っておりました2つのユニットの存在が大きかったなとも思わせる所でもありましたでしょうか。
(車内・連結面)
この時の6924D1両目、キハ66 1の車内であります。この1両目に乗車されておりましたのは数名しかおらず、寂しい姿が見られておりました。それでも、これまで多くの方々を乗せてきていた訳ですので、この日最後のお仕事と言う印象があったのがよかったのではないかとも思う所でもありました。
この車の広告挿しには、「国鉄急行色」同士4両編成の姿が見られておりますが、この中には・・・
「国鉄塗装の特別塗色は4両のみで、昔懐かしいレトロな雰囲気が漂う車両です。滅多に見る事ができない国鉄色4両編成に乗車されると何かいい事が起きるかもしれません。」
と書かれておりまして、幸せを呼ぶ列車と言う印象が伺わせておりました。けれども、私自身にとりましてはこの時が一番いい事ではなかったかなと思っております・・・。
ちなみに、青の「SSL塗装」の場合には・・・
「この車両はキハ66・67形です。世界に28両しかいない、貴重な車両です。」
と書かれておりました。
尚、30両全車存在していた頃は・・・
「この車両はキハ66・67形です。世界に30両しかいない、貴重な車両です。 (以下「SSL塗装」車のみ)30両全てが、長崎・佐世保地区のシーサイドライナーとして活躍しています。 シーサイドライナーで、美しい大村湾の車窓をお楽しみください。」
と記されておりまして、書き換えも見られていた事も伺わせておりました。
こうして、21時06分、6924Dは終点早岐駅へ到着しました。この後佐世保車両センターへ入線するために、再び向きを変えまして、キハ67 110を先頭にしまして、佐世保車両センターへと入る事にもなります。
(キハ67 110が再び先頭になります)
ちなみにこの向かいの2番ホームでは、その前に私が乗車しておりました6922Dが255Dに変わりまして諫早駅へと向かう事になる姿が見られておりまして、この時4両編成同士の姿も見られておりました。けれども、残念ながらそんな2ショットの姿は私は収められず、隣の姿だけで断念したのでありました・・・。
その代わり、以下画像・最後の画像にもありますように、佐世保車両センターへ入る「国鉄急行色」同士の姿を収める事ができました。正直明かりがまだあればよかったのですが、それでも4両フルをホームの外側で撮れただけでも良かったと思っております。
佐世保車両センターでは、「国鉄急行色」同士の入換の姿が見られておりまして、行き来する姿が画像のように見られておりました。こうして、このまま翌日の運行へ・・・と言う所でありましたが、翌日は1番ユニットが外れまして、代わりに7番ユニットが入っておりましたので、この姿はこの日限りでありました。それでも、その後このような組み合わせで運行されていた事がありましたので、ご覧になられた皆様にとりましてはラッキーな姿が見られていたのではないでしょうか。
今回は、キハ66・67系気動車4両編成に関しまして、6月14日に乗車・撮影しました模様をご紹介しましたが、普段2両編成ばかりの中で2ユニットが一緒になると言うのも、異なる塗装も存在する分興味が湧く所ではないでしょうか。そして、ご紹介しました「国鉄急行色」同士と言うのは見ていて美しささえも感じさせられますし、車両自体も古い事もあり国鉄時代の印象もより感じさせられていいのではないでしょうか。とにかく、あと数日となりましたが、最後の最後でまた「国鉄急行色」同士も見られる事になるのかはわかりませんが、見られる事を期待したいと思いますし、収める機会がある方は是非とも収めていただければとも思います。
(注)NO.2499は忌番として省略しております。