NO.2306 わずか400メートルの中にあります、西鉄天神大牟田線、中島信号場・西鉄中島駅観察 | コウさんのコウ通大百科 PART3

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(平成24年1月〜平成30年3月の記事はPART2の内容です)

 

 当ブログでは、前回NO.2305におきまして、福岡県みやま市にあります西日本鉄道(西鉄)天神大牟田線開駅の話題をご紹介しておりました。

 

 西鉄天神大牟田線は、福岡(天神)~試験場前間が複線区間となっておりますが、試験場前~大牟田間は単線区間あれば複線区間が混在しておりまして、全線複線区間でもない事もありまして、この区間の需要が伺える所でもあります。

 

 前回ご紹介しました開駅に関しましては、ここから終点大牟田駅までが複線区間となっておりまして、以北の西鉄柳川方面から考えますと駅名のように「開かれた」感じさえも伺える所でもあります。実際に、以下画像が単線から複線へと変わる大牟田行きの特急列車・普通列車の姿でありますが、以北が単線区間でもありますので、まさに「開かれた」感じが出ていていいのではないかと思います。

 

 (3000形電車3108F・特急大牟田行き)

 

 (7050形電車7154F、普通大牟田行き)

 

 その一方、複線区間から単線区間へと変わる姿であります。画像は3000形電車3015Fを先頭にしました特急福岡(天神)行きでありますが、こちらに関しましては一線スルーの形になっている事もありまして、速度を落とさずに開駅を通過して行きます。こちらはまさに「閉じる」姿ではありますが、これからしばらく単線区間へと入る事になる姿でもあります。

 

 

 さて、前回は単線区間でもあります、柳川市の中島信号場・西鉄中島駅での部分もご紹介しておりました。この中島信号場と西鉄中島駅ではわずかな区間内にあります信号場と駅の姿でもありますので、そう言った光景が天神大牟田線内で、かつ車内から見られると言うのも面白い所なのではある事をご紹介しておりました。

 

 (中島信号場)

 

 (西鉄中島駅)

 

 

 そして、今回の訪問(撮影日、4月6日)では、初めて柳川市の中島信号場・西鉄中島駅にも訪問しまして、これらの姿を収める事ができておりました。今回は、これらの所で収めました姿に関しまして、皆様にご紹介してまいります。

 

 

 まずご紹介しますのは、中島信号場であります。ここは西鉄唯一の信号場でもありまして、以下画像左側が待避線、右側が一線スルーの通過線となっておりまして、待避線は最高6両編成の車両が入る事が可能となっておりまして、上下両列車が停車可能となっております。

 

 (大牟田方、左側が待避線、右側が通過線)

 

 (久留米方)

 

 この信号場の設置は、後述の西鉄中島駅が駅の設計上行き違い設備ができない事もありまして、西鉄中島駅ではできない分この信号場において行き違いができるようになっているのが特徴でもあります。

 

 画像は、信号場の所にあります塩塚11号踏切より収めておりました、中島信号場の大牟田方を収めたものであります。よく見ましても、この奥に西鉄中島駅が見えるのもお分かりいただけるのではないかと思いますが、この間には約400メートルしか離れていない事もありまして、駅が見えているのもわからなくはない所ではないかと思います。

 

 

 さて、信号場にやってきました際には、7000形電車7005Fによります甘木行きが停車していた所でありました。この後これからご紹介します大牟田行き特急列車がこの信号場を通過する所でもありましたので、このように信号場内におきまして停車するに至っておりました。

 

 そして、3000形電車3017Fを先頭にしました、特急大牟田行きの柳川観光列車「水都」が中島信号場を通過して行きました。先述のように、この信号場の構造が一線スルーの構造となっておりますので、速度を落とさずに通過する事ができるのがいいのではないかとも思います。

 

 

 そして、「水都」でもあります3000形電車の特急が通過しますと、7000形電車7005Fの普通列車甘木行きがゆっくりとした速度で発車して行きました。この列車も、さらに行き合い・通過待ち合わせのために停車する駅もありますが、さらに2両編成と言うのがローカル感が出ていていいのではないかとも思う所ではあります。

 

 

 さて、場所は変わりまして、中島信号場からも見えておりました西鉄中島駅にやってまいりました。

 

 

 西鉄中島駅は、以下画像からもわかりますように高架上にある駅となっておりまして、後述・最後の画像にもありますように、大牟田方には矢部川の橋梁も控えたところに存在しております。また、ホームも県道83号線上にまで延びておりますし、駅周辺は住宅地であるなど、正直こういった中に駅が設けられている事をも実感させられております。

 

 この駅も、前回ご紹介しました開駅と同様、時間限定で駅員が配置されております。ちょうど訪問時は画像のようにカーテンで閉じられておりましたが、乗車券販売は窓口のみで行われておりまして、開駅と同様自動券売機は設けられておりません。したがって、このように閉じられている場合は乗車駅証明書をもらいまして降車駅もしくは車内で運賃を支払う形となっておりますが、「nimoca」などのICカードをお持ちの方は改札口の所にあります読み取り機で通る事も可能となっております。

 

 (ICカード読み取り機と乗車駅証明書)

 

 

 そして、ホームへと上ってまいりました。この西鉄中島駅は、県道上まで延びる片面ホームとなっておりますが、これまでの画像や後述の画像にもありますように、駅の構造上交換設備ができなくなっておりまして、そう言った事から先述の中島信号場を設ける結果にもなっております。しかも、予定されております蒲池~開間の複線化のうち、この西鉄中島駅付近に関しましては用地確保もできないとの事でもありますので、最終的にはこの区間だけが単線として残る事にもなりそうでもあるようであります。

 

 

 さて、ここからは発着・通過シーンをご紹介してまいります。まずは大牟田駅からやってまいりました、上の画像4にもあります「STOP 飲酒運転」のヘッドマークを掲示しました7050形電車7154Fの普通甘木行きでありますが、普段はこのように普通列車しか停車せず、朝を除きまして1時間に上下合わせて4本が停車するのみとなっております。

 

 この時には、大牟田方面からの学生さんを中心に10数名の下車があっておりました(「密」にならないように離れたところから撮影しております)。それだけ地域の足として運行されている事も伺わせておりますが、やはりこのように2両編成で足りていると言うのも天神大牟田線の南側ならではかなとも思う所ではあります。

 

 

 こうして、甘木行きが発車して行きました。が、この後この列車は前半ご紹介しましたこの西鉄中島駅の先にあります中島信号場に停車しまして、大牟田行き特急列車の通過行き合いを待つ事になります。

 

 

 甘木行き普通列車は、中島信号場に停車しました。画像は西鉄中島駅ホームより撮影しておりますが、このように収める事ができているというのも距離がそう離れていないからであると言ってもいいかとも思います。この時は、その下の画像にもわかりますように、保線の方の姿も見られておりまして、線路を点検する姿が見られておりました。

 

 (保線の方の姿も見られます)

 

 

 そして、3000形電車の特急大牟田行きが中島信号場を通過して行きます。この信号場も、先述のように一線スルーの構造でもありますので、高速でこの中島信号場を通過している事がお分かりいただけるのではないかと思います。ちなみに、柱の左側に「チケット」が見られますが、これは運転台に設けられております種別を示すプレートを確認するのを喚起するための標識であるとのことであります。

 

 

 そして、中島信号場を通過しました3000形電車の大牟田行き特急列車が1分足らずで西鉄中島駅を通過して行きます。この日大牟田方の先頭3両は3002Fでありましたが、この姿からも堂々としている事が伺わせております。ちなみに、画像からもわかりますように、駅周辺には民家も見られておりまして、この姿からも現時点で複線化が難しい事が伺わせております。

 

 

 今回は、西鉄唯一の信号場でもあります中島信号場、そして西鉄中島駅をご紹介しましたが、やはり県道上までホームがあります駅のつくりを考えますと行き違い駅としても難しい事が伺えておりますし、さらに複線化となりますとより難しい事をも伺わせております。そんな中に存在しております中島信号場の存在も、実際に行き合い列車が存在する事を思いますと大きな存在ではないかとも思いますが、これら場所もわずか400メートルとそんなに離れていない所に設けられている訳でもありますので、これからもこれら場所に関しまして共有していただきたい所ではあります。