ご覧の皆様もご存知のように、「新型コロナウイルス」では、大きなダメージを受けている地域が各地で見られておりますが、今回ご紹介します大分県由布市由布院も、今回の「新型コロナウイルス」ではそう言った所が見られている街であると言ってもいいかと思います。
この由布院と言いますと、昨年までは韓国人や中国人を中心に多くの観光客の姿が見られておりまして、画像1の由布院駅前(注)も多くの観光客の姿が見られておりました。しかし、韓国の情勢から日本への観光客が大きく減りまして、そして今年に入りまして「新型コロナウイルス」によりまして外国人観光客はおろか、国内の観光客に関しましても大きく減少しているそうでありまして、本当に深刻さが伺える所でもあります。
そして、次回(22(23)日)ご紹介しますが、JR由布院駅も「令和2年7月豪雨」にてJR久大線が橋梁流出などで寸断されている事もありまして、現在は上の画像2・以下画像にもありますように由布院駅前は閑散としておりまして、私自身も何度も訪問した事からもわかりますように、賑やかなイメージが濃かっただけに、本当に大きく様変わりしてしまったなと言う印象でもあります。
さて、今回ご紹介しますのは、上の画像にあります由布院駅から徒歩1分の所にあります、亀の井バス湯布院駅前バスセンター(注)での姿から現在の様子を皆様にご紹介してまいります。
私は、8月に由布院、そして7月に続いて別府にも訪問しておりましたが、この際に福岡からは画像の西鉄バス「ゆふいん号」を利用しまして湯布院(注)へと足を運んでおりました。この「ゆふいん号」は先述のように久大線が寸断している事もありまして、福岡から湯布院へダイレクトに行く事ができる交通機関ではありますが、やはり利用者にいらっしゃっておりました外国人観光客も少なく、国内の観光客もあまりいらっしゃらない事もありまして、車内は閑散としておりました。
今回利用しましたのは、西鉄バス担当便(2768・いすゞQRG-RU1ASCJ)でありましたが、以前は数往復見られておりました西鉄バス担当便も、現在はこの天神高速バスターミナル発12時25分発、湯布院駅前バスセンター17時発の1往復のみとなっておりますし、総本数も後述のように福岡発11本・湯布院発10本(うちノンストップ便2往復)となっておりまして、こういう所が現在の情勢を伺わせる所でもあります。
ちなみに、こちらは平成29年に撮影しておりました湯布院駅前バスセンター構内であります。この時は「ゆふいん号」はおろか、現在運休中の別府~湯布院間の観光快速「ゆふりん」にも多くの利用者がいらっしゃいまして、まさにピークの時であった事が伺わせておりまして、このような賑わいの姿が後述の姿にもありますように、昨年までは見られておりました。
(「ゆふいん号」到着時)
(「ゆふりん」到着時)
さて、バスセンター内に入ってみました。バスセンター内に入りますと、乗客の姿はいらっしゃらず閑散としておりました。本当に、この下の画像にあります昨年6月撮影時としますと賑わいも全くなく、令和元年の後半より韓国の情勢によりまして観光客も激減、さらに今年に入りまして「新型コロナウイルス」や「令和2年7月豪雨」と追い打ちをかけられている事がこの姿からも伺える所ではあります。
(令和元年6月撮影)
さて、現在の停車本数でありますが、先述のように「ゆふいん号」の総本数も福岡発11本・湯布院発10本、そしてノンストップ便が2往復となっております。しかし、その下の画像にもありますように、平成30年当時の本数は各停便12本・ノンストップ便7本、さらに平成31年4月改正では各停便11本・ノンストップ便12本とピークの本数が見られておりまして、外国人利用が多かった事もありまして、福岡から湯布院への需要が高かった事も伺わせております。
(現在)
(平成30年撮影時)
【平成31年4月改正】
6:30 亀 各停
7:30 亀 各停
8:20 亀 各停(博多止め)
9:10 亀 ノンストップ
9:50 亀 各停
10:20 亀 ノンストップ
10:40 亀 ノンストップ
11:00 日 各停
11:30 亀 ノンストップ
12:00 日 各停
12:30 亀 ノンストップ
13:00 日 各停
13:20 亀 ノンストップ(博多止め)
13:40 西 ノンストップ
14:00 日 各停
14:20 西 ノンストップ
14:40 亀 ノンストップ(博多止め)
15:00 西 各停
15:30 亀 ノンストップ(博多止め)
16:00 日 各停
16:30 西 ノンストップ
17:00 日 ノンストップ
17:30 日 各停
この「新型コロナウイルス」の影響では、先述のように「ゆふりん(大分200か・403、日産デPKG-RA274TAN)」も運休しております。この「ゆふりん」も、先述のように以前は多くの利用者もいらっしゃっていたものでしたが、残念ながら運休に陥ってしまっておりますので、正直残念としか言えようがない所ではあります。
尚、一般路線バスに関しましては、通常通りの形で運行されておりまして、湯布院~別府間では「ゆふりん」が運休となっている分、こういった一般路線バスが頼りとなっております(私も今回利用しました)。本当に、これだけは救いな所ではありますが、一般路線バスであるならば地域の足としての役割もありますので、そう思いますと運行されていて良かったのではと思う所でしょうか。
さて、現在湯布院駅前バスセンターでは、JR久大線が橋梁流出などによりまして寸断されている事もありまして、久大線の代行バスがこのバスセンターから発着しております。現在画像にもありますように、このバスセンターの主でもあります亀の井バス、さらに大分交通・大分バス・日田バスの4事業者がこのバスセンターから発着する姿が見られておりまして、久大線利用者の足をこういった代行バスによりまして担っている姿が見られております。
(大分バス、12876・日野QRG-RU1ASCA)
(大分バス、12817・日野QTG-RU1ASCA)
(大分交通、大分200か・・87、三菱KL-MS86MP)
(亀の井バス、大分200か10-10、いすゞQRG-RU1ASCJ)~元西鉄バス二日市2951
(日田バス、564号・日野KK-RX4JFEA)~由布院~豊後森間用
これらの姿を見ましても、利用者はそう多くはありませんでした。それでもJR利用者の足を担う事を思いますとこれらの存在も大事ではないかとも思う所でもありましょうか。特に、これらはJRの乗車券で利用できる訳でもありますので。
尚、画像にはありませんが、この8月より「ゆふいんの森」もキハ72形気動車によりまして2往復運行を再開しておりますが、現在は博多~豊後森間の運行となっております。そして豊後森~由布院間が代行バスとしての運行となっておりまして、この代行バスに限りまして、この区間は大分自動車道を経由する形となっております。
さて、湯布院駅前バスセンターでは、本数が少なくなっております福岡行き「ゆふいん号(日田バス便、472号・日産デPKG-RA274RBN)」が福岡へ向けて発車しようとしておりました。この「ゆふいん号」も、先述のように久大線が寸断されておりますので、福岡から湯布院間をダイレクトに行き来する重要な足となっている訳ではありますが、「新型コロナウイルス」によりまして利用者が少なくなっている事は正直残念かなとも思う所ではあります。尚、利用者はわずか数名ほどでもありました・・・。
今回は、由布院の玄関口でもありますJR由布院駅とその前の湯布院駅前バスセンターに関しましてご紹介しましたが、やはり湯布院駅前バスセンター発着であります「ゆふいん号」の減便に正直驚かされる所でもあります。確かに、国の情勢もありまして韓国人観光客の利用者が減ってしまっていた中で「新型コロナウイルス」や豪雨災害までも追い打ちをかけていた事は正直悲しい所ではないかとも思ってならない所ではあります。次回は、JR由布院駅構内に関しましてもご紹介させていただきますので、次回もご覧いただければと思います。
(注)今回はバスに関します部分は「湯布院」、JRなどバス以外に関します部分は「由布院」と称する形で皆様にご紹介しております。