番外 西鉄所有(亀の井委託運用)から大分ナンバーのままで日田バスに移籍していた西工S型2台の紹介 | コウさんのコウ通大百科 PART3

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(平成24年1月〜平成30年3月の記事はPART2の内容です)
令和6年10月記事より更新は夜間から朝に変更しています。


 
 現在、西鉄バスからの移籍で、西鉄時代に日田東町(→日田第二)営業所及び亀の井バス委託として大分ナンバーで登録されていた車が、新たな所有先に移籍しまして引き続き同じナンバーを名乗る車が見られております。
 
 その代表格としまして、現在亀の井バスに所有しております、別府~湯布院間で運行されております、観光快速「ゆふりん」の専用車2台(大分200か402・403(元西鉄社番9926・9927、日産デPKG-RA274TAN))、が存在しておりまして、かわいい顔を見せながらも運行されております。
 
 実際に、以下画像にありますのが西鉄バス所有時代の9926の画像でありますが(平成26年撮影)、この時は大分ナンバーを登録します、日田バスが運用を委託します日田東町営業所に所属しながら、福岡~日田線におきまして使用されておりました。しかし、日野セレガ新車導入によりまして余剰となった事もありまして、この結果亀の井バス移籍と言う事になったものでありました。
 
 
 また、亀の井バス委託から亀の井バスにそのまま所有となりました車も存在しておりまして、画像の三菱エアロエース(LKG-MS96VP)は一時は「VIロゴ」が消されまして「KAMENOI BUS」と表示が変わっている程度となっているのが特徴でもありましたが、その後大分200か・726が復刻の「とよのくに塗装」に、大分200か・724が「メルヘン塗装」に変わっておりますし、行先も白色LED行先となっておりまして、それぞれ亀の井バスとしての姿が見られるようになっております。
 
 (大分200か・724)~「メルヘン塗装」
 
 (大分200か・726)~復刻「とよのくに塗装」
 
 また、いすゞガーラも存在しておりまして、画像の大分200か・996(QRG-RU1ASCJ)も元は亀の井バス委託運用(2766)でありましたが、昨年そのまま亀の井バスに移籍、現在は「メルヘン塗装」をまとうに至っておりまして、既存の亀の井バス自社発注車両と変わりがないような姿を見せております。
 

 これまでご紹介しました車の例では、西鉄バス→亀の井バスと言う例でありましたが、これからご紹介します車は、西鉄バス→日田バスに移籍しました車でありまして、現時点で「火の鳥塗装」でその上に「おんせん県おおいた」のラッピングを施しております424号(日野QTG-RU1ASCA(元西鉄7947))が令和元年秋に開催されました「ラグビーワールドカップ」のために車両不足となっておりました亀の井バスに一時リースされておりまして、その際に大分ナンバーに改番されまして、その登録ナンバーのままで日田バスに移籍へと至った例も見られております。

 

 (亀の井バスリース時)

 

 (現在)~「おんせん県おおいた」ラッピング

 

 この他、「新型コロナウイルス」によります「とよのくに号(別府系統)」の減便もありまして、2台が日田バスに移籍しておりまして、それに伴いまして西日本車体(西工)E-III架装車を廃車に追い込んでおります。

 

 このうち402号(元西鉄2767・いすゞQRG-RU1ASCJ)は、亀の井委託運用時代の平成30年に安室奈美恵さん引退を惜しんだ「TENJIN AMURO MONTH」ラッピングを施していた車でもありましたが、そう言った由緒ある車が日田バスに移籍しておりまして、現在は裸の「火の鳥塗装」のままで運用に就いております。

 
 (2767時代)~「火の鳥塗装」
 
 (同)~「TENJIN AMURO MONTH」ラッピング
 
 また、425号(元西鉄8050・日野QTG-RU1ASCA)に関しましては、平成28年に導入されておりましたQTG-規制車でもありましたが、ご紹介しておりますように日田バスに移籍しております。尚、これら車の大分ナンバーの改番は行われておらず、そう言った事からもわかりやすいのではないかと思います。
 
 (8050時代)~「火の鳥塗装」
 
 
 さて、ここまで亀の井バス運行委託→亀の井バス所有例、そして亀の井バス運行委託→日田バス所有の現在の姿をご紹介しましたが、現在のように亀の井バス運行委託のため大分ナンバーで登録→日田バス移籍と言う例も過去に存在していました。今回は西工S型架装で存在しました、日田バス473・474号(先代、その後西工E-III架装車で存在している(いた)ため)を皆様にご紹介してまいります(現在474号は存在しますが、473号は廃車になっております)。
 

 さて、この先代473・474号は、いずれも西工S型架装車三菱エアロバス(KC-MS829P)の平成8年式でありまして、西鉄バスとして導入しました際にはそれぞれ3151・3152を名乗っておりまして、新製配置は博多営業所でありまして、導入当初は現在は全廃されております「とよのくに塗装」をまとっておりまして、この塗装からもわかりますように福岡~別府・大分線「とよのくに号」で使用されておりました。
 

 その後、福岡高速営業所に転属しまして、塗装も「とよのくに塗装」から「火の鳥塗装」に変わりまして、引き続き「とよのくに号」に使用されておりましたが、これら2台は平成16年に亀の井バスの運行委託となるため亀の井バス別府営業所に移りまして、大分ナンバーを名乗る事になりまして、以来「とよのくに号」の別府系統に使用されておりました。
 

 そして、平成21年に福岡高速営業所からの新たな転属車の導入によりまして、ともに登録ナンバーはそのままで日田バスに移籍、西鉄社番3151・3152は、それぞれ473・474号を名乗るようになりまして、以来「とよのくに号(各停便)」や「ゆふいん号」などに使用されておりました。
 
 (473号)~平成22年撮影
 
 (474号)~平成21年撮影
 

 しかし、474号に関しましては、平成22年に残念ながら廃車となってしまいました。画像はこの年日田駅近くの車庫(現在はコンビニとなっています)に留置されていた姿を収めていたものでありましたが、やはりナンバーが外されている姿は見ていて寂しい所でもありました。
 

 それでも、473号に関しましては、平成25年頃に新たな移籍車の導入によりまして廃車となるまでは「とよのくに号(各停便)」や「ゆふいん号」・「サンライト号」などと言った「火の鳥塗装」の運行路線におきまして使用されておりまして、結局17年もの間大分自動車道を走っていた事にもなります。やはり、大分自動車道と言いますと標高が高い所を走る所でありますし、融雪剤によりまして痛みもみられていたようですが、連日そう言った区間を走っていただけに、本当によく頑張ったなと言う印象でもありましたでしょうか。
 

 その後は、大分ナンバーのままで西鉄バス→日田バスに移籍したと言う例は現在771号・772号(元西鉄9447・9448、日産デPKG-RA274TAN)がありますし、他にも冒頭でもご紹介しました亀の井バスにも亀の井委託運用から亀の井バス所有として変わった例もありますので、少数ではありますが、そう言った例は実際に見る事ができております。尚、日田バス771号・772号は昨年~今年にかけまして定期運用を離脱しておりまして、残念ながら廃車となるようであります。
 
 (日田バス771号)~元西鉄9447
 
 (日田バス772号)~元西鉄9448
 
 
 今回は亀の井バス委託運用→日田バス移籍となりました西工S型架装車2台をご紹介しましたが、考えてみましても、これら車も亀の井バス委託運用→日田バスに移籍となりながらも大分ナンバーを長らく登録されていた訳ですので、まさに大分自動車道にも縁があった事も伺えるようではあります。このような例は冒頭にもご紹介しておりましたように、他にも西鉄バス日田東町(→日田第二)営業所に所属していた車が日田バスに移籍した車も存在している訳でもありますが、それでも今後もE-III架装車の置き換え等でそう言った車が見られる事になるのか気になる所ではありますので、今後も何かあり次第ご紹介していこうと思っております。