NO.2378 佐賀県の「博多」での路線バス、中型バス時代に撮影、昭和バス東木浦・博多線(後編) | コウさんのコウ通大百科 PART3

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(平成24年1月〜平成30年3月の記事はPART2の内容です)

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 佐賀県唐津市七山に、タイトルにもありますように、福岡とともに「博多」と言う地名がある所にバスが運行されている話題をご紹介しておりまして、平成28年に訪問しました話題を皆様にご紹介しておりますが、NO.2377では前編としましてご紹介しておりました。

 

 

 この前編では、この路線が運行されております昭和自動車(昭和バス)の名称であります「東木浦・博多線」、運行本数・使用車両・途中区間の滝川~東木浦間までをご紹介しておりましたが、上の画像にありますこの東木浦・博多線の運行本数を見ましても、始発地であります滝川バス停ではわずか4本(このバス停では3本でありますが、この先の同名称のバス停では4本停車します)しかなく、しかも平日のみの運行でもありますので、学生・高齢者を中心としましたいわゆる生活路線としての感じが伺えております。

 

 

 また、訪問当時の使用車両に関しましては、以下画像のいすゞジャーニーLR(佐賀22き・465、U-LR332J)がこの路線の他「大屋敷線」におきまして使用されておりまして、この七山ローカル線を支えておりました(この車に関しましては後述にて改めてご紹介します)。尚、現在は後述の車両に変更されておりまして、車両に関しましても様変わりしております。
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 さて、前回では途中バス停であります以下画像の東木浦バス停までをご紹介しておりました。この東木浦バス停があります東木浦地区は前回もご紹介しましたように、この東木浦・博多線の沿線では最も多い集落なのではないかとは思われますが、その下の画像にもありますように実際に多くの住居がある事がわかります。ちなみに、30数年程前までは博多バス停までは運行されていなかったそうでありまして、それまではこの東木浦バス停が始終着地であったそうであります。
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 (東木浦地区)
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 ここまで、前回前編の話題を改めましてご紹介しましたが、今回の後編ではこれからさらに終着地であります博多バス停までの模様を皆様にご紹介してまいります。
 
 
 画像は、東木浦バス停があります東木浦地区から少々登った所でありますが、さらにこれから坂道を登って行く事になります。
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 尚、上の画像の撮影位置の所に交差点がありまして、ここからはこれまでの県道276号線から市道に入りまして博多地区へと向かう事になりますが、ちょうど博多地区にありますお店の案内が表示されておりまして、この表示がなければわからないほどでもあります・・・。
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 ちなみに、県道276号線をさらに進みますと、もう一つの七山ローカル線が運行されております大屋敷方面へ進む事ができます。ただ、路線バスの運行区間は途中別の区間であります「観音の滝」などがある所を運行されておりますので、残念ながら一緒になると言う事は路線上ありません。

 

 

 

 さらに登ってきた事を伺わせます途中区間での撮影です。画像中央に見えますのが七山の中心部でありまして、学校の姿からもわかりますように、七山小中学校があるのがわかります。調べますと、この学校がある所で116メートルとの事ですので、恐らく数百メートルは登ってきていた事がわかるのではないかと思います。
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 そして、博多地区へ近くなってまいりました。博多地区へ近くなりますと、画像のように茶畑が広がってまいりまして、この七山地区の特産品でもありますお茶がとれる場所である事が伺ってまいります。
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 こうして、東木浦・博多線の始終着地であります博多バス停へとやってまいりました。前回も皆様にご紹介しましたように、ご覧の皆様の「博多」と言う印象はやはり「福岡の博多」と言う印象が大きいのではないかとは思いますが、このようにバス停の姿からも「博多」と言う地区がある事が唐津市七山地区にある事が画像を見ましてもお分かりいただけるのではないかとも思います。
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 この博多バス停の時刻表であります。前回・先述とご紹介しましたように、この路線では平日しか運行されておりませんので、土曜・日祝日は運休となっております。したがって、その下の画像にもあります土曜・日祝の時刻を見ましても「土日祝運休」と書かれておりまして、改めまして土日祝日は運休である事がお分かりいただけるのではないかとも思います。
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 (土曜・日祝日も含めまして)
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 さて、画像は博多地区の姿でありますが、周囲に住居はあるものの、それほど多くはないようであります。それでも、住民の足としてここまで路線バスが運行されている訳でもありますし、東木浦バス停から延長されて運行されている事からもわかりますように、まさに特に高齢者や学生の方にとっては足となっている事も伺えるようでもあります。
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 (バス停向かいの集会所)
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 この博多地区には、先述のように茶畑がある事をご紹介しましたが、ここにはお茶の工場も設けられております。ここで「七山茶」の製造等を行っているようでありまして、この地区などでとれたお茶の葉がこの工場で商品として製造されまして、そして各地におきまして販売へと進むようになっているようであります。
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 ここまで私が収めておりました博多地区の姿をご紹介しましたが、しばらくしますと昭和バスの博多行きのいすゞジャーニーLRがやってまいりました。私は途中で抜いておりましたので(もちろんバスが路肩に止まって退避させる形です)私の方が先にくる形になっておりましたが、バスは時間通りゆっくりとした速度で終点博多バス停へとやってきておりました。
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 (一旦バス停の先へ)
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 こうして、バスは博多バス停へやってまいりましたが、この時運行されておりました車のご紹介を改めてさせていただきます。前回もご紹介しましたように、この車は平成5年式でありまして、新製時より唐津営業所所属として運行されております。ただ、当初は東松浦半島内の路線において使用されておりましたが、撮影時は七山車庫(滝川)に現地出退勤と言う形でもっぱら七山ローカル線において運行されておりまして、稀に七山車庫に同じく常駐します日野ポンチョと代走して唐津へ運行される事もありました。
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 また、このタイプは翌平成6年まで計3台導入されておりましたが、他の2台に関しましても東松浦半島内の路線において運行されておりまして、撮影しました平成28年当時も健在ぶりを各地で見せておりました。

 

 

 

 

 

 所で、この車ではこの七山ローカル線の方向幕が装備されていないらしく、紙製サボでの表示となっておりました。しかもよく見ますと、「滝川(ななのゆ)~東木浦 博多屋敷」と表示されておりまして、表示の仕方から見ますと東木浦・博多線に加えまして、大屋敷線と一緒になっているような表示の仕方である事がお分かりいただけるのではないかと思います。やはり、責めて路線別の表示の仕方くらいはしてくれてもいいのでは?とも思ったほどでした・・・。
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 この博多バス停では、この時数分ほど停車しまして、折り返しの前回ご紹介しました温浴施設「ななのゆ」へ向けて運行される事になっておりました。ただ、乗車される方は1名もいらっしゃらず、結局は空気輸送での運行となりました。
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 こうして、博多バス停11時04分発のななのゆ行きが発車して行きました。これから七山の中心部へと戻りまして、休憩後に引き続き七山地区のローカル線で運行される事になります。
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 さて、この東木浦・博多線及び大屋敷線は、この2年後の平成30年4月より、画像のタクシー事業部所属のトヨタハイエース(佐賀300あ・・22~現在は別の車による運行のようです)による運行に変わっておりまして、ご紹介しましたような中型バスの運行は終了しております。やはり、利用者が少ないとなりますとこのような形に改まるのもわからなくもありませんが、営業所があります唐津へは帰らず、基本的に七山地区にとどめて運行される形態が昭和バスでは珍しかったのが良かったでしょうか。

 

 

 

 

 前回・今回と2回にわたって、平成28年に訪問しましたこの唐津市七山の「博多」での模様をご紹介しましたが、同僚から「七山の博多と言う所にバスが走りよるけん行ってみては?」との勧めで訪れておりましたが、私自身も以前からこのバス停に関しましては気にしておりましたので、この時訪問できて良かったと思っております。また、ご覧の皆様もこれで福岡以外の「博多」と言う地名を知られた方が多くいらっしゃるのではないかと思いますが、ご紹介しましたように生活路線として乗合タクシーも運行されておりますので、これで存じていただければ幸いでもあります。
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